テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「なぁ佐久間…。試してみようよ、昨日のアレさ…」
昨日2人は、深澤の部屋で…アヤシイ雑誌を2人で読んだ
その日、佐久間は恥ずかし過ぎて…そのままスグに帰ったが…
どうやら深澤の方が、例の雑誌に書いてあった【体験談】の記実が気になる様で…
同じく昨日一緒に見ていた…佐久間を誘って、誰も居ない空き教室へ────
「震えてる?怖いの?絶対、俺が…優しくするから…///」
佐久間の手首を、逃げない様に…ギュッと握って
壁に身体を押し付け…背の低い、佐久間の顎を持ち上げた────
見つめ合い…次第に距離が近付いていく…
そしてついに顔が重なり、2人は…一つになった────??
「あ〜!駄目だ///恥ずかし過ぎる///」
急に叫んだ深澤は、頭を抱え…その場に座る
「ふっかさん!ねぇ!もう何回目?」
見えない様に隠れて居た、ラウール何姿を現して…
佐久間と2人で深澤の事を…見下ろしている
「もう5回目だよ…やり直し…。こんなんで、本番までに間に合うの?」
今回の監督は、かなりやる気で…
台本を丸めて…メガホンの様に持っている
「はぁ…絶対、明日までには仕上げてきてよ。はいはい、今日は…もう終わり〜」
その後…そう言い残したラウールは
【プランを練り直す】と、1人で何処かに消えてしまった────
「………」
「ほら、ふっか…立ちなって…」
佐久間に手を借り立ち上がり、大きく一つ…ため息を吐く
「佐久間は、よく我慢出来るな?俺…恥ずかし過ぎて、もう駄目かも///」
真っ赤に頬を染めた深澤に
「まぁ…俺は受け身だからさ…。流されるまま、やってるだけだし…」
佐久間が、笑顔でそう呟いた
「受け身か〜。俺も、攻めるより受け身が良いかも…。そしたら、こんな緊張しなくて良い気がするし…」
「それなら【受け身】やってみる?一度、ふっかも経験してみな」
笑顔で、サラリとそう言った…
佐久間が…逃げない様に腰を持つ
「佐久間?」
「本当にふっかは、可愛いな…。イジメて可愛がりたくなっちゃうな〜」
今まで、笑顔だった彼の顔から
笑顔が消えて…妖しく細められた瞳が、自分を映す…
#阿部亮平
コアラと木の実
220
1,516
fura
902
「俺…ふっかとなら、本当に出来そう///」
「何をする気だ!///離せよ!佐久間!///」
小柄な癖に力は強い…
深澤が、振り解こうと抵抗するが
全く歯が立たずに離れてくれない…
「俺とするの…そんなに嫌か?」
佐久間の瞳が…寂しそうに伏せられて
腰に添えられていた手も、スッと離れて距離を取る
「ごめん…。俺が、やり過ぎたよな…。ラウには、俺から言っとく…もう、やめにしようか。それじゃ…俺も、もう帰るから」
そう言って…そのまま、佐久間は背中を向けて歩き出し
それを黙って見つめる深澤…
「………」
俺が抵抗したせいで…いつも元気な佐久間が、落ち込んでいる
『まさか、俺の事が好きなのか?///』
そう考えれば考える程…
自分自身も気になり始め、ここで帰してはいけない気がした────
「ごめん!佐久間…!お願い…待って!」
肩に手を置き、呼び止めて
そのまま抱き寄せ…
「んっ…!ふっ…か…///」
そのまま深澤は無意識に、佐久間の唇を奪っていた
「ごめ…っ!俺…なんて事…っ!///」
慌てて謝ろうと頭を下げると
「せっかく俺がさっき諦めたのに…。今回誘って来たのは、ふっかだからね///」
顎を上げられ、先程の比ではない程…深いキスが…
舌を入れられ…段々、頭がボーッとして来た
『佐久間とのキス…気持ち良いかも///』
キスだけで、骨抜きにされた深澤は…
遂に佐久間に捕まえられた────
「はぁ?今から…芝居の役を、逆にしたい?」
次の日、佐久間はラウールに…
そう提案をして、答えを待った
笑顔の佐久間の横には、寄り添う様に
深澤が、照れた顔して並んで居る
「まぁ…別に良いけど。ふっかサンも…それで、良いの?」
隣の彼にも確認すると
「俺は、良いよ///佐久間となら…///」
ハニカム様に微笑みながら、頬を染めて頷いた為…
「それなら、良いよ。それでいこう!」
ついに監督も、その気になって…
受け身と攻めを逆にして
再び、芝居の練習が…再開された────
コメント
1件
第3話、楽しく読ませていただきました!笑顔だった佐久間さんの目が急に妖しくなる瞬間がぞくっとしましたね…。あの「俺とするの、そんなに嫌か?」の寂しそうな表情には胸がきゅっとなりました。深澤さんが無意識に唇を奪っちゃうところ、練習なのに本気っぽくてドキドキしました。役を逆転させて再スタート、この先どう転ぶのか気になります🩷💜