腐向け注意
何でも許せる方のみ
文スト
お腹がすき力が出ない。だけど、助けを求める声は出せた。何が何でも生きたい。僕は生きたいんだ。
「ご飯を下さい」カラカラな声を出す
『ご飯か、其処らヘンにある店でも良いか?』
「勿論です‥‥食べれるなら何でも良い‥どうか‥どうか‥僕に食べ物を」
『分かった。手前、歩けるか?』
「すみません‥歩けません」
『手を貸してみろ』
僕に彼は手を差し伸べた。そのやさしい手に触れると僕は宙に浮かぶ。まるで、重力がなくなり身体が軽くなったようだ。此れは凄い。夢みたいだ‥頬を引っ張ても夢ではない、痛みがある。もちろん、現実だ。
「わっ!すごい!」
『このまま、彼処の店に行くぞ』そうやって彼は僕を宙に浮かばせながら僕をある料理店まで運んだ
その店の中に入ると焼かれた肉のよだれが出るほどの美味しそうな匂いが発した。然し、如何にも僕が入れそうなレベルなお店ではなかった。何故なら、其処は間違いなく高級な料理店だ。高そうな作業服を着こなす給仕に高そうな服を着ているお客さんに高そうな料理。こんなにも「高」という言葉を頭の中でグルグルと回ったのは初めてだ。
「いらしゃいませ~何名様でしょうか?」声の高い女性の給仕が接客をする
『2名だ』彼はピースをして2名だということを示す
「では、こちらの席で」
そう謂れ素敵な帽子を被っている彼は席に座った。僕はこんなにも高級な料理店に来るのが初めてだったから緊張して席に座れなかった
『手前も座れよ』彼は招き猫のような手で僕を呼ぶ。落ち着きこの店に慣れているようだった。
「はいっ。!」
『食べたいもんあるか?』メニュー表を渡されると値段を見ても安くても5000円以上はしている
「‥お冷やで‥」僕は遠慮をして1500円のお水を彼に頼む
『手前、餓死寸前だっただろ?!ちゃんと喰えッ!』
「いえ、でも、」
『貸してみろ!すいません~!之とこれと‥‥これで‥あと何時ものを』そうやって彼は給仕にご飯を頼んだ
『ちゃんと食べれるときに食べねぇと駄目だろ』彼はお母さんのように叱る
「いや‥でも‥」
『でも、じゃねぇよ!!ってか、名前は?』
帽子を被っている彼は僕の名前を聞き驚いた顔をした
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コメント
4件
たっけ!!! 水で1500ぅ?!