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「ねえ巴さん聞いてくれるかな?私決めたの」
突然のことだった。いつも通り仕事帰りにうちに寄って一緒にご飯を食べていた時のことだ。彼女は真剣そうな表情をしていた。その日はたまたま2人とも予定がなかったということもありこうしてゆっくり話をしていた。その時に唐突な質問を受けたのだ 「そういえば白雪さん!好きな人とか居たりしないんですか!?」
「えぇ……そんなこといきなり聞かれても困る……」
なんでこんなことを聞いたのかわからないんだけどもしかしたらそういう話をしたい気分だっただけかもしれないし
「いいじゃん別にぃ〜気になるんだもん!」
「まぁ確かに気になるものなのかしら……じゃあ言うけど」……あれ、待って今聞き捨てならない言葉があった気がするぞ。言った本人である彼女の顔を見ると明らかに動揺していた
「あ、いやその違うんですよこれは!あのーそのーなんていうかなぁ〜」
はぐらかす様に言い訳している彼女をじっと見つめていると次第に諦めてくれたようで素直に打ち明けてくれるようになった。
「その、好きっていうのは友達としてであって別に恋愛的なものではないという事を伝えようと思ったわけですよはい。わかりました?」
正直めっちゃ安心しましたありがとうございます
「つまりは恋バナがしたかったと?」
「う、うるさいですね!もうこの話はやめておきましょう!」
顔を真っ赤にして怒っている姿はとても可愛らしく見えてしまった そしてまたしばらく沈黙が続いた。そして先に口を開いたのはやはり彼女であった。今度はどんな爆弾発言が出てくるのだろうとドキドキしながら待つ
ことにしたのだがその期待は大きく外れることとなった 兎「じゃあ次はあたし行きまーす!!」
そう言うと同時に兎耳をピコピコさせながら立ち上がり勢い良く扉を開ける。相変わらず行動力が凄いなと思いつつもその姿を微笑ましく見つめていたのだった