テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
私は──。
少し前までそこら辺にいる普通のサイボーグだった。
逮捕5時間前。
「ガン飛ばしてんじゃねぇぞ!ゴラ!!」
『…………え、あ、私に言ってます?』
「おめぇ以外に誰がいんだよ!!」
ただボーっとしていただけなのに
何故か酔っ払いヤンキーに絡まれている。
周りに人は居ないし助けを求めるなんて出来ない。
………………いや周りに人が居ないのは好都合かも。
相手から手を出してきたらやり返そうと決めて ヤンキーの話を黙って聞く。
「無視してんじゃねぇよ!!クソ女!!」
そう言いながらヤンキーが振りかかってくるから
前に突き出された拳を避けて脳天に蹴りをぶち込む。
蹴ったのと同時にズザザッと転がっていくヤンキー。
懲りもせずまた──に向かって突進してくる。
ヒョロヒョロとしてるから─── でも相手に出来るけど 御礼参りとかされたらボッコボコにされるだろう。
いやまあ…もう会うことはないだろうけどね。
───────────────︎︎────────
『………………ちは』
リョーコ「はい、こんにちは」
あの後、ヤンキーをボッコボコにしたということで ネオ町田警察署へ連行され、取り調べを受けている。
リョーコ「ここでの話は他では絶対話さないんで、 信用して話してくださーい」
『…………はい』
まず最初に…と警察官のリョーコが 吸引式のキャラメルを1つくれた。
何も疑わずに食べるとリョーコが用心深くないんだね、と言った。
『……え?なに、どゆこと?』
言葉の意味が分からず戸惑いながら聞くと、
サイボーグ相手に機能するヤツで嘘つけなくなる、と 説明された。
ちなみに私以外のサイボーグ2人も嵌ったらしい。
『いやいやセコすぎ。嘘つく気無いッ…』
リョーコ「はい、起動しましたー」
リョーコ「なんでヤンキー殴ったの?」
『ガン飛ばしたとかイチャモン付けられて、
最初に降り掛かってきたからです』
『……ほんとに嘘つけないじゃん』
リョーコ「でしょ?次の質問ね」
リョーコ「貴方のカバンから出てきたこの白い粉、 鑑識に回したら”砂糖”って出てきたのね」
「なんで持ってるの?密輸でもしてる?」
『道端に落ちてたヤツ。持ち主は知りません』
リョーコ「なるほどね〜」
リョーコ「もういいよ、ありがとね」
『え、正当防衛にならないんですか?』
リョーコ「相手病院送りだから無理だね」
コメント
1件
まじでこの作品大好き❤😘(原作とこの作品両方)