引き継ぎ書に書いている文字は、
息を詰まらせるような程に綺麗で。
何一つ、文句が無かった。
📢『んじゃ、卒業式練習あっから行くな』
🌸『あ、はい!』
📢『それ、間違いあったら言ってな』
📢『んじゃ』
そう言って、部屋を出て行った。
3冊にも渡る引き継ぎ書。
内容すべてが、事細かに記されている。
🌸『、ん~、読むのが大変だなぁ、』
がらがら。
そう、音を立てて入ってきたのは、
🍵『やっほ』
🎮『よー、』
🌸『あ、すち先輩、ひま先輩』
🍵『引き継ぎ、どう?、 』
🌸『まぁ、いっぱいありますよ 笑』
🌸『分からないことだらけです、』
🍵『俺らの時も大変だったよね~、』
🎮『いるまがいちばん困ってたもんな 笑』
🌸『えっ、そうなんですかっ?』
🌸( 初めて聞いた、 )
🍵『あの時の委員長が面倒くさがりでさ 笑』
🎮『泣いて縋り付いてきた時もあったな~ 笑』
🌸『そーなんですね、』
今この瞬間に。
最初で最後の、
弱みを1つ知った。