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弥生楓-YayoiKaede
まる。
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瑞樹の身体を拭いて服を着せる。ある程度片付けたら、なんだかドッと疲れがきた。
多分酒入ってたし、あれ通常じゃないだろうな… 意味不明な要求をしながら素直に甘えてくる姿。面白かった。
「は〜俺もねよ」
狭いベッド。起こさないように慎重に入る。
「…悠」
「っ?!……っびっくりした…ごめ、起こした?」
「んーん…」
どうやら起きたらしい。時計は深夜2時過ぎ。
「ほら、寝た寝た…疲れてるでしょ」
「ん……」
気の抜けた返事が返ってくる。かわいいやつ。
狭いベッドでぎゅっとくっつく。ヤった後のお決まりだが、今日はなんだかいつもより寝心地がいい。
「…悠」
「……なに」
「いつから好きなの?俺のこと」
「っ…お前、眠くないの?」
「目冴えた」
………。
酒抜けて目が冴えるお決まりパターンじゃん。
「嘘でしょ…俺ねむい」
「ええ〜…悠」
「勘弁して……」
ぎゅっと前から抱きしめられる。こんな甘え方は初めてされるかも。
「教えてよ、」
「やだよも〜…」
「……でも、遊びまくってただろ」
「高校な?好きなやつはお前だけ」
「ふーん……」
「ヤキモチ?」
「ち、ちがうし……」
「っふ、あっそ」
目を瞑りながらぽんぽんと瑞樹の背中を撫でる。
「俺の片思い歴舐めんなよ」
「……ふふ、片想いって、長いともはや慣れる」
「わかる」
俺はこいつに、こいつは隼に。
ずっと片思いしてきたんだ。
「隼にはすぐ言うよ。あいつ無自覚で距離近いから牽制しないと」
「ふっ、隼兄そういうとこあるよね」
「うん…むかつく」
腕の中でおかしそうに笑う瑞樹。
「まぁでも……隼にも感謝しないとかな」
「?」
瑞樹が隼にずっと片思いをしていたから、俺が繋ぎ止めることができたわけで。
不思議そうな瑞樹の問いには返事をせず、ただ頭を優しく撫でてやる。
「…悠はさ、俺のどんなとこが
「もう寝てくれ、瑞樹ちゃん……」
幼い頃から弟のように懐かれて、甘やかすことができる隼が羨ましかった。
怒らせて、うまくいかなくて、嫌われて、不安にもさせたけど。
でもいまこうやって、正直に気持ちを伝えて。俺だけが甘やかせるから。
しばらく頭を撫でていると、小さな寝息が聞こえてくる。こいつのこと、ずっと大事にしたい。本人には絶対言わないけど。
そんなことを考えながら、俺も静かな眠りについた。
END