お遊び
この話は以前の2話の投稿の話とは全く関係ないです。
ご了承ください。
馬鹿みたいに短いです
874文字です
「ブラック~!今暇かい?」
いつもの大きな声でそう言うすまない先生の右手には見慣れた小さな箱が握られていた
というか、それ以前に…
「毎度毎度、私の部屋の扉を壊してくるのやめてくれます?」
「ん?あぁ…すまない…」
申し訳なさそうに頭をかくすまない先生に軽くため息をつき話の本題を聞こうと椅子に背を預け、耳を傾ける
「たまには一緒に遊ぼうかな~って思ってさ!」
そう言っては手に持っていた小さな箱の中からトランプを取り出してきた
トランプで一体何をするのかと思いきやその場でジョーカーを1枚抜く
「ババ抜きね!」
「え…2人でですか?」
少し薄暗い部屋で2人だけでババ抜き
だいぶとシュールな光景だがやっているうちに案外盛り上がってくるものだ
それなら何十分が経っただろうか
「今回も私の勝ちですね」
何十試合したか分からないが明らかにすまない先生の敗北数が絶対的に多い事は確かであった
「え~…ちょっと強すぎないかい?」
そう言いながら笑うすまない先生の顔はとても笑顔で、でもどこか大人びていた
だがそのどこまでも続くようなアクアマリンのように美しい瞳の奥には数え切れないような深い青が広がっていた
「さすがにちょっと疲れたな…」
そんな自分の視線にも気づかないままトランプの手札を持ったまま床へと寝転ぶすまない先生を目で追うことはないまま
「少し休憩しましょうか」
なんて自分でも珍しいぐらい柔らかい口調でそう告げる
「休憩したらまた相手してくれる?」
「今日だけですよ」
「よ~し!次こそ絶対全勝するからな!」
なんて当たり障りのない会話だがすまない先生の表情はどこかさっきよりも穏やかになっており、こちらの表情まで緩くなるのが自分でも分かってしまった
これが教師の息抜きとはとうてい思えないが、一人の大人としてのとした平和な息抜きとして付き合ってあげることにした






