テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ネットで見つけた遊び
怖いもの見たさだった
簡単にできるから試してみようと思った
手足のある人形を用意する
人形の腹を切って
中に米と爪を詰める
血や髪の毛や皮膚を入れてもいいらしいが
危険度が増すと書かれていたからやめた
赤い糸でお腹を縫う
余ったのは腕に巻き付けた
その人形に名前をつける
隠れ場所に塩水を置いておく
私はクローゼットにした
時間になったら開始する
人形にむかって私が鬼だと3回宣言する
人形を持って浴室に行く
風呂桶に水を張って人形を入れる
家中の電気を消しテレビだけをつける
テレビは砂嵐にしておく
目を瞑って10秒数える
刃物をもって浴室に戻る
見つけたと言って刃物を刺す
次は人形が鬼だと3回宣言する
クローゼットに隠れる
本当はこの後少し隠れて
浴室に戻って終える予定だった
2時間以内に終えなければならない
けれど
いきなりドアの開く音がして
ぴちゃぴちゃと湿った音が響く
砂嵐の音が消えた
こんなはずではなかった
冷や汗が頬を伝う
私は音を立てないようにコップを手に取る
塩水を口に含む
湿った音がクローゼットに近づいてくる
涙目になりなが祈る
音が止まる
安心した
その瞬間クローゼットが開かれる
そこには人間がいた
手には刃物を持っている
今にも振り下ろされそうで怖かった
震える手でコップの塩水を人形にかける
そして口の塩水も吹きかける
私の勝ちだと宣言しなければ
口を動かさないと
終わるまで私はクローゼットから出れない
がむしゃらに叫ぶ
私の勝ち
私の勝ち
私の勝ち
糸が切れたように人形が倒れる
どうにか生還した
その後人形をもって庭に出る
使った道具と一緒に燃やし尽くした
時間を見るとギリギリ2時間前だった
もしあのまま
終わらせることができなかったら
春乃莉織🎀
955
ゆきね。
128
私は生きていないだろう
空が白み始めた頃
私は近くの寺に駆け込んだ
掃除をしていた住職さんが驚いていた
事情を話すと険しい顔をした
私がしたのは降霊術なのだそうだ
住職さんはお祓いをしてくれた
それから特に何も無い日々を送っている
あの経験から
私は怖いもの見たさでの行動をやめた
何か一つでも間違っていたらと考えると
今でも背筋がゾッとする
コメント
3件
今回もめちゃくちゃ良かったです!!!! どうやら語り手は軽い気持ちで ひとりかくれんぼをした様ですね… 語り手はネットの情報に書かれた通りに 順調に進めていた様ですが… 人形に霊が降りて来てしまい、 ○されかけてしまった様ですね… 間一髪の所で語り手が無事に終わらせ、 生還する事が出来て良かったです… やはり、この様な都市伝説は 軽い気持ちでやるべき事では無いですね…
うわあ……これ、めっちゃ怖かった……😨 「怖いもの見たさで軽い気持ちで始めた」ってところから、もう読んでて心臓がドキドキしたよ。 特に、浴室の水音がクローゼットに近づいてくる描写とか、塩水を口に含んで祈るシーンがリアルで、まるで自分が隠れてる気分になった。 最後に住職さんに「降霊術」って言われたときの背筋の冷たさ、すごく伝わってきた……。 ちゃんと生還できてよかった、って心から思った。 面白かったし、教訓としても心に残る話だったよ。