橙桃です。本人様とは関係ありません。
地雷だよって方、通報される方は見ないようにしてください。
桃side
とうとう3日後に迫った2月14日。きっと世の中の恋する人々が1年で1番と言っても過言ではないほど大切な日。
バレンタインデー 、それは愛している人、大切な人にチョコをあげるという昔から伝統のある行事だ。
桃「どうしよっかな…」
俺も今年はいつもとは違くて、去年の夏に告白されて遥々付き合い始めた橙という恋人にチョコをあげなくてはならない。学生の頃、結構な数を貰っていた俺も今年からはあげる側だ。あいつのことだから「え〜桃ちゃんのチョコ欲しい〜」とか言うだろうなって思っただけで、決して自分から作ろうとか考えてたわけじゃないから勘違いすんなよ。
桃「あいつ何がほしんだろ。普通にチョコ?好き嫌いあんのかな…?」
ずっと一緒にいるからって流石に好きなチョコの種類なんて知らない。去年はめんばーひとりひとりチョコを作るという企画があったのだがその時は俺も頑張ってケーキを作った。今思うとあの時の橙、ケーキ食べたかっただろうな…だって好きな人が作ったやつだよ?俺も橙のクレープキャッスル…だったっけ。忘れたけど、食べたいなって思っちゃったもん。
桃「てかチョコじゃなくてプレゼントとかのほうがいいのか…?直接聞くか…。」
俺はスマホを手に取った。
橙side
「バレンタインって何欲しいの?」
橙「んブッッッッ?!?!?!」
あっぶな…飲んでたコーヒー吹くところだったわ。突然来た愛する人からのLI○E。嬉しいけど桃ちゃんめっちゃ率直に聞いてくるやん。びっくりしたわ…
LI○E
橙「凄い率直に聞いてくるんやねw」
桃「俺サプライズとかしない派だから」
橙「そういうところ好き」
桃「うるさい」
あ、照れた。俺が好きって送ってから返信までの速度が遅かったからバレバレやでwん〜でもバレンタインか…
橙「俺は桃ちゃんがくれるなら何でも嬉しいけどな」
桃「うわっそう言うと思った」
橙「それって一心同体ってこと?」
桃「やかましいわ」
「てか早く言え」と急かす桃ちゃん。可愛いなと思いつつ頭をひねる。これと言って欲しいものはなく考えた末に出た答えは
橙「バレンタイン、桃ちゃんと一緒に居たいなぁ」
桃「はぁ?それが答え?」
橙「うん。俺にとっては桃ちゃんがプレゼントみたいなもんやからw」
桃「お前って変なやつ。まぁいいわありがと。」
桃ちゃんとの会話が終わり、背伸びをする。あぁ、早く14日にならないかなと思いながら。
桃side
桃「…ッなんだよアイツ////」
毎回こう。アイツとLI○Eしたあとは恥ずかしくて、照れくさくて今にも溶けてしまいそうだ。でもうかうかしてはいられない。準備しなくては。完全に俺に任せてきた橙のことをびっくりさせたくなって、さっきはサプライズはやらないと言ったけど、結構壮大なサプライズをしようと思う。まぁある人からの許可を貰わなきゃ出来ないことだ。早速連絡するか。
バレンタインぐらい、甘えても…いいよな?
そう心の中で橙に問いかけた。
橙side
バレンタインデー当日。
朝、桃ちゃんからのLI○Eがきていた。家に来てとのこと。俺の要望を聞いてくれる桃ちゃんが愛おしくて、ウキウキしながら家を出た。
橙「桃ちゃーん来たでー」
チャイムを押すと「入っていいよ」と小さな声が聞こえた。
橙「お邪魔しまスッ?!?!」
誰かにギュッと抱きつかれる。思考が追いついていない。
桃「あの…橙さん?」
橙「ちょっと待って。今状況整理してる」
桃「整理するもなにも、俺が抱きついただけなんですけど。」
橙「あかん。可愛い。天使。可愛い。」
桃「……俺、かわいい?」
橙「?!?!?!そりゃあ世界で1番。」
桃「宇宙人には負けちゃう、?」
橙「宇宙1ですとも!!!!」
桃「ふふふ////そっかぁ〜」
え、待って可愛いしか出てこない。バレンタインにここまで求めてへんよ俺。今日が命日になるで?
桃「橙。中入って〜」
あ、そうだここ玄関だった。
どうも皆さん橙やで。現在タヒにそうやで。
今ソファに座ってんやけど、膝の上に桃ちゃんが居ます。抱きしめられてます。自分から抱きしめてきてるのに恥ずかしいのか顔を見せてくれません。
橙「桃ちゃーん?お顔見せてや?」
桃「やっ!」
やっ!って何やねん可愛いな。今日可愛いの大渋滞なんやけど。
桃「んぅ…橙はこんな俺は嫌?」
橙「いや逆。好きすぎてタヒにそう。」
桃「タヒんじゃだめ…。」
橙「桃ちゃんお酒飲んだ…?」
桃「飲んでない…。シラフ」
マジか。てっきり酒の効果かと思ってた。
桃「じゃあさ、いつもの俺は?」
橙「いつものツンデレ桃ちゃんも大好きやで。」
桃「どっちが好き?」
橙「選べへん。どっちも好き。」
桃「ッ////そう…。」
橙「桃ちゃん。今日は甘えたさん?」
桃「今日くらいはいいかなって…。」
橙「そっかぁかわええなぁ♡」
桃「でもそろそろ恥ずかしくて溶けそう…」
橙「溶けちゃう?チョコみたいに?」
桃「あっ!!!そうだチョコ!!」
橙「いでっっっ!!!」
桃「あ。ごめん。」
突然顔をあげるから思いっきり顎ぶつけたやん…。
桃「ちょっと待ってろ。」
急にいつもの調子に戻った桃ちゃん。そういうところが好きなんよ。猫っぽいところ。自分のタイプとは違くてあまり好きとか伝えてくれない。ツンデレだけど桃ちゃんだから好きなんだと思う。
桃「はい。」
橙「わぁ!ありがとな〜♡」
桃ちゃんがくれたのはオレンジのパッケージに包まれていたトリュフ。彼が言うには手作りらしい。マジ俺の彼女ハイスペック。
橙「食べてええ?」
桃「いいよ。」
そう言われ、食べてみると信じられないくらい美味しかった。人生で1番やなと言うと桃ちゃんは顔を赤く染めてありがとうと言った。感謝する方はこっちなのに。
橙「ん?まだ何か入ってた。」
桃「……////」
俺が何かを見つけると桃ちゃんはもっと恥ずかしそうにして、ソワソワしてた。なんだろう。俺が手に取ったそれは
鍵。
橙「これって…。」
桃「あ、あのね。それ、この家の合鍵…。橙がその…俺と居たいって…言ってたから。その…
俺と一緒に住みませんか…?」
橙「それって同棲ってこと…?」
桃「うん…。嫌だったらいいけど。」
橙「でもそれって勝手に決めてええん?」
桃「紫ーくんから許可はとってる…。」
マジ?
桃「俺、ずっと一緒に居たいなぁって前から思ってたんだけど、迷惑かなって思ってて。でも、一応紫ーくんには聞いとこうと思ったら…その…橙も同じ事相談してたって聞いて…。そしたら紫ーくん、大変なことはあるだろうけど、2人が幸せならいいよ…って許可してくれた…。」
橙「なーくん俺が相談したこと言ったん?!恥っっっず!!!」
桃「あ、あの!!!どう…する?」
橙「いや、しますとも。確認するけど夢じゃない?目覚めたら自分の部屋とかない?」
桃「ない。」
橙「同棲します。」
桃「お、お願いします…。」
それからいつもどおりゲームしたり、荷物とかの準備のために桃ちゃんと俺の元家に行ったりして1日を過ごした。
桃「ねぇ橙。」
橙「ん?」
夕食を食べ終わってリビングでゆったりしていると、桃ちゃんが俺の名前を呼んできた。なんだろうと思い彼の方を見る。
桃「俺を選んでくれて、俺と居てくれてありがとう。不安だったんだ。本当に俺で良かったのかなって。でも橙にとって大切な人になれてよかった。」
橙「お礼を言うのはこっちやで?桃ちゃんが居るから毎日が楽しいんや。きっと、嫌絶対にこれ以上好きになる人なんて居ない。本当にありがとな。」
こんなに人を好きになったのは初めてで、本当に俺で良かったのか不安だったけれど、彼も同じ気持ちだったみたいだ。
桃ちゃんとなら一生一緒に居たいって思える。
桃「ふふ、橙だーいすき」
チュッ♡
橙「俺も、愛してるで」
♡HappyValentine♡
皆さんにとって素敵な1日になりますように。
コメント
14件
最高のチョコレートだ
あいらぶゆ~() 桃くん「宇宙人には負けちゃう、?」って、可愛すぎだろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!