「じゃ、かえろうぜ! はらへったよー、おれ!」
「さきかえってていいよ。あたし、わすれものしたから」
おれがじつはかえってなかったってしったら、みかびっくりするだろうな!
「ぐふふ」
こっそりかくれてなにしてんのかとおもったら、おまいりしてるじゃねーか! さっきしたじゃねーか!
「しゅんとずっといっしょにいられますよーに! あいつばかだから、かみさまもたすけてやってね! よろしくね!!」
そのままみかはかえってしまった。おれは、ないていた。なんでだかしらないけどないていた。
「かみさま!」
おれはいつのまにかじんじゃのまえにいた。
「みかとずっといっしょにいたい! だからたすけてくれ! たのむ! おればかだから、たのむな!!」
それから十年後、俺は思い出すことになる。この約束を。
「知ってる? 手を繋いで、まじないをした恋人がその日に死ぬと二度と会えないって!」
「知ってる! 双子神神社でしょ!」
「皆、今日も元気だな! 三上!!」
「うるさい!」
本を読む三上にいつも通り話しかけてる俺。日向が悲鳴を上げたのをきっかけに俺は……
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