テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ー逃げ道は君になった。ー
🩷佐野勇斗 攻
💛吉田仁人 受
🤍山中柔太朗
❤️曽野舜太
💙塩﨑太智
昨日、勇斗先輩にちゃんと伝えた。
「嬉しかった」
って。
思い出すだけで、今でも少し恥ずかしい。
でも――
昨日までの気まずさとは、
少し違う気がした。
学校に行く道を歩いていると、
🩷「仁人!」
後ろから、聞き慣れた声。
振り返る。
💛「勇斗先輩。おはようございます」
🩷「おはよ!」
いつもの笑顔……よかった。
昨日のことで、変になってない。
そう思った瞬間。
勇斗先輩が、じっと俺の顔を見る。
💛「……?」
🩷「仁人、今日なんか違う?」
💛「え?」
🩷「髪。」
そう言って、
勇斗先輩が俺の前髪に手を伸ばした。
そっと、
顔にかかっていた髪を横へ戻される。
💛「……え?」
🩷「これ、顔にかかってた。」
💛「別に、ちゃんと見えてますよ?」
俺がそう言うと、
勇斗先輩は一瞬きょとんとして――
少しだけ笑った。
🩷「違うよ。」
💛「……?」
そして、当たり前みたいに言う。
🩷「俺が仁人の顔見えないの!」
💛「…………っ」
一瞬、何も言えなかった。
俺は見えてる。
でも、勇斗先輩からしたら――
俺の顔が見えないのが嫌だった。
そういうこと……?
💛「……そんな理由ですか?笑」
🩷「うん。」
即答。
🩷「だって、せっかく仁人がいるのに顔見えないじゃん。」
💛「……っ///」
まただ。この人は、本当に……。
なんでそんなこと、
普通に言えるんだろう。
🩷「……仁人?」
💛「な、なんでもないです!」
慌てて前を向く。
でも、隣から聞こえる笑い声。
🩷「ふはっ。仁人、顔あかーい笑」
💛「赤くないです!」
🩷「赤いって笑」
💛「もう……!」
歩きながら、少しだけ勇斗先輩を見る。
目が合った。すると勇斗先輩は、
また嬉しそうに笑った。
……なんでだろう。
昨日までより、少しだけ。
勇斗先輩との距離が少し…
いや大幅に近くなった気がした。
🩷「仁人、今日寒くない?」
💛「寒いですよ?」
🩷「やっぱり?」
そう言って、俺の制服の襟元を見る。
🩷「マフラーちゃんとしてる?」
💛「してますって笑」
🩷「ならよし。」
……なんだろう。
さっきから、
俺のことばっかり気にしてる。
💛「勇斗先輩、今日どうしたんですか?」
🩷「え?」
💛「なんか……いつもより俺のこと見てません?」
そう言うと、勇斗先輩は少し考える。
🩷「……そう?」
💛「そうですよ笑」
🩷「うーん……。」
少しだけ首を傾げて、
🩷「仁人のこと見てると、なんか安心するんだよね。」
💛「……え?」
🩷「ちゃんと元気そうだなーって分かるし。」
💛「…………。」
また、何も言えなくなった。
勇斗先輩はそんな俺を見て、ふっと笑う。
🩷「あ、また赤くなった。」
💛「なってません!」
🩷「なってるって笑」
そう言いながら、勇斗先輩は俺の頭を軽く
ぽん、と叩いた。
🩷「じゃ、またあとで。」
いつの間にか学校に着いていた。
💛「……はい。」
勇斗先輩が去っていく。
その背中を、なぜか目で追ってしまう。
……俺、どうしたんだろう。
その日の昼休み。
5人で集まっていると、
勇斗先輩が俺の隣に座った。
🩷「仁人、今日ちゃんと飯食べた?」
💛「食べてますよ笑」
🩷「ほんと?」
💛「ほんとですって。」
🩷「ならよし。」
……なんだろう。
さっきからずっと、
俺のことを見てる気がする。
💛「勇斗先輩。」
🩷「ん?」
💛「さっきから俺のこと見すぎじゃないですか?笑」
🩷「え?」
勇斗先輩は少し考えて――
🩷「……そう?」
💛「そうですよ笑」
🩷「だって仁人、見てると面白いんだもん。」
💛「どういう意味ですか、それ笑」
🩷「んー……」
勇斗先輩は笑って、
🩷「可愛いなって思って。」
💛「…………」
🤍「……また言ってる。」
💙「勇斗、最近それしか言ってへんやん笑」
❤️「ほんまやな〜笑」
🩷「だって可愛いんだから仕方ないじゃん。」
💛「……もう、それ禁止にしません?」
🩷「えー?」
そして勇斗先輩は、俺を見て笑う。
🩷「無理。」
たぶん。この人はもう、
隠すつもりなんてないんだと思う。
でも――
俺はまだ。この気持ちが何なのか、
ちゃんと分かっていなかった。
コメント
1件
え、ちょっと待って「俺が仁人の顔見えないの!」ってそこ!? 勇斗先輩、もう完全に「見たい」って言っちゃってるじゃないですか(笑)。「俺が見たいから」ってタイトルそのまま、もう隠す気ゼロなのに、仁人はまだ自分の気持ちにモヤモヤしてるのがもどかしいし可愛い。5人のグループの空気も自然で、毎日更新ありがとうございます、次も楽しみにしてます!
のんの
321
Rua✨🫧
108
2,024