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家に帰り着くまで私の意識はなかったと行っても過言ではないくらい放心状態だった。
今まで、喧嘩をしたことがないくらいの仲だった菜々香との喧嘩、今までであの時しか感じたことのない胸の締め付けられる感覚。
本当にどうしたら良いかわからなくなる。
家には、私ひとり。母は仕事。だからこそ頼ることもできず、ただひとり、悩み、涙を流していた。
どのくらいだっただろうか。短くとも、3時間はたっただろう。私には、もう頼れる友達もいない。頼ることができても、本心を打ち明けることは不可能に等しいだろう。
風呂に入り!用意してあった夕食を食べ宿題をし、いつもする音楽も聞かず、本も読まず、布団に入る。私は、寝るとどこからか勇気がわいてくる。今の私には何もない。寝ることで何かを手にしたかった。