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血の味が混じり合う、深く、粘膜が触れ合う音だけが響く接吻。童磨の舌がしのぶの口内へ侵入すると、そこにはまだ彼女自身の生命の証である、鉄錆のような重厚な香りが色濃く残っていました。「ん……っ、ふ……」
しのぶの喉から漏れる吐息は、もはや拒絶ではなく、甘い屈服の音でした。童磨は彼女の舌を優しく、それでいて逃がさないように自身の舌で絡めとり、口内に広がる「彼女そのもの」を余すことなく味わい尽くします。尿の淡い苦味、そして血の濃厚な熱量。それらが二人の唾液と混ざり合い、一つの歪な愛の結晶となって喉の奥へと流れ落ちていきました。
童磨はしのぶの後頭部を大きな手で固定し、さらに深く、貪るように喰らいつきます。
「……しのぶちゃん、最高だよ。君の全部が、僕の中で溶けていく。口の中が君の味でいっぱいだ」
一度唇が離れると、二人の間には銀色の糸が引き、彼女の唇は自身の血と彼の愛液で赤黒く濡れそぼっていました。しのぶは潤んだ瞳で彼を見上げ、荒い呼吸を繰り返しながら、彼の首筋に爪を立てます。
「……こんな味、他の誰にも教えないでくださいね。もし、あなたが他の何かでこの味を上書きしようとしたら……今度こそ、本当に殺してあげますから」
その独占欲を孕んだ言葉に、童磨は歓喜に震えました。彼は再び彼女の舌を誘い出し、今度はより激しく、互いの存在を確認し合うように絡ませ合いました。
清潔で端正な「蟲柱」と「教祖」という仮面は完全に剥がれ落ち、そこにあるのは、互いの最も汚濁に満ちた部分さえも愛おしみ、喰らい合う、共依存という名の幸福。
「約束するよ、しのぶちゃん。僕の舌が覚えているのは、一生、君という毒だけだ」
静まり返ったスタジオの片隅で、二人は幾度も舌を絡め合わせ、互いの境界線が消えてなくなるまで、その背徳的な味を分かち合い続けました。
風宮 むぅまろ🦇🍀︎ 🍬🍚