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桃「ん〜…。」
青「どしたん?」
淹れてきてくれたのだろうか。
熱々で湯気が目に見えるコーヒーをコトッと、俺の席の傍に置く。
まろには些細な感情の変化とか体調の変化とか、悩んでることとか、全部隠し事できない…。
桃「特にどーもしてないよw」
青「にしては悩んでそうな顔しとったやん、無理はしないほうがええって。」
本当、隠し事が出来ない相手だ。
面倒くさい……。
桃「…俺が悩んでるように感じたんだったら、自分で原因を探って解決してみれば?」
桃「俺は何が合ってもこの『悩み事』は誰にも言わないって決めたからさ。」
ましてや、相棒になんてこっちから願い下げだ。
自分でも何言ってるかわからない言葉をまろにかけた後、彼が淹れてくれたコーヒーを持って部屋を移動する
これを全部飲んだら初兎と見回りに行かないといけないしな。
桃「( めんッッッッど……… )」
白「ないこ先輩〜!」
桃「相変わらずの元気ですこと。」
苦笑してやると初兎は「僕が元気じゃなかったら先輩に心配かけちゃいますもん!!」なんて、1週半周ったら可愛く思えてくるセリフを俺について、謎にドヤってる
こういうところ、本当に愛される素質しか無いだろ…コイツ……
白「…?先輩元気無いっすけど…どうしたんすか??」
桃「………」
これにはびっくり。
最近入って最近知り合ったばかりの奴にも俺が悩んでることわかるんだ……
俺って意外とわかりやすい……??
いや、それはないはずだ。よく、「ないこってヤツ、何考えてるかわからないわよねぇ。」って上の者(ムカつく上司)から陰口を言われてることを実際に耳にしてるし。
…そうなるとやっぱりコイツは……。
桃「お前、精神科狙ってみたら……?」
白「えぇ?! 僕がっすか?」
桃「俺の相棒にそっくり、一緒にタッグでも組んでみたらどう?」
なんて自分で言ってるのにその言葉が面白くてついクスッと笑ってしまう
まろと初兎がタッグ組んで精神科で働いてたらとんでもなく明るくなるんだろうな。
意外とまろって明るい性格だし…(笑)
白「僕はどんな人生を送っても「警察官」いや…「刑事」の仕事を選んでましたよ。」
桃「……ほぉ…?」
仙人か。ってつっこみたくなる返事をしてしまう
それなのに、彼は口角を上げようともせずに真面目に話し続ける
それに俺もつられて真剣に聞き入る
白「僕には救いたい人がいるんですよ、アホでバカでおっちょこちょいなやつ。」
白「……俺が傍にいられてれば…って何度後悔したかわからないから…」
白「そのために、俺は「刑事」に就いてアイツを笑顔にしてやりたいんですよ。」
なんて言ったきりいつもの笑顔を取り戻して「って、先輩に話すことじゃないですよね〜」なんてヘラヘラしながら俺の肩をぽんぽんと叩く
やっぱり…人間は誰しも闇を抱えてて、人間は誰しも恨みの対象が居て、殺したくてたまらない。
…そんな憎悪で塗りたくられたような人間が居るんだよ。
どれだけ優しいやつでも居るんだ。例外なんて居ない。だって彼も居るから。
居るから……刑事になったんだろうな。
例えその対象が”自分”であったとしても変わらずソイツを憎み続ける。きっとそうだ。
桃「初兎も自分語りしだしたから俺も〜」
桃「……俺さ、本当は刑事なんて仕事。やりたくなかったんだよね。」
「そうなんすか?!?!」とか「えぇ?!」とかオーバーリアクションが返ってくると思ってた。
それなのに目の前の彼は静かに真っ直ぐな瞳でこちらを見つめてくる
…調子が狂う。
桃「ただ、ずっと……ずっと前から一緒に居て、ずっと前から好きだった人がここに居るんだよね。」
桃「しかも「刑事」に…笑」
桃「…俺も認める。俺の好きな人ととんでもなく…お似合いのやつも刑事の仕事をやってるんだよね。」
桃「絶対、俺がここで別の職に就いたら取られる。って思ったからさ…」
桃「『正義』とか『助けたい!』とかそんなキラキラした気持ちでこの仕事をやってるわけじゃないんだ…笑」
自分が思ってたところよりも5歩先のことまで口が喋り続ける
ただの後輩になんてことを…しかもめちゃくちゃ恥ずかしい内容じゃないか。
……なんて言われるんだろう、「意外と可愛い所あるんすね。」とか言われるのかな……
桃「…でもさ、やって損だとは思ってないよ。」
桃「周りの目を気にして、命の尊さをしれてさ…」
桃「…………お前も、『この仕事やっててよかった。』って思える日が来るさ。」
そう、少しだけ先輩面して肩を軽くぽんぽんと2回ほど叩く
そうすると彼は顔を明るくしてこちらを伺ってくる
白「そういう日が来るんやったら僕も、も〜ちょいだけ…頑張れますわ。」
桃「……もっともっとお前には頑張ってもらうから。」
白「お?先輩の期待の新人になれそうですか?!?!」
ニヤニヤした顔でこちらに攻め寄ってくるから思わず「ニヤニヤすんなキショい。」って言うと「えー悲し〜!」って微塵も思ってなさそうに言ってくる
絶対に「お前のお陰で楽しくなってきてる。」なんて口が裂けても言えねぇ。
続く…