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小屋の周りは多少開けているが、少し歩けば木々が覆い茂った森が広がっている。昼間とはいえ雲の多いこともあって、森の向こうは薄暗い。
鞘は小屋の壁に立てかけてあり、ジェットはすでに剣を抜いていた。ユーディアは鞘の隣に並び、壁に背中を預ける。
ジェットの脇はしっかりと締められ、柄を両手で握った剣先は、薄暗い森に向いている。
「……」
ジェットの黒く鋭い瞳も、剣先のような鋭い眼光で森を見据えていた。
(森を──斬ろうとしてるみたい)
それくらい鬼気迫るものを感じながらも、ユーディアはジェットの横顔を見つめる。
腕と共に剣が大きく持ち上がると──その倍の速度で、打ち下ろされた。
ブンッ、と風を斬る音が、ユーディアの耳にも届く。
下ろされた剣は、最初に構えた位置でぴたりと止まった。剣自身の重みで下ろされたのではなく**************************
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