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1,061
⚠️痴漢要素あり。学パロ。
「…ん?」
がたん,ごとん。と音を鳴らして揺れる電車内。赤いTシャツに黒い学ラン。黒いスラックスを履いて,何故か地毛が緑と赤い瞳。ワイヤレスのイヤホンで音楽を聴きながら学校から帰宅中,唐突に違和感を感じた。最初は気のせいだろうと思っていたが,明らかに下半身を触られている感覚がある。気持ち悪くて身体を寄せるも,満員電車では逃げ場がほとんど無い。自分より恐らく背が低いであろうその背後の人物を見る事も出来ず,ふるふると恐怖に震えながらその手を見つめる事しか出来ない。尻を触っていた男らしくも細身な手は局部を撫でていく。ひっ,と恐怖に染まった悲鳴を小さくあげるも,小さすぎたのか電車の音で掻き消される。ちょうど死角とも言える場所に立っていたのもあってか,周りには気付かれていない。最大限逃げてもガラスに身体を押し付けるだけで,どうしようも出来なかった。身体を撫でるその白い手が布の上から撫でる感覚。気持ち悪いのに小さく快楽を受け取って,身体は正直にびくんと跳ねるばかり。早くしてくれと願っていれば,ようやく辿り着いた最寄り駅で逃げるように身体を捻って降車。怖くて後ろにいた人物は見れなかったが,袖が白いシャツだった。もしかしたら学生か,或いは青年趣味のある気味の悪いサラリーマンか。どちらにせよ男の中でも間違えようの無い男に手を出す変態な事に変わりはない。
「なんだったんだよ…クソ……」
その次の日,いつもの如く学業を終えて電車に乗った。同じ時間では無いし,かなりずらして電車に乗ったから出会うはずはない。そう思って乗車。暫く駅を通過して行くと,また感じた違和感。ぅ,と小さく声を漏らすと口を無理やり閉じさせられる。息が上手くできなくて,鼻息が荒くなるばかり。恐怖から流れる涙が頬を伝って,口を塞いでいた男の手に落ちた。身体を撫でるだけだった手は服の中に侵入して,胸を撫でるだけ。訳もわからず電車の扉に縋るようにしていれば,ピリピリと感じる微妙な擽ったさに身を捩った。今だけはシャツを着ていれば良かった,だなんて思うも時既に遅し。されたいようにされて,まさぐられ続けた身体は嫌でも正直に反応する。帰宅ラッシュの時間帯だったのもあって,身体が更に密着してしまう。後ろに感じる硬い感覚は,カバンとは言い難く,スマホにしては少し形がおかしい。紛れもなく,興奮した男のブツである事が分かった。余計に気味が悪くて,それでも押さえつけられて。身体の自由が奪われたまま,ひたすらに身体を触られる。男が突起を指先で摘んだと思えば頭からつま先まで走る電流。胸の痛みを上回る快楽にハテナが登るばかり。何故,どうしてという違和感。
「ぁ……んっ,ゃめ…」
きゅ,きゅ,とちょうど良い力で摘まれ続けて,断続的に声が漏れる。小さな声で抵抗するも,男の力は緩まらない。嫌に反応を示す自分の熱を見て顔を真っ赤にさせて,恐怖と羞恥,自分への嫌悪などの様々な感情が入り交じった涙をまた零す。プシュー,と音を立てて電車が止まり,男の手からようやく逃れられた。降りる駅を覚えられたのだろうか,何事も無かったかのように手を離されて,逃げるように家まで走って帰った。あの変態のせいで高ぶってしまった熱を抑えるために,ベッドの上で小さく声を漏らす。
「…っぅ,くそ…っはぁ…はぁ…ンのやろ,のせいで…っ♡ぁっ,ぅ♡っく……♡」
ここ連日で帰宅後は必ず処理をするという生活が続いているせいで,日課になりつつある。ほぼ毎日現れる痴漢をどうするべきなのだろうかと迷ったまま,今日も深い眠りに落ちた。
「ぐちつぼー。どうした?」
その次の日も,いつも通り学校に向かった。行く時は良い,何も無く平和な時間を過ごして学校に行って,楽しい生活が待っている。ぼうっと黒板を眺めていると唐突に現れた青色にガタンと身体を動かして反応する。「らっだぁかよ」と悪態をつく彼の頬は,ほんのり赤みを帯びた。「おれじゃ不満でつかー?」なんて笑いながら,目の前の席に座って頬杖をついている。そこお前の席じゃないよな,とは思いつつも今は休み時間だからいいのかと都合よく解釈しておく。トイレに行こうと誘われて席を立っていただけな気がするが,そんな事は今はどうでもいい。ぐちつぼはこの男,らっだぁが好きだった。昔から好きで,でも隠して伝えなかった気持ち。日に日に面が良くなっていると語る彼の笑顔は,いつも気持ち悪いと女生徒の制服を着た友人とそれなりにモテるらしい友人に呆れられている。本人曰く,普通にアイツらの方がキモイ,との事。
「なんか最近元気なくね?大丈夫?」
「あぁ…?そんな事無いだろ,普通だよ。」
「普通に見えないから言ってんだけど?」
「何もないよ,大丈夫だって。」
「ふぅん…まぁいいけど,なんかあったら言ってよ」
「あぁ,まぁ…気が向いたらな。」
向かんやつな,と笑いながら自席に戻っていく彼を見ながら,今日も居んのかなあの痴漢…と帰宅中の事を思い出す。憂鬱だ。3限の始まりを合図するチャイムに反応して持っていたスマホをカバンに突っ込んでノートを出す。早く帰りたい,けど帰りたくない。それからこんな悩みを抱えている事を,せめて想い人には知られたくないと思いながら授業に励んだ。
案の定,学業に身が入らずに無駄な時間を過ごしたと気分を落とす。部屋の軽い掃除を行ってから教室を出た。らっだぁは,と後ろを見ると,別クラスの誰かと話してるのが見えた。彼が人気者なのは今に始まった事じゃない。そもそも自分のだと言い張れるほど,関係はそんなに深くないのだから。ばちん,と頬を叩いて教室から離れた。
「あれぐちさん,やっほ〜。なにしてんの?」
「たらこ…なにしてんのって,帰るんだよ今から」
「ああそっか,残業ないんだ」
「残業って何だよ,補講だろ。今日は無いね。もう帰れる」
「俺も帰るんだよね今から。らっでぃは?居ないんだ?」
「はァ?アイツと一緒に帰ってねぇよ」
「あぁそっか,ぐちさん意気地無しだもんね」
たらこ。2つ下のコースに通う友人。もう一人は本日サボりとの事らしく,二人で肩を並べて家路を辿る。この男は見た目こそ女子らしいため,間違えられる事が多い。女嫌いではなくとも,女性関係が苦手なぐちつぼにとってたらこは実に心強い友人だった。それと,ぐちつぼがらっだぁへ抱く感情を知る数少ない人物のひとりでもあるのだ。頭の悪そうな会話を繰り広げながら辿り着いた駅前で,ぐちつぼが足を止める。楽しそうに話していたたらこも立ち止まって,不思議そうにその顔を覗き込んだ。
「なに?どうしたのぐちさん。電車怖いの?」
「ぁ…いや,何でもねぇ。」
「ふーん…?じゃあ行こうよ」
先を歩くたらこを追い掛けて,重い足取りでホームまで歩く。いつも通り同じ電車に乗って,不安に駆られながら目をぎゅっと瞑る。何食わぬ顔でスマホを弄るたらこを横目に,あの駅に着くとひゅっと息を詰めた。その駅では毎回人が多く乗って,そのついでとばかりに後ろに来る男。人が割り込んできて,隣にいたたらこが少し見えなくなった辺りで,どん,と手をガラスについた男の手が見えた。いつも見たあの,白く細い手。左手で身体を抱かれて,身体を押し付けられる。逃げられない形にされて,どくんと心臓が跳ねた。まずい,と思う頃には遅かった。身体をまさぐられて緩くなったズボンに手を入れられる。一枚の布をも抜け出して,熱を直接触られて声が漏れた。乱暴極まりないその行為に抵抗も出来ず,ただ嫌だと目を瞑るだけ。否,どういう訳かその行為を受け入れてしまっているのだ。頭ではダメだ,嫌だと思っているのに,これから来るであろう快楽に身体が喜んでしまう。駅前で立ち止まったのは,たらこにバレたらどうしようという不安から来ただけ。それが何を意味するか,本人は嫌という程理解している。人の肩を挟んだ隣に立つたらこを少し見ると,男の手でガラスの方に顔を向けられる。あぁ,嫉妬だ。いつも一人で乗っていたのに,急に友人が隣に居たから怒っているのかもしれない。痴漢の考えなんて理解したくもなかったが,その感情は身に染みてわかるから。これがらっだぁだったら,という感情なんて,持ちたくも無かった。
電車に人が増える度に激しくなる手つき。声を殺して,身体をびくびくと跳ねさせるだけ。途中の駅で口パクでばいばいと言って降りていったたらこを見送る時だけはゆっくりしてくれていたが,今は自分を絶頂へ導くための動きに変わっている。誰かに見られているかもしれない,バレるかもしれないという背徳感。その全ても快楽に変わってしまう。裏筋を撫でて,すーっと卑しい手つきのまま先端をぐりぐりと刺激する。びくびくと跳ねる身体を優しく撫でながら,空いた片手で胸の突起も弄られる。優しく愛撫されて,ひたすらに与えられた快楽。次の駅で最寄りだとアナウンスで知らされて,更に手の動きは卑しさを増した。弱い部分を把握した男の手は熱の先端から窪にかけてを集中的に虐める。ガタンと一際大きく電車が揺れたと同時にその時はやってきた。
「ぁ゙……っ♡」
下着の中で精を吐き出し,肩で息をする。プシュー,と音を立てて電車が止まる。カチャカチャと素早くズボンを戻して駆け下りた。最悪だ。見知らぬ人間に身体の自由も,快楽も,何もかもを差し出してしまった自分が憎くて仕方が無かった。
次の日も,その次の日も。過激になっていく痴漢を拒絶すること無く,身体を明け渡してしまう日々。何度もあの短い時間で絶頂を与えられ,男の興奮を感じ取ってこちらも快楽を受ける。最初は気味が悪いと思っていたその行為も,今となっては受け入れてしまうようになっていた。自分の醜いその感情をどうしようか迷いながらも,自分から求め出したら終わりだと思う事にして学校に向かう。
とある日。いつも通り学校の準備をしている時,ぼんやりと電車の事を思い出した。今日も学校に行って,帰りに電車で。そこまで考えたところで,気付けば自分の頬を片手で叩いた。今,何を思った?帰りに電車で?毎日されていたから錯覚していたが,今日もその行為があるとは限らない。けれども今思った事は,自ら望んだとも言える。今日もされるのか,というのは嫌悪ではなく期待。そんな醜い感情を持ってしまった自分に腹が立った。それを思って真っ先に浮上したのは,想い人の顔。いつも笑顔で話してくれる彼。楽しそうに話して,それから自分の話を文句言わずに聞いてくれる。気付けば近くにいて,気付けば遠くにいる彼を思い出して,唐突に吐き気がした。トイレに駆け込んで,胃の中に入っていた全てをひっくり返す。嫌だ,嫌だ,嫌だ。何が嫌だと思ったか。何より,こんなに汚れてしまった自分を知られてしまうかもしれないという恐怖。誰とも知らない痴漢から与えられる快楽を求めてしまった自分を知られて,嫌われてしまうのではないか。そこまで考えた所で,やはり自分は痴漢に対して嫌悪感を抱いていない事を再確認してしまう。
その日は休んだ。体調が悪いと親に嘘をついて,何日も休んだ。もう会うべきではない,あんなに眩しい彼と顔を合わせられる訳がない。こんなに汚れてしまった自分なんざ,すぐに忘れて欲しかった。
「ぐちつぼ。」
「は,ぇ?」
だからこそ,驚いたのだ。休み始めて1週間程が経った日,インターホンが押されたからクマの出来た目を擦って玄関を開けた。どうせ荷物だろうと思って開いた先にいたのは,想い人,らっだぁの存在だったから。悲しそうに眉を下げて,それから困惑の色を浮かべる目の前の青色に言葉が出なかった。寒いから入れて,と言う彼の言葉に流されるまま自部屋へ案内。散乱したエナジードリンクやら,食事もまともに取れなくなった為に購入したゼリーやらカロリー補給のスナック。部屋に入るや否や顔を顰めたらっだぁの言葉を待っていると,唐突に抱き締められた。優しい香りがして,目に涙が溜まる。そういえば学ラン着てないんだなという疑問とか,今はどうでも良かった。何もせずただ棒立ちで抱き締められる。
「何があったの,言ってよ。」
「…べ,べつに。な…んもないよ。」
親と会話する時はほとんど単語だったせいで,言葉が出てこない。自分のせいで軽い人間不信になっていたぐちつぼ。らっだぁは,いつもはあんなに回る舌が上手く動いていない事に心底驚いた。弱々しく放たれた声は,きっとこの部屋でなければ聞こえないほどに小さい。ベッドに座らせて,隣に座る。
「何もないやつが学校1週間も休んで,部屋こんなにして,そんな弱ってんの?ほんとに怒るよ。」
真剣な目付きで見られて,何も言えなくなる。下を向いて指を回して,言葉を考える。でも出てくる事はあの電車の一件と,らっだぁへの想い。それをこのタイミングで伝えるのかと思うと頭が痛くて仕方が無い。
「ねぇ,そんなにおれは頼りないの?」
「え…ちが…ぅ。そうじゃない…って。」
「じゃあ言えるやん。ぐちつぼ,お願い教えて?」
息が詰まった。すり,と手を撫でられてぎゅっと目を瞑る。もう言ってしまって嫌われた方が全てを諦められるかもしれない。それならそれでいいとさえ思ってしまうほど,精神は不安定なまま。もうどうにでもなれ,と言葉を紡いでいく。約1ヶ月ほど痴漢を受けていたことを淡々と話していく。顔色ひとつ変えずに真剣に聞いていたらっだぁは,話が終わるとぐちつぼを優しく抱きしめた。
「怖かったよね。」
「ぁ,ちが…」
「何が?痴漢,怖かったんでしょ?」
「……その,俺…痴漢,嫌じゃなく…なっちゃって。」
勝手に溢れてくる涙を止められずに,驚いて固まったらっだぁも見れないまま言葉を繋げる。拙い言葉で,自分から求めてしまっていたことと,それが怖くて嫌になってしまったこと。それから。
「ぉまえに…嫌われるの,が…ッこわ,かった。」
「え…」
それを知られたら今まで通りの友達とは言えなくなってしまう。自分が痴漢に身体を差し出すほど欲求不満だったと思われたくなくて,見ず知らずの相手を求めてしまうほど滑稽になってしまった事を知られたくなかった。何自分が長年抱いていたこの気持ちを知られる事が,何よりも怖かった。
「…ぐちつぼ,怖がらないで聞いて欲しいん,だけど。」
真剣な空気をぶち破ったらっだぁの声は,どこか弾んでいた。不思議そうに顔をあげると,彼の表情はまさに愉悦そのもの。何が楽しいのか,何が面白いのかと不思議にしていれば,大好きな青が視界を覆って離れていく。唇が重なった感覚が後になって思い出されると,顔を真っ赤にしてまた涙を流す。
「おれ,その痴漢犯ね。」
「……え?」
「っは,はは…んはは,そんな顔するんだぐちつぼって。はぁ…かわい♡ねぇ?もうお互い言ったんだからいいよね?好きだよぐちつぼ。大好き。そっかぁ,おれに嫌われるのが怖かったんだ?知らんやつにイかされて気持ち良くなっちゃう自分を知られたくなかったんだ?可愛いなぁ…♡大丈夫だよ,おれは全部知ってるからね。」
「ぇ,あ……」
伝えられた全てを理解出来なくて,困惑したまま青色を見つめる事しか出来なかった。立って,と言われてされるがままに立ち上がって,壁に後ろから押し付けられて抱き締められる。ぶわ,と身体の内側から何かが吹き出す感覚。抱き締められて,顔を固定されて,興奮したように身体を押し付けられる。いつもの満員電車だ。
「おれびっくりしたんだよ?朝は流石に行き先が学校だから辞めてたのにさぁ…途中から期待してるみたいな目で電車に乗ってきて。おまえが休んだ日に朝もやってやろうって思ってたのに。なぁ?こうされたかったんだよね?痴漢が好きなやつだって知って興奮した?もうこんなにガッチガチにしちゃってさ,えっち♡」
「ぁ…あ,らっ…だぁ………」
「なぁに?もっと触って欲しい?いいよ,このままやろっか。久しぶりの痴漢…味わわせてあげる♡」
後ろから熱を触られる感覚に肩を跳ねさせて,目を瞑ってその快楽に身を任せる。ここは満員電車であると教え込まれるように身体を密着させられて,後ろから卑しい手つきで撫でられる。ひぅ,と喉から漏れた声に反応して,後ろから乾いた笑い声が聞こえた。抱き締められて触られただけで熱は十分に興奮して,布の上から撫でられるだけで昂っていく。カチャカチャと器用にズボンを脱がされて,いつもの如く股に足を入れて固定される。この服従感が,たまらなく興奮してしまう。ドMだと罵られても言い返せないほどに,この背徳感が何とも興奮を煽ってくるのだ。下着の中に手を入れられて,熱を握って擦られる。最初は優しく,撫でる手つき。それから裏筋を何度も舐めるように指先でなぞって,それから窪みまでをせっせと擦る。へこへこと動く腰を後ろの彼に押し付けて,同じように興奮している彼の腰でぐっと前に押し付けられる。壁に先端が触れて快楽を得る。早くその場所を指で刺激されたい。
「ぁ…んぅ…♡らだっ…♡」
「しー…ここは電車だよ?バレちゃうよそんな声出したら。」
「ぁっ……♡んッ…♡」
声を押し殺して,らっだぁの手の動きに身を任せる。窪みを優しく撫でられて,快楽を求め続ける身体は早く早くと熱を持つ。どんどん早くなる手の動きに息が漏れて,抑えられなくなってしまう。下着に染みが出来始めて,ぐちゅぐちゅと普段は聞こえない湿った音が耳に入ってくる。先端をぐり,と押し潰されてがくんと身体が揺れる。求めていた快楽を受けて呆気なく絶頂へと導かれた。
「んぁ゙ッ……♡ぃ゙……〜♡」
「んふ,ちゃんとイけたね。偉いよぐちつぼ♡」
「ぁ…はぁ♡っ♡らっだぁ……♡」
「なぁにぐちつぼ」
「もっ,と…ほし……♡」
「…はぁ,もう。いつの間にそんなえっちになっちゃったの?可愛いなぁ…」
いつの間にかシチュエーションプレイは終わり,エスコートされてベッドに押し倒される。親御さんいないの?だとか,男同士怖くない?だとかを聞かれながらも,色々いっぱいいっぱいになってしまったぐちつぼは顔を染めて首を振ったり頷いたりを繰り返すだけ。一度達して頭が溶けたらしいぐちつぼを気遣いながら,服を脱がせて身体を撫でる。
「白いなぁ相変わらず…んふ,めっちゃピンクで可愛い♡」
白い身体を撫でていると,恥ずかしそうに,擽ったそうに身体をうねらせるぐちつぼ。顔を出来るだけ横に倒して枕を掴み,真っ赤になった耳を晒して小さく声を漏らす。胸にある突起を摘んだり,引っ掻いたり,撫でたりすれば漏れる声にらっだぁは満足そうに笑う。声出していいんだよ?と声をかけても,首を振るだけで何も言わなくなってしまったぐちつぼに眉を下げて笑う。
「ちゅーしたい,顔向けて。」
「ん……っ♡」
おずおずと向けられた顔に満足して,口付ける。吸い付くように優しくリップ音を鳴らして口付けて,何度も舐めたり吸ったりを繰り返す。次第に息ができなくなって口を開いた隙に舌を入れれば,驚いたぐちつぼがバタバタと足を動かして抵抗するも,何食わぬ顔で続けていく。ぢゅるると唾液を吸う勢いで舌を吸い取ったり絡めたりを繰り返していれば,部屋の中に甘い声と吐息が漏れ出ていく。
「んぅぅ♡…ふぁ♡っん♡にゅぅ…♡んもち,ぃ♡らだぁ♡んん…っ♡」
「っはぁ,えろ…キスだけでそんなになっちゃうんだ…♡」
恍惚とした表情でらっだぁを見つめるぐちつぼの瞳は熱が篭もり,もっとと言わんばかりに首に腕を回す。初めてなんだよな?と不安になるらっだぁは,少しの焦りから少し乱暴に熱を握った。
「んぅっ…!♡なんっ♡ぁ…♡ら,だぁっ♡」
「ぁは,もっと気持ちよくなりたいでしょ?ね?」
「……………なりた…ぃ♡」
「いい子。後ろ,触るね?」
「…ん。」
ドキドキと胸が弾む感覚。これからどれほどの快楽を与えられるのだろうかという期待と,ほんの少しの恐怖が戦ってしまう。ローションを手に流して,足を開かせて後ろに手をあてがうと,その場所がヒクヒクと期待して動いている事に気付いた。
「…ぐちつぼ?やった事ある?もしかして。」
「………なぃ。」
「あるやんそれは,ねえ誰と?教えて。」
「だ,れとか…っ!ひ,ひとり…だから。」
「え。」
顔を更に赤くして,早くやれよと悪態をつくぐちつぼに目を輝かせるらっだぁ。はぁい♡なんて嬉しそうに声を上げて,ゆっくりと慎重に指を入れていく。すんなりと一本が入ると,少しだけ苦しそうに息を吐いたのを感じて指の動きを止めた。
「苦しい?大丈夫?」
「ん…っ,は…いける…うごかして…いぃ,から」
「だめ,苦しそうじゃん。ゆっくりやるよ。」
こくん,と小さく頷いたぐちつぼの唇に吸い付いて,ゆっくりと指を抜き差しして慣らす。キスで溶けた舌を絡めて,甘い声が部屋に響く。段々と力の抜けてきた身体に安心しつつ,良い場所を探しながらクルクルと指を回す。掠めたとある一点に,ぐちつぼが目を見開いて口を離したのを確認すれば,らっだぁがにっこりと笑う。
「ぁっ♡ん…っ♡そこっ♡なにぃ…っ?♡」
「ぐちつぼの気持ち良い場所♡届かないんだ?自分で。」
「ぁ♡わかんなっ♡あっ♡だめ…そこ♡やだぁ♡」
ぐ,ぐ,と指の腹で何度も押し込むと,ぴゅくぴゅくと熱の先端から少量の液体が出てくる。我慢してんのかなぁ,なんて思いながら熱を握ると,一段と甘い声が大きくなっていく。
「ぁ゙っ♡だめっ…♡らっだぁ♡♡それだめ!♡どっちも…っ♡どうじ…ゃあ…♡♡ぃく,いっちゃぅ♡」
「いいよ,いっぱいイって?♡」
「やだっ♡♡やぁっ♡んぅ…♡きもち♡♡ぃく,いくいく♡♡ぁっ♡あッ♡♡んぁ゙っ……!♡」
先端をぐりぐりと押し潰しながら,ナカの良い場所を何度も押したり擦ったりと繰り返す。腰を逸らして足を伸ばしてまで達したぐちつぼは,絶頂に駆け上がってからまたゆっくりと身体を落ち着かせて布団に沈む。ちゅぽ,と音を鳴らして指を引き抜けば,それだけで声を漏らしたぐちつぼが顔を枕で隠した。
「なんで隠すの,みせて。」
「や,やだぁ……」
「かわい♡もう今日は辞めとく?疲れちゃった?」
「ぇ…でも,らっだぁは…?」
「うーんおれはいいよ,ぐちつぼの負担すごいよ。」
「んー…」
枕から顔を覗かせたぐちつぼがのそりと起き上がって,らっだぁの頬に小さくキスをする。せめて気持ち良くなって欲しいという願望はあるためか,真っ赤な顔をしながららっだぁの下半身に顔を近付けた。窮屈そうな下着をグイグイと脱がして,驚くらっだぁを抑えながら口で熱を咥える。この熱が体内に入って抉って行くのだろうと思うと,激しく興奮する。欲しい。これで愛されたい。
「んんぶ♡んん…♡んー♡♡」
「ちょっ,ぐちつぼ…っだめ,だって…!」
自分で後ろの穴を解しながらモノを舐めて,早く早くと言わんばかりに搾り取ろうとする動きにらっだぁが焦ったような声を上げる。必死に耐えても出ていく声を抑えられず,されるがままにしていると上がってきた精を外に出さなければとぐちつぼの肩を押した。
「だめ…っ,ぐちつぼ,でる…から!」
「んーんっ♡だへょ,らだ♡♡」
「ぅ…っ,もぉ…っしらない,からなっ…!」
ぐっ,と腰を揺らして喉奥を突くと同時に,苦しそうに顔を歪めて生理的な涙を流すぐちつぼに酷く興奮する。びゅぐ,と放出された精を口で受け止めたぐちつぼは,それを全て喉に通してからずるりと口を離した。息を整えていたらっだぁが焦って肩を掴んで,なにしてんの,だなんて言い出したからヘラりと笑った。
「おまえのだもん,ほしい。」
「…っ,おまえ…っさぁ……」
嬉しさが限界突破したのか,ぐりぐりと肩に頭を埋め込んで抱き締める。裸体で抱き合うのは案外心地良くて,お互いが腕を背に回した。
「らっだぁ…その,うしろ。」
「ぇ?ぁ……いやでも,入んないだろまだ。」
「いける…って,ほしい。お願い。お前がほしい,から。」
「……痛かったらすぐ辞めるからね,すぐ言うんだよ。」
こくん,と頷いてくれたぐちつぼに安心して強く抱き締めてから,ゆっくりとベッドに押し倒す。モノを後ろにあてがえば,嬉しそうに頬を緩めたぐちつぼの唇に吸い付いてゆっくりとナカへ入っていく。途中までは良かったものの,更に進めようとするとぐちつぼの顔が少し歪む。
「ねえ,痛いやん。やめとこって。」
「ゃ,やだ…らっだぁ……やめないで。」
「なんで?おれはおまえにも気持ち良くなって欲しいよ。」
「いける,から。おねがい…」
「わかった,今日はちょっとだけだよ。」
想い人のおねがいには逆らえないらしく,心配そうにしながら笑うらっだぁにぐちつぼが笑みを零す。相変わらず優しくて,何処までも気遣ってくれる彼が本当に好きだと,心の底から思って。ゆっくりと動き出した腰に合わせて,身体をうねらせた。半分までしか入っていなくとも,それだけで快楽は割と拾うらしい。良い場所を探りながら抜き差しを繰り返して,慣れるまでキスをしようと口付ける。
「んぅ♡んふぅ…♡っはぁ♡らだ♡きもちぃ♡」
「きもち?♡よかった…♡」
蕩けた目でらっだぁを見つめて,もっと欲しいと言わんばかりに身体を抱き締める。引き寄せて,口付けて,しばらく愛し合っていれば声がより甘く溶け始める。ここだ,とモノでナカを抉りながら見つけた一点を集中して擦る。口の中に漏れる甘い声。耐えられずに口を離したぐちつぼは,首を仰け反らせて善がり始めた。
「ぅあッぁ♡♡だめっ♡らっだぁ♡♡すき,すき…っ♡きもち♡も,だぇ♡きもちぃ♡ぃちゃ…♡うぅん♡そこやぁ…だぁ♡♡」
「おれもすき♡いってぐちつぼ,おれももう,イきそ…っ♡」
「んぅ♡いゃ♡ぁあっ♡いく♡♡いっしょ,いって♡♡らだ♡なか,♡ちょーだぁっ♡♡あ゙♡…ぃぐッ♡♡♡」
ほぼ同時に果てた彼らは,お互いを抱き締めながら絶頂に上って息を整える。腹を濡らした精液と,ナカに注がれた熱い液体。ぐちつぼは恍惚とした表情で腹を擦りながら,へらりと笑った。
「な…そん,何その顔。」
「ん……らっだぁの,おれの……」
「っ…ぅはぁ…もぉ〜〜……それだけ言って寝ないでよ…」
幸せそうなまま,疲れ果てたように眠ったぐちつぼを見つめながら文字通り頭を抱えたらっだぁ。このままではまずい,と身体を起こしてモノを引き抜き,抱えて風呂場まで直行。勝手に借りるのはまずいか,否早くしなければきっとご家族が帰ってくる,と急いで処理を済ませる。ナカに出したものを掻き出して,ボディソープで身体を丁寧に洗っていく。シャンプーも一応してあげて,いい匂いになった二人でまた部屋に戻る。とにかく寒い。床に脱ぎ捨てられたトレーナーをすくい上げて着せて,どうしようと迷った挙句見つけたぐちつぼのロングTシャツを着る。ベッドを整えてから一緒に寝転がって,あらゆる疲労に包まれたらっだぁもすぐに意識を飛ばした。
「…ん,ぁ……?」
ぐちつぼの方が先に起きたらしく,目を開くと窓の外が暗かった。隣に眠るらっだぁの頭を撫でてから部屋を出て,リビングへ。親と鉢合わせてまず第一声は,あの男は誰だという質問。少し戸惑って,友達やら親友やらという言葉が溢れるも,どれもしっくり来ない。らっだぁですと言う訳にもいかず迷っていると,後ろからふんわりと抱き締められた。
「恋人ですよ。」
戸惑いつつも喜んでいそうな家族。イケメンだなんだと騒ぐ妹を黙らせるために叫んでおいた。うるせえやらなんやらと言われながら,その日は賑やかな食卓を囲んだ。久しぶりに食卓に座るぐちつぼに感動してか,心做しか母親の目には涙が溜まっている事に,ぐちつぼも気付いていたことだろう。
「どんだけ心配かけてたのよ。ほんとに。」
「まあ結構,長い間…?」
「はぁあ…早く,言えばよかったね。」
「…ん?何を?」
「なんでこういう時だけ察し悪いの?ぐちつぼって。」
吹き出したらっだぁの言葉には更に不思議そうに首を傾げる。それから呆れたように,でも愛おしそうにため息を吐いたらっだぁはゆっくりと唇を繋げた。真っ赤に染ったぐちつぼの頬を撫でて,笑う。
「大好き,愛してるよぐちつぼ。おれの恋人になってほしい。」
「順序…どうなってんだよ……」
自ら抱き締めて,キスを返すぐちつぼ。今はこれが精一杯の返事だというのは,らっだぁも理解している。
少し歪んだ所から発展した叶わぬ恋は,何時の間にか叶う恋へと姿を変えていたらしい。
コメント
2件
好きです(唐突)💞💞💞 もう語彙力終わってるんですけどまじで癖にぶっささりすぎてやばいっす。 最初の痴漢のところのナレーション?がリアルだし臨場感あってめちゃくちゃ最高ですし、シチュがほまに良くて…!😭😭 🌵が快楽に弱いのって本当に良くてぇぇぇぇ‼️‼️ でヤるときに🌵を心配してあんまり激しくしない🧣も本当にLOVEで‼️🫶🫶 もう本当ごちそうさまです😍
**みぅ🤍🥀:** うわ……重かった、でもすごく良かったです。 ぐちつぼの「汚れてしまった自分を知られたくない」って気持ち、痛いほど伝わってきました。痴漢されてるのに身体が反応しちゃう自分への嫌悪とか、好きな人に知られたくない必死さとか…胸がぎゅっとなりました。 最後、実はらっだぁが痴漢でしたって展開は衝撃でした。歪んだ形から始まった恋が、ちゃんと想い合うものになっていく過程が切なくて温かかったです🖤 れたすさんの描くキャラの心情の描写、すごくリアルで引き込まれました。続きが気になります…!