もう既に満開の桜の木の下
俺は高校を卒業した
式も終わりそろそろあの子に会いに行きたい
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「鮭乃部先輩!!」
と部活の後輩女子から声をかけられた。
「どうしたの?」
「あの、、、、先輩のことが、、、」
あぁなんだそんなことか
既に相手いるんだけどな〜
「ごめんね〜 俺好きな人いるからさ」
「そう、、、、でしたか、、、」
そう言って俺はその場から離れた
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「ごめんおまたせ」
「ん〜もう!さも君いっつも遅れないのに今日に限って遅れてくるから心配したじゃん!!」
そう言い放つ彼女は小森鈴、、、ことべるさんである。なんでべると呼んで欲しいかまでは深堀していないが、、、
俺たちは財閥の娘・息子で許嫁関係で幼なじみでもある。
「さもくん」
「どうしたのべるさん」
「もしかして告白とかされてたの」
「えっうんまぁ、、、」
「そっか、、、、」
「誰かと付き合うとか、、、、」
「しないよ。だって俺べるさんのこと大好きだし」
「えへへやった!」
こういうところが本当に可愛い
「じゃあそろそろかえ、、」
そう言おうとした刹那
珍しくべるさんが俺に抱きついて来た
「べ、べるさん?あんなに学校ではお互い適度な距離感でって言ってたのに、、、」
「だって今日でさもくん卒業しちゃうんだよ?」
「でも俺たち会えるじゃん」
「だってさもくん来月から大学でしょ、、?」
「そうだね」
「だからあんまり会えないじゃん、、、、」
うん。可愛い。
「そんなこと心配してるの?」
「そ、そんなことって、、、」
「俺がべるさんに会いに行かないわけないじゃん。だからそんな泣きそうな顔しないで?」
「うん」
「帰ろっか」
「手繋ぎたい」
「俺も」
やっぱりべるさんは可愛い
コメント
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てえてえの…過剰供給っ!こういうのいいですねえ