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🟡🪣

2 - 今だけ2人きり

♥

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2025年06月07日

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こんにちは。

ところで、スプランキーの世界は雨は降るのでしょうか…


今回は、珍しく雨が降った日のサイブラの甘いお話です。

⚪︎2人は恋人で同居をしている


↓始まります



じめりと肌に張り付いてくる空気。

今日は、ここらでは珍しくすごい大雨だ。


「やまないね」

「うん…」


ブラッドも隣で何やら作業しながら返事をした。


「ブラッド何やってんの?」

「ん!てるてるぼうずつくってるの!」

「へえ、見せて〜」

「いいよぉ、じゃん!さいもん!」


ふんす、と得意げに僕の名前がついたてるてるボウズを見せてきた。紙に書かれている顔はお世辞でも上手いとは言えないが、とても愛らしさを感じる。(いや…君の作ったものは全て愛らしいまであるな…ずいぶんと狂わされてしまった…)


「わあ!これ僕?いいね」

「えへへっいいでしょ〜」

「うん。とっても!僕も作ろうかな」


そう言って僕も白い紙とペンを手に取る。

くしゃっと丸め、その上に別の紙を被せて輪ゴムで膨らんだ部分の首を縛る。その後にペンで顔を描いた。

もちろん、君の顔だ。


チラッと横目で君の顔を眺める。

普段は焦点の合っていない黒い目を、作業のために焦点をしっかり合わせている。


(好きだなあ…)


そんなことを呑気に考えながら、キュッとペンで描き止めた。


「見て!ブラッド、できたよ!」

「わあ!ぶらっどだ!さいもん、じょうず!」


キャイキャイとはしゃぐ君。僕のてるてるボウズを見て喜んでくれたみたいだ。


僕も絵を描くのが下手くそだけど…

そう言えば、ブラッドは人のことを馬鹿にしたり否定しない、素直で優しくて、頑張り屋さんで…そんな君と一緒にいる時が心地良い。


(雨の日も悪くないな。)


他の空気が遮断されて、今だけ君と2人きりの世界にいるみたい。


「ブラッドは、外に出れなくて嫌なの?」

「んーん。おそとすき、でも、さいもんといっしょ、たのしい!」

「…!そうなの?僕もブラッドと居れてとっても楽しくて嬉しいなあ」


愛しい君へおでこに軽くキスしてやる。


「えへへっ、さいもん、どうしたのぉ?」

「ブラッドのことが大好きだから、チューしたくなったんだよ。」

「ぶらっども、さいもんだいすき!」


すると、彼も可愛らしいリップ音を鳴らして僕に同じことを返してくる。

君は平気そうな顔なのに、僕だけがじめりとした空気に溶け込みそうなくらい、頬が熱くなった。


「ね、さいもん!てるてるぼうず、かざる!」


そんな僕を気にせずに、君はさっさと次の行動に目を輝かせている。

まあ君らしいけどさ…


「うん、そうだね…。じゃあ、あの窓際に飾ろう」

「うんっ!」


作ったてるてるボウズに紐を結んで並べてかけた。上出来だな。

僕と彼の顔が時折くるりと回って止まる。


「あ…」


回ったてるてるボウズたちの顔が、ピトリとくっついて止まった。

それは、まるで…


「あれぇ!さいもんと、ちゅ、しちゃった」

「ブラッドもそう思ったの?僕もそう見える」

「てるてるボウズのぶらっども、さいもん好きなんだねぇ」

「ふふ、じゃあてるてるボウズの僕もブラッドのことは大好きなんだね」


僕はちょっとだけ照れくさくて笑ってごまかした。

てるてるボウズのお互いの口部分触れ合っているのだが、実際に自分が同じ状況下になっても、反応はこんなものなのだろうか…

ちょっと試してみることにした。


「ブラッド、こっち向いて」

「ん?なぁに…ん!」


ふに、と柔らかな唇が合わさる。

それから彼の頬や額に啄むようなバードキスをした。

君はくすぐったいのか、もぞりと身じろぐ。


「んぅ…さいもん…?」

「かわいいブラッド…愛してるよ」


すると、彼は俯き、みるみる紅潮していっていることが分かった。

ああ…なんだかとても優越感を感じる。

もう少し攻めてみようか


「ブラッド…下向かないで、ね?」

「あ、あう…さいもん…」


視線をきょろきょろと動かしつつも

素直にじっと視線を合わせてくれる。

まるで小動物のような可愛らしさに、僕の心がきゅんとなる。


「いい子だね。」

「ぶ、ぶらっど…こどもじゃ、ない…」

「おっと、そうだった」

「…もぉー!さいもんっ!!」


真っ赤な顔をぷくっと膨らませて、怒っているようだが全然怖く無い上に、さらに幼稚感が増している気がするが…黙っておこう。


「ふはは!ごめんごめん」

「むぅ…」

「…ブラッドは僕とキスするの、嫌だった?」


ほぼ答えが分かっているのだが、わざと彼を困らせる質問をした。

彼はやはり少し驚いた様子で、眉を下げて考え始めていた。


ちょっと待ってくれ、何を考えているんだ?

もしかして、本当に嫌だった…?


若干不安な気持ちにそわそわして、彼が口を開いたのだが


__やはり君には敵わなかったようだ


「ううん、さいもんと、ちゅーするのすき…はずかしい、でも、いっぱいうれしいの。ぶらっども…あいしてる」


そう言って彼は僕がやったところと同じところにキスを落とし、微笑んだんだ。


「…ブラッド、今日だけは僕の隣にずっといてほしい」


▪︎◻︎▪︎◻︎▪︎◻︎▪︎◻︎▪︎



今だけ、雨の音にかき消されて、誰にも邪魔されない


2人の世界は愛で満たされた


▪︎◻︎▪︎◻︎▪︎◻︎▪︎◻︎▪︎fin▪︎◻︎▪︎◻︎▪︎◻︎▪︎◻︎▪︎

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サイモンそこ変わってください

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