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寮に着くと早速検査キットを袋から出し椅子に座る。


検査方法は唾液。自身の唾液を専用の小さい小瓶に入れ色の変化で性を見分けるというものだ。

色の変化は太陽光に1日当てる必要がある。


「よし、じゃあまずはネスからな。」


世一がそう言いながら着々と準備を進め、小瓶をネスの口元に優しく当てる。


「唾液での検査ですよ、貴方みたいな人に唾液がかかると考えると…恐ろしくてたまりません…」

「んだよその言い方…しかもなんかきもいし…。」

「うっせーです!早く貸してください!」


ネスが世一の手から小瓶を引き剥がすかのように奪い取ったかと思うと、2人に背を向け唾液を小瓶の中へと出す。


「…よし、このくらいでしょうか。」


小瓶の中を手で隠しながら太陽が当たる場所へと置きに行く。


「ん、御前の。自分でやれ。」

「はいはい。」


ネス同様、背を向け唾液を小瓶の中へと出す。

立ち上がり太陽が当たる場所へ置きに行こうとした時、


「見分けつかなくなるから御前のは名前書いとこうぜ。」


世一がそう言うとネームペンを渡してきた。

…此奴準備が素晴らしく出来ている。


「感謝する。」


小瓶に小さく< Michael >と書く。

ネームペンを世一に返し太陽が当たる場所へと向かう。



そこにはネスの姿があった。


「あ、カイザー。」

「ネスか。俺のは名前書いてあるから間違えないように。…名前書いてあるなら間違うことはないと思うが。」

「はい、わかりました。それにしても結果が楽しみですね。」

「嗚呼、そうだな。」


ネスが楽しみそうに笑うのを俺はただただ横で静かに見ていた。




〆。



次回、検査の結果。

ツガイ、ツガイ、ツガイ。

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