疼く

阿部は目黒の膝枕で、ゆっくりしている。頬を撫でられたり、身体を撫でられたり。

阿部ーめめ、寝られない。

目黒ー寝る気？

阿部ー朝の番組やるようになって、終わったら、ここへ来て、ちょっと寝てから仕事行こうって言ったの、めめじゃん。

目黒ーこんな可愛いの、じっとしてられないし。

阿部ーだぁめ。

起き上がり、コーヒーの準備をする。もう少ししたら、2人は出かける時間だ。

コーヒーを飲みながら阿部は、目黒に言う。

阿部ー朝の番組やるようになって、生活が変わって、めめといる時間が減っちゃってごめんね。

目黒ー流石に、リアタイは出来ないけど、ちゃんと見るし、こうやって会えるし、問題ないけど？

実は、寂しいわけではない。愛し合う時間が減って、阿部が、一緒にいると、身体が疼くのだ。

だけど言えないし、時間ないし。

はしたないと思うし。夜、家に帰って、1人遊びするときもある。

目黒ーもう、ふっかさんと土台作ってるの？

阿部ーまだ、大枠の骨組みだけ。

目黒ーだから、夜いないんだね？

阿部ーん、ふっかも仕事終わってから、話し合うから、夜が多いね。

目黒ー寂しい？

阿部ー・・。

目黒ー愛し合う時間が減ってるね。

阿部ー今は仕方ないよ。

目黒ーいいの？

キッチンに逃げた。

後ろから抱きしめられて、うなじにキスされる。

目黒ー身体、何ともない？

阿部ー分かってて聞くの？

目黒ーだって、そんな顔してるから。

阿部ーどんな顔？

目黒ー俺が欲しいって。

阿部ーばかばか。

目黒ー自覚あるでしょ？

阿部ー・・。

目黒ー仕事行こうか？

うなじから、痺れている。

身体に火をつけて、知らん顔して出かける準備をしている。

玄関先でキスして、ますます阿部の身体は熱くなる。

深澤ーどうした？顔赤いけど。

阿部ーいや、何でもない。

深澤ー今日はここまでにしようか？

阿部ーうん、そうだね。

深澤ー明日は俺が夜だめだから、明後日な。

阿部ーん。

阿部は、自分の家に真っ直ぐ帰るか、目黒の家に寄るか考えた。

スケジュールを見ると、目黒も、もうすぐ終わる。

会いたい。この身体を何とかしてほしい。