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深夜0時、叶のソロ配信。

少し疲れているように見える顔を、リスナーたちは気づきつつも、優しく見守っていた。


「最近ちょっと寝不足でさ、でもこの時間、僕けっこう好きなんだよね」


笑いながら、けれどどこか浮ついた調子のままゲームを続けていた叶。

そして、その時だった。


「……あれ、ちょっと……待って……」


ふと、画面の中で叶が眉をしかめ、胸元を抑えるように俯いた。

一瞬、呼吸が止まるように見えたかと思うと――


「は……ッ、っ、く、くるし──、」


言葉が急に切れて、しゃっくりのように体が跳ねた。

それから、ガクガクと両肩が震えだす。


「……なにこれ……やだ、やだ……っ、ぅ、あ──っ」


明らかに異常な挙動。顔色がみるみる青ざめ、過呼吸と痙攣のような症状がカメラ越しに伝わってくる。

叶の手が宙を掴むように何度も動き、目はうつろなまま泳いでいた。


【叶くん!?】【やばい、誰か!】【葛葉に連絡して!!】


コメント欄が悲鳴に近い速度で流れていく。

誰かが通報しようとしているのが見て取れる。


そして――画面が、ふっと暗転。

配信が切られた。




数時間後、突然始まったのは、葛葉の配信だった。


映った彼は明らかに取り乱していた。

前髪が乱れ、マイクに手がぶつかる音すらそのままに。


『……叶が、配信中に倒れたって、連絡きた』


視線は定まらず、歯を食いしばったまま。


『……最初、悪ノリかと思った。

でも、映像、送られてきて……お前らのコメントで、……ほんとに、ヤバかったんだって分かった』


葛葉は手の甲で顔を拭う。怒りとも悔しさともつかない感情が滲んでいた。


『……配信、ずっと見てた。

でも“叶なら平気だ”って、信じて、何も言わなかった。……気づけたのに、俺……』


言葉の途中で、喉が詰まったように震える。


『……救急搬送されたって聞いて、頭、真っ白になった。

過呼吸と神経性ショックだってさ。精神的にも、身体的にも、限界だったんだとよ』


静かに拳を握る。


『“僕は大丈夫”って笑うなよ……そんなの、嘘だって、なんで……気づいてたのに……っ』


目を伏せた彼の目尻が赤い。


『……誰よりも近くにいたのに、俺、気づけなかったんだ。……守れなかった』


しばらく黙ったあと、葛葉は真っ直ぐ画面を見据えた。


『……もう一度、ちゃんと向き合う。

俺が、俺の“相方”を、救う。絶対に』



──その日、深夜にしては異様なほどのコメント数と同時接続者数を記録した配信は、

葛葉の『……お前が戻ってくるまで、俺が守るから』という囁きで静かに終わった。

振り回してくる恋心

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コメント

2

ユーザー

激怖展開すぎる!!てなってたら最後の一言で爆発しまし、、、

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