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街までの道中、開けた道の両側に、青い花が咲いていた。それをぼけーっと見ていたら、馬車が通りかかった。
「お兄さん、このへんで女の子を見ませんでしたか?歳は17くらいで赤い服を着た女の子です」
馬車から老婦人が顔を出し言った。
「いいえ、私が来たこの道からは誰とも会いませんでしたよ」
「えっ、おかしいなあどこにいってしまったんだろう」
「また見かけたら教えて下さい」
と早口で言って馬車は過ぎ去った。