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放課後、忍がユニフォームに着替えグラウンドに向かうと先に着いていた柊が手を振ってきた
「きれい先輩と仲直り出来ました~?」
「お前には関係ねえよ」
軽く小突くと柊はいてっと声を上げた
「全員集合!」
部長の掛け声で駆け寄る
彼の横にはどこか見覚えのある若い男性が立っていた
「新しい顧問の先生だ」
顧問と呼ばれた先生はニコリと笑うと口を開いた
「四宮 右京です」
その名前を聞くと忍は呆然とした
そんな彼の様子に気づかず言葉を続ける
「2年4組の生徒はいますか?」
おずおずと忍が手を挙げると
彼はあ、っと声を上げた
「久しぶりだね忍君」
「2年4組の担任になったからよろしくね」
「…まじかよ」
最悪だ
まさかキョウ君に再会するなんて
一方その頃
私、零もピンチに見舞われていました
「…今なんて?」
目の前の眼鏡君はありえない事を言ってきたのだ
「松木さんに学校祭実行委員を頼みたいんだ」
冗談でしょ?そう言いたいが目の前の眼鏡君は冗談を言うタイプの人では無さそうだ
真っ直ぐな瞳がそれを物語っている
「なんで私なの?」
「君は成績も良いし、部活も委員会もやってないから暇…時間あるかなって」
暇って言いかけたなこの人
眼鏡を割りたくなる衝動を必死で抑える
「大丈夫だよ!生徒会と連携だから仕事少ないし」
その生徒会が問題なんだよ
「じゃあお願いね!」
私に押し付けると彼は去っていった
小さく溜息をついたあと
生徒会長の顔を思い出してブルりと肩を震わせた