コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
第15話:深くて、抜け出せない
先輩の手がオレの体をまるで所有物のように弄る。
その動き一つ一つに、オレはどんどん抗えなくなっていく。
「お前、こんなに感じてるのか?」
先輩の声が耳元でささやかれるたびに、オレの心臓が速くなる。
その言葉の意味が、どんどん深くオレに染み込んでいく。
「先輩……」
オレはその名前を何度も呼ぶ。
そのたびに先輩の手がさらに強く、さらに深くオレに触れる。
「もっと感じろよ、俺のことを」
先輩の言葉が、オレの体の奥にまで響き、
その言葉を聞いた瞬間、オレの体は自然に反応してしまう。
「そんなに俺に依存してるのか?」
先輩の問いに、オレは答えられなかった。
答える前に、先輩の手がまたオレの体を操り、オレは言葉を失う。
「お前がどう思ってても、俺はお前を絶対に離さない」
その冷徹な言葉が、オレをさらに支配していく。
心の中で必死に逃げたいと思っても、体がそれを拒む。
「オレ、もう……」
その言葉を口にしようとした瞬間、先輩はオレを引き寄せ、
再びその唇をオレの唇に重ねた。
「お前は俺のものだ。言葉なんていらねぇんだよ」
その言葉にオレはただ無力にうなずくしかなかった。
すべてを支配されて、もう何もかもを感じさせられていた。
「先輩……」
その一言だけが、オレの口から漏れた。
その瞬間、先輩の手がさらに深く入ってきて、
オレはその手のひらに完全に飲み込まれていった。
「俺がいないと、お前はどうなっちゃうんだ?」
その問いに、オレはただ無言で答えるしかなかった。
でも、心の中ではその答えを知っていた。
もうオレは、先輩なしでは生きられない。
「先輩、お願い……」
オレはもう、何を求めているのかもわからなかった。
ただ先輩に触れられることが、オレにとっての唯一の真実となり、
その支配から逃れることができなかった。
先輩の手がオレの体を支配し、オレは完全にその手に堕ちていった。