【sho side】
あれから数日。
俺は養子としてある家に引き取られた。
ある家とは数日前出会った制服の人達の家。
あの日、施設にきて僕を見るなり、「この子引き取ります!」とあの人たちはいった。
そして今日から、その人達の家で暮らす。
だが…正直不安でしかない。
その家には大人が何人もいるらしい。
…大人は怖い生き物だ。
すぐ怒鳴って、暴力を振るう。
だから、、引き取られても変わらない。
今までと同じように部屋の隅っこで座って、顔色をうかがうだけ。
感情も、自分の気持ちも出さないように。
怒られても、殴られても、感謝しなければならない。
だって、僕は悪い子だから。ダメな子だから。
施設の玄関の隅っこで座っていると、男の職員が僕に近づいてきた。
職員「shoくんと会えなくなるの悲しいなぁ…」
そういいながら後ろから僕に抱き着く。
人からのスキンシップが怖くて、固まってしまう。
しかし、職員は僕の様子をいいことに、いろんな場所を触り始める。
職員「次の家では良い子にするんだよ?」
「じゃないとまた、捨てられるよ?」
そう言いながら職員は、僕の太ももやお腹、首などを触り、最後は僕の頬に手を添える。
職員の顔はとても怖くて、まるで僕の両親のようだった。
sho「ッッ……」
すると、施設の玄関がガラッと開く。
扉の方を見るとそこには、僕を引き取る家の人達らしき人が立っていた。
職員「お待ちしていました。」
さっきまでとは別人のようににこやかに話す職員。
???「君がshoくんやんな?」
一人が僕の前にしゃがむ。
それすらも怖く思えて、うなずくこともできない。
職員「shoくん、名前と年齢くらいは言おうか」
職員は俺に向かってそういう。
従わないと殴られる。
そう思った僕は、少し下を向きながら
sho「……shoです、、10歳、です……」
小さな声で言う。
それを聞いた僕の前にいる人はうなずきながら言った。
???「よろしくな、shoくん」
rbr「俺はrbrや、仲ようしてな?」
rbrと名乗った人はにこりと微笑んだ。
怖い。
ただそれだけが頭に浮かぶ。
rbr「ほんで、後ろにおるのがtnや。」
「車にあと二人おるから後で紹介するな?」
「ほな、さっそく家行こか」と言って、rbrという男は僕の手を握る。
本当はその手を振り払いたい。
しかし、できない。
もし、振り払ったら、家を追い出されるかもしれない。
暴力を振られるかもしれない。
僕は抵抗もできず、その人達の車まで手を引かれるがまま着いていった。
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