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息子の場合、赤井ver
もしあなたに息子が暴言を吐いたら…
リビングでソファに座り、つまらなそうにサッカーを見ている赤井の後ろのキッチンで動き回るあなた。
「アレク!水筒出して!食洗機かけられないわ!」
2階からすると声がする。
「Mom!僕今忙しいんだよ!」
「何してるの?」
「うるさいバカ!」
赤井両手を一気にクッションに振り下ろし叫びだす。
「赤井Alexander秀二!!!」
あなたびっくり。立ち上がり廊下に向かって尋常になく叫ぶ赤井。
「Down stairs NOOOW(今すぐ降りてこい)!!!!10 seconds!!!!(10秒以内に)」
「あ、パ…」
「Teeeen!!!!」
バタバタとアレク急いで階段から降りてきて赤井の目の前に来る。
「What did you say mom?huh?(母さんになんて言った?)」
「あ…」
アレクもじもじして目をそらす。
「LOOK AT ME!!!(こっちを見ろ)」
張り裂けんでいる赤井にあなた両手を口にして冷蔵庫に張り付いたまま。
「…じょ、冗談だったんだ…」
「お前は誰を冗談で侮辱したと思ってる?許されると思うのか?おい?そんな息子は家にはいらない」
「だって…片付けてたのにママが…」
「なら片付けているから5分後に行くと言えばいいだろ。バカ?どちらがバカなんだ?よく考えもしない言葉で母さんをお前は侮辱したんだぞ!!!お前はそのバカの息子だ!!!2度とその言葉を母さんに使うんじゃない!!!」
うっ…と泣き出すアレクにあなた口を開けるが声がでない。
「ごめんなさぁあ~~!!」
赤井アレクを肩に担いで叫びながらガレージに行く。
「Alexa!!Five minutes timer!!!(アレクサ5分タイマーをかけろ)」
赤井ガレージにアレクを放り込むとドアに鍵をする。
うわぁあああん…と聞こえる泣き声の中ずんずん戻ってきて、何事もなかったようにソファに座る赤井。
「あ、あなた…」
「なんだ」
すん、としたいつもの赤井の遠くから泣き声が聞こえる。
「…やりすぎじゃな…い?それに近所迷惑に…」
赤井ソファから立ち上がりあなたの目の前に来る。
「…今朝アレクの食パンを焼いたのは?」
「え…」
あなたキョロキョロ。
「わ、わたし…」
「昼飯を作って、渡したのは?」
「…」
「今夜の俺たちの食事のポテトを茹でたのも、風呂の掃除も。この着てるシャツだってお前がアイロンしてるんだ。そんな人間に暴言を吐くのは俺は自分のガキだとは認めん。文字通り、身を持ってわからせる」
「あなた…」
赤井あなたを抱き締める。
「…毎日ありがとう。愛してる…」
頭にキスされ、あなたちょっぴり恥ずかしくなりながら頷いた。
しばらくして赤井がガレージの鍵を開けると、アレクは一目散にあなたのところへやって来て足に飛び付いた。
「ママぁ!!ごめんなさぁあい!!!もう…もう2度と言いませんん……」
えっ、えっ、となる息子と同じ視線になり、あなたは笑って頷いて息子を抱き締めた。
「うん…ちょっと間違えちゃったね。でも大丈夫よ…ママそんなんじゃへこたれないよ」
「本当に…?」
「Sure, coz I love you.(えぇ、だってあなたを愛してるから)」
「…次何をするべきか考えたか?」
赤井後ろからドアに寄りかかりながら尋ねる。
アレクは頷いて、2階から水筒を持ってきて、自分で洗い出した。
「…お前は世界1頭がいい息子だ」
あなたの肩を寄せ、赤井はこめかみに口付ける。
笑顔の息子の目元が誰かにそっくりで、あなたは誇らしくなった。
※アメリカでは宗教上の理由もありますが、日本が思うより非常に躾が厳しいです。神様が見てる、という概念の元のご家庭が多い為ですね。また、父親より母親に対する態度、感謝を忘れたら許さない。という父親が多いです。普段から愛を囁くアメリカ人らしいですね!
息子の場合、降谷ver
もし息子が初恋をしたら…
「パパ?」
「ん?」
赤信号で止まり降谷窓際に肘をついてワイパーを動かす。
「子供ってどうやったらできるの?」
「あい??」
降谷思わず肩越しに振り向く。
「僕はどうやって来たの」
「え…えぇー?…んー……帰ってからママに聞いてみたらどうよ?」
「僕はパパに聞いてるの」
「…」
降谷思わず眉間に皺を寄せる。
「…なんでそんなこと聞くの?」
「子供がほしいんだ」
「なんで?」
「…」
俯く息子に降谷しばらくミラーからちら見。
「…じゃあどうやってパパはママと結婚したの?」
「いやそりゃ…」
降谷少し動く。
「好きだよ、って。世界でいちばん好きだよって。証明にダイヤ買ってったの」
「証明しなきゃいけないの?」
「いやうん…大抵そうだと思うけどな?」
「ダイヤってじゃあどこで買える?」
降谷じんわり勘づく。
「誰かにあげるの?」
「…うん。あげたい」
「ほぉ…」
にやにやしそうになるのをどうにか堪えて、角を曲がる。
「ちなみにさ?クラスの子?パパ知ってる?」
「ううん。インターナショナル学級の子。ママが日本人でパパはアメリカ人」
「お…まじか…スペック高そうだな」
「頭金色なんだ。睫毛まで。髪の毛くるくるしててめっちゃ可愛い…なんてったって目が…」
あぁ…と息子頭を振る。
「合ったら天国みたいな気分になる…」
降谷たまらず吹き出す。息子よ、それは治らない病気だよ。
「名前は?」
「ジェーン」
「友達にはなった?」
「ならないとだめ?」
「いや待てよ?友達にまずならなきゃ子供も作れないしダイヤもあげてもびっくりしちゃうじゃん」
「日本語がまだあんまり通じないんだ。この前の全体朝会のクラス担当で、歌ってたけど…」
あう。と息子は顔に手をやる。
「まじで可愛くてさ…死んじゃうかと思ったよ…歌もクソうまい」
降谷声をあげて笑ってしまう。自分にそっくりだからだ。
「何歌ったの?その前にクソはママの前で言うなよ?」
「うん。えと…アイウォント…クリスマスなんとか」
降谷は深く頷いた。
「マライアキャリーだな。時期的に」
「…どうやって友達になればいいかな。僕英語わかんないし」
「よし。パパも協力する」
「本当に!?」
「おう。まずは友達になるところから…と、言いたいところだけど…言葉が通じないと厳しいから、とにかく他の男より目立て」
「どうやって?」
「きみは僕にとても似たからね。何かインパクトがあることやればすぐ覚えてもらえるさ…ていうか家はそば?」
「そこ」
おぉ、と降谷。
「近いじゃん…じゃあ作戦変更だ」
日曜日。
息子はポケモンのシャツを着て出てきた。
「…それお前の一張羅?」
降谷は部屋の脇に寄りかかったまま尋ねる。
息子深く真剣に頷いて降谷を見上げる。
降谷自分のネックレスを外し息子につけ振り向かせる。
「いいか?作戦はこうだーー近くに引っ越してきたのを知ったから、挨拶しに来たとパパが言う。それで昨日一緒に書いたアレ。持った?」
「ん!」
息子真面目にポケットから手紙を出す。
降谷後ろから薔薇を1輪取り出して渡す。
「百万本の薔薇よりひと言の大好きだ。だがジェーンとはまだ早い。まずはお前を知ってもらってからだ。いい?」
「ん!!」
息子親指を立てて頷く。
階段を降りるとちょうどあなたが洗濯を運んでいる。
「どこ行くの?男ふたりでめかしこんじゃって…」
ふたりは靴をはいて振り向く。
「「ちょっとそこまで!」」
ジェーン宅まで徒歩で行くと、ちょうど誰か出てきて、降谷は頷いた。男性が陸軍兵の格好をしている。
彼は停めてあるジープに乗ると、玄関先で妻と娘のジェーンに手を振られて行った。
「…ジェーンのパパめっちゃ格好いいよ…大丈夫?」
「不安になるな。パパも顔は負けてないよ…つまりきみもね」
「それは知ってるけどママには言わない方がいいんじゃない」
「よし僕の息子だーーいくぞ」
降谷と息子、玄関に立ち降谷にっこり外交用の笑顔。
息子の肩に手をやり、ピンポン。
「I’m comingーーじゃない。はーい!」
がちゃりとドアが開き、日本人の奥さんが出てきた。
「こんにちは。すぐ数件先の降谷といいます。引っ越しのご挨拶に来ました」
「あ…こんにちは。すみません…わたし日本語がまだうまく思い出せなくて…ありがとうございます」
降谷洗剤を渡すと、奥さん胸に手をやりなんてこと…という顔をした。
「あちらでは引っ越し祝いは洗剤ですよね?」
「まあ…そこまでしてくれるなんて…」
「息子がお嬢さんと同じ学校なんです」
「あ…ではクラスの…?」
「いえ。息子は普通学級ですが…世界一の色男です」
ふふっ…と妻が笑う。よし掴んだ。
「ジェーンさんはいますか?」
息子顔をあげる。
「ジェーンを知ってるの?ちょっと待ってね…」
「…緊張してきた」
降谷息子の肩を揉む。
「緊張するのは今以上を見せようとするからだ。今のままのお前でいい。つかそのネックレスジバンシイ。お前は世界でいちばんセクシーだ」
「たまにパパ意味不明だよ」
ジェーンが2階から降りてくる。
「(同じ学校なんだって。お家も近いから挨拶に来てくれたのよ)」
ジェーンはその青い目を緩やかに笑みにする。
「Hi. I’m Jane, and you?」
「…」
見とれて動けない息子に、膝をかくっとさせる。
「…please read this.」
渡された1通の手紙と薔薇に、妻は目と口を開いて降谷を見た。降谷片目を閉じる。
ジェーンも笑顔になってそれを受け取った。
「Can I read now?」
ジェーン母親を見上げるので母親もにっこり頷いた。
僕はきみと目が合うと天国に行っちゃう。きみは天使なの?
だから今度の朝礼会で、きみの為に歌うから聞いてくれる…?
それでもし僕とデートしてくれるなら、ほっぺにキスしてほしいんだーー
まさか英文のそれを声に出されると思わなかった息子は真っ赤になって俯いた。
母親はもう口を押さえて笑いをこらえている。
「(…彼、娘が好きなのね!?)」
降谷しー…とやって笑みを浮かべる。
「Oh…You are so cute…」
ジェーンはまた笑って首を傾げた。もちろん。
「…あ、よろしければお茶でも…」
「いいえお気になさらず!今日は日曜日です。休みましょう。お互いに」
「とても親切な方ですね、降谷さん…ありがとうございます…」
「いいえ。ではまた…」
「ばいばい…ジェーン…」
「See ya…」
ジェーンはドアが閉まる直前、肩をちょっと上げてウインクしながら言った。
「…Nice necklace(イケてるネックレスね…)」
ぱたん、とドアが閉まった瞬間。男ふたりは顔を合わせて大笑いで家まで走り出した。
「よく今日休み取れたわね」
「そりゃあ息子の晴れ舞台だからさ…」
あなた首を傾げる。
「先週はインターナショナル学級の女の子がマライアキャリー歌って、ほんと。海外の子たちって【ノリ】が違うわよね…最終的にダンスパーティみたいになっちゃって。それはそれで楽しかったわ…」
「今週はもっと面白いと思うよ」
「あの子が歌うんでしょ?なに歌うかなんで教えてくれないの?」
降谷あなたにどんと肩を当てて人差し指を立てた。
「お待たせしました。1年1組学級委員です、準備ができました。今日の曲は…」
というところで音楽が鳴り出す。体育館のカーテンがあがり、インターナショナルの方が全学年歓声をあげた。
「I…was born…to love you…」
親御さんたちもわっと拍手しだしてあなたは唖然と辺りを見回した。
僕はきみを愛する為に生まれてきた
「With every single beat…of my heart…」
この鼓動もすべてきみのため
わあー!とインターナショナルの方がライブのようにステージの下に集まるなか出てきた息子に、降谷立ち上がり両手をあげて歓声をあげるのであなたびっくり。
「Yeah, I was born to take care of you!」
僕はきみに尽くす為に生まれてきた
息子膝をついてジェーンを指差す。
「Every single day……!」
毎日、毎日ね……!
歓声はやがて黄色くなっていった。ちょうど世代の親が多いのか、親たちもノリノリ。
「いいぞーー最高のやつだ!お前ぇ!」
わー!と皆息子のたどたどしい英語が作る愛の世界にメロメロになっていく。
「あそこまでよく英語も練習したじゃない!」
あなたも苦笑しながら立ち上がる。
「愛の力だよ」
降谷ひひっと笑う。
やがて曲が終盤を迎えると、インターナショナルの方が舞台に上がってきて、上の学年の子らが息子を担ぎ上げ出して体育館はもはやライブ会場だった。
引きずり下ろされた先にジェーンがいて、彼女は思いきり息子の唇向かってキスして飛び付いた。
イェアーー!!とさらに火がついたような体育館に、降谷は息子と目が合った。
「パパ…!やった…!やったぁあ!!」
降谷は走り出してくる息子に膝をついて両手を広げたまま通路にスライドした。
飛び込んでくる息子を抱き締めて担ぐと、インターナショナルの子らに囲まれていつまでも歓声は鳴りやまず、ふたりはしばらく声を上げ続けた。
帰り道、降谷は鼻唄を歌うほど機嫌がよかった。
「そんなことがあったの」
あなたもくすくす。
「でも…もうあの子は恋をするようになったのね」
降谷ちらとあなたを見る。
「…嬉しいけど…こんなに早く大きくなっちゃうのね…ちょっと寂しいな」
「いいじゃん。あっちはあっち。こっちはこっちで仲良くやろうよ?」
降谷に肩をかけられあなたはもう…といった顔をしたが、笑みでその手を握った。
娘の場合、風見ver
娘がおしゃべりだったら…
降谷と風見、風見宅で食事中。
娘が歩いて行く。
「パパ」
「「うん」」
「!?」
ふたりの男は顔を見合わせる。あなた静かにキッチンから大爆笑したいのを必死に押さえる。
「なんで降谷さんが反応す…」
「パパ、それちょうだい。食べるわ」
娘降谷の膝をよじ登り、サラダのプチトマトをさらって行く。
「…wwww」
あなたもう笑いが止まらない。
「降谷さん…」
「ごめん。悪気はなかった…でもパパって呼ばれてみたかったからそう教え…」
風見勢いよくソファからクッションを持ってきて憎しみ込めて本気で降谷をめちゃくちゃ殴り出す。
「アハハハハハ…wwww」
「ごめんて!ごめん!!痛い痛い!」
テレビを見ている風見の隣に、娘立つ。
「パパ?」
と肩に手を置いた。
「どうした」
「…パパいくつ?」
「30」
娘とても慈悲深い目で風見の頬に手をやる。
「…もう十分生きたわね。そろそろよ」
「wwwwwwww…」
風見顔を覆ってあなたも大爆笑。
「パパ…ハムスターはちょっとしか生きられないの…」
「幼稚園のハムスターが死んだのw」
「だからパパももう死ぬと思ってるのか…?w」
「違うの?」
「…頼む…もう少しだけ生きさせてくれwwww」
あなた笑ってクッションを叩く。
鏡の前でネクタイを締めている風見に、娘後ろに立つ。
「パパ?」
「なんだ」
「…すごく大事なこと伝えなくちゃいけないの」
「なんだ。言ってみろ」
娘キョロキョロして、声をひそめる。
「…先生まじで美人なの」
風見吹き出して顔を覆ってしゃがみこむ。
「…だからなんだ!わたしは結婚してるんだ…!wwww」
「あなたスタバ寄って」
朝の忙しい時間帯にバタバタとしながら車に乗り込む風見家。
「ちゃんと連絡帳持った?」
「うん」
「あとは?大事なもの持ってきた?」
「大事なもの?」
「良い態度」
「ママこそ優しい性格持ってきた?」
「えっ……」
「…wwwwwwww」
風見吹き出してハンドルに寄りかかり出発できない。
「おはようございます。ご注文をどうぞ」
「アメリカンでトールふたつ」
「以上ですか?」
「パパ、クッキー買って」
あなた眉をひそめて振り向く。
「クッキー家に山のようにあるでしょ」
「コーヒーも家に腐るほどあるじゃん」
「……」
「…マシュマロクッキーひとつ追加でください…wwww」
「はい。直進してください」
「パパお医者さんごっこしよう」
「ああ」
「今日はどうされましたか」
「頭が痛いんです」
「それは昨日靴下を裏返したまま洗濯機に入れてバットで殴られたからですか?」
「wwwwwwww」
風見正座したまま顔を覆って肩を揺らし出す。
あなたもう吹き出してしまう。
※昨日あなたが「靴下次に裏返したまま入れたらバットで殴ってやる!」と言ったから。
「…そうです…wwww」
「それでは3日間地べたで寝ましょう。反省したら治ります。よかったですね」
「「ウアハハハハハwwww」」
風見もう床に転がってしまう。あなたもシンク下でうずくまって笑うしかない。
娘の場合、高木ver
娘と高木の息が合いすぎていたら…
「よかった。ドライブレコーダーダメになる前に取り替えられて…んしょ」
古いドライブレコーダーを持ち、あなたはパソコンにつなぐ。たくさんの日付の中で、高木が娘を送り迎えする一部始終が山のように映っている。
あなたなんとなしにクリックして再生した。
「みんな!今日は来てくれてありがとう!」
と後ろの席で手を振る娘に、高木片手を突き上げて叫ぶ。
「イェェエ!!」
「!?」
あなた思わず映像に見入る。高木何かを操作する。
~♪
「無敵の笑顔で荒らすメディア♪」
「ハァイ!」
「知りたいその笑顔ミステリアス♡」
「イェア!」
「抜けてるとこさえ彼女のエリア!」
「フゥ!」
「完璧で嘘つきなきみはーー」
「「天才的なアイドル様!!」」
「wwwwwwww」
高木左右に肩を揺らしながら脇をぱかぱか合いの手を入れ続ける。
あなたたまらず俯いて肩を揺らす。
「何やっ……wwww」
たまらず別日にする。
「…ふぅ」
と車にぐったり乗る娘。
「警部!どうしましたか」
「うん…だって…給食にブロッコリー3つも入ってたの…」
「この野郎!捕まえますか!?書類送検すっ飛ばして有罪判決で執行猶予なしの無期懲役に!?」
真剣な顔の高木にあなたもう吹いてしまう。
「…無茶苦茶すぎる…wwww」
「いいわ…わたしの胃袋に入れてやった…」
「尊敬します!警部!!」
「…昼ごはんは食べたの?高木くん」
「珈琲のみであります!」
「あぁ…ならふたりとも何が必要かわかるわよね…」
「ドーナツです!!」
高木適当に助手席に置いてあったチョコレートの箱を、無線のように持って向かって叫ぶ。
「直ちに現場に急行致します!!本日は警部がお疲れなのでシェイクも追加です!!警察車両通ります!ただちに道路の車は道を開けなさい!!」
「wwwwwwww」
あなた額に手をやり、くっくと笑う。
だからたまに夕飯をあまり食べない日があったのかと納得する。
また別日。
「…パパ」
娘、機嫌がとても悪い。睨むように正面を見ている。
「…今日隣のクラスと合同でプールがある…わたしは絶対あいつに負けるわけにはいかないんだよ…わかるな…」
「リヴァイ兵長!!」
「…???」
あなた急に始まった進撃のドラマにまた見入る。
高木運転席で心臓を捧げるポーズ。
「心臓を捧げよ!!」
~♪
「これ以上の~地獄は~ないだろうと信じたかった~♪」
同じように前を睨みながら歌い出す高木に、あなたもうひくついて背もたれに寄りかかる。
「すべ~ての~努力~は~今~このときのた~めに~~!!」
娘目を閉じて首を軽く上下させて聞き入る。高木高らかに手を広げて歌いあげ、同じように首を軽く上下する。
「さーさーげよー!ささーげよー!心臓を捧げよォ!!」
「wwwwwwww」
「進むべ~き未来を~その手ぇえで切り開けぇええ!!!!」
まるで戦前のような物凄い士気の車内にあなたもう顔を覆って大笑いするしかない。
「…格闘家の入場シーンじゃないんだから……wwww」
「…行ってくる…」
「兵長!ご武運を!」
「まったくふたりしてこんなことして…ん?」
あなた最後の映像で、娘を抱き締めている高木の姿に気づく。
「何…」
「うわぁあ~…」
と何故か泣いている娘が助手席から高木の肩にもたれている。
「どうしたの?」
高木静かに優しくそれを見て話す。
泣き続ける娘を、ただ真剣に見つめる。
「えっ…え…」
「…教えてくれない?」
決して急かさず、娘にもふれず。ただ頭を擦り付けてくる娘をただ見つめる。
「どうしたの?なぜ泣いてるの?知りたいよ…」
「あの…えっ…うぇえ…」
「うん」
娘目を擦りながらひくついて言う。
「…ママ…ママに会いたいの…えっ…」
あなた眉をひそめる。
幼稚園児とはいえ娘はまだ3歳だ。
突然そうなっても何も変じゃない。
「…パパも会いたいよ」
あなた口を押さえる。涙が出そうになる。
「…うぇえ…」
「こっちを見てくれる?」
高木娘と目を合わせる。
「きみの気持ちはきみにしかわからない。だから、きみが泣いていたら、みんなが心配するんだ。わかる?」
娘頷きながら胸に手をやる。落ち着いてきたようだ。
「そう。そうやって胸に手をやって、なぜ悲しいか自分で自分に聞いて。他の人がわかるように、きみは自分の気持ちを話すことを覚えないといけないんだ」
「…うん」
「いつも急に怒ったり、泣いたり、そうしていていいのは赤ちゃんだけだよ。きみには言葉がある。伝えなくちゃいけないんだ。それがどれだけ大切か…きみならわかるよね?」
娘は黙って頷きながら、小さな声で「はい」と言った。
高木はにっこりして両手を広げる。娘はその父親の胸に飛び込んだ。
「…」
しばらくあなたは呆然と座っていた。玄関の音に慌てて涙を拭ってパソコンを閉じる。
「ただいま~」
笑顔の娘を抱いている高木に思わず抱きついてしまう。
「え?どうしたの急に…」
「いいえ…ただ…こうしたいだけよ」
あなたはどのパパが好き?
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