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すちくんと いとまくんが帰り、その後は普通にらんらんとカラケケを楽しんだ。
そのカラオケの後もすちくんとは何事も無かったかのように 普通に戻った。
「みこちゃん帰ろう!」
その言葉がどこか暖かく、胸に刻まれる。
「うんっ!」
俺もすかさず返事を返す。これからはいつも通り。何も考えず普通に過ごした。
あんな出来事があるとは思いもよらずに…。
「ふわぁ…、、、」
「すちくん…眠いの?」
「うーん、そうみた…い。眠いのはいつも何だけど最近は酷くて…。」
「そうなんだ…あ、夜更かししてるんじゃないの?」
夜更かし というワードを出した。でもきっとそれは夜更かしだけが原因じゃないと俺でも思う。
くまはなく、顔色もいい。目も充血してなさそうだし…。
「あ、…もう電車来ちゃうね…。みこちゃんまたね!!」
「…ぁ、またね!!!」
俺らは2人とも電車通学だか、乗るのは違う。
すちくんが電車に足をのせたとき 物凄く胸が騒ぐ。お別れが切ない…。
次の日の朝…らんらんからひとつのメッセージが来た。
『今日すち学校休むって』
…そういえば俺すちくんとLINE交換してないじゃん。そう考える。…交換したいなぁ。
『ありがと~』
『んじゃ、また学校で』
『うん!』
すちくんが休むなんていつぶり、?ってくらい滅多に休まない。
どうしたんだろう。そう考えながら昨日を思い出す。
すちくんの状況。寝不足ではないのに物凄く眠いのは何故?しかも午後。朝ならまだ分かる。でも午後…。
何かあったのかな…。
嫌な予感は昔から当たる。
1週間経ってもすちくんは学校に来なかった。
俺はらんらんにすちくんの家を教えてもらい、お見舞いがてらに話を聞きに行った。
「すちは…居ないわ…、」
え、…?すちくんのお母さんから言われた一言に驚きを隠せない。
「どこか遊びに…?」
「そ、そういう訳ではなくて…」
…
「すち、1週間前から入院してるの。」
「え…?」
「すち、ある病気にかかっていたの。その病気は治るのに早3年。長くて8年らしいの。」
俺はすちくんの病気について聞いた途端思考が止まったような気がした。
何も考えられない。
「詳しく聞いても良いですか…?」
「…え、えぇ。言いけれど…。」