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私には夢がある。それは……
いつか私だけの物語を書き上げること! そんな私に今必要なものはなんでしょう? 1お金 2時間 3才能 4勇気 5愛 6自信 7根性 8情熱 9努力 10運勢 11運命 12神様 13その他 さぁ答えなさい! まず、1お金ね。お金がないと始まらないわ。2時間はいくらあってもいいけど、3才能はあったほうがいいかも。4勇気は欲しいし、5愛情も必要よ。6自信はあるほうだけど、7根性はもっと欲しかったわ。8情熱は絶対欠かせないわよね。9努力はしてるつもりだし、10運勢も大事だと思う。11運命も、うん、やっぱり重要じゃないかしら……。
こんな感じかしら。これでも結構迷うものね。どれかに絞ろうとしてもなかなか決まらなかったりするのよねー。こういうときに限ってどれもこれも大事な気がしてくるし。あーもう!! 決めた!!! やっぱり全部大事だからオールオッケーよ!!! これでいこうじゃない! えぇっと、次は何を書けばいいのかしら。そういえば、前に書いてたこと忘れちゃったんだけど……ん~、思い出せなくて気持ち悪い。仕方ないわね。とりあえず書くだけ書きましょうか。えぇっと、なになに……。
『この物語はフィクションです』
「あれ?」
気がつくとそこは真っ白な空間だった。何もないただひたすら白い部屋の中にぽつねんと立ち尽くしているようだ。
ここはどこなのか。そもそも僕はどうしてここにいるんだ。つい先ほどまで自分の部屋にいたはずなのに……! しかしそんな疑問など吹き飛ばすほどの衝撃的な光景が広がっていた。
それは、この世のものとは到底思えないものだった。
空には太陽の代わりに月のようなものがあり、星が瞬いているのだ。しかも、その月と星の輝きは強く、地上にいる生物たちを照らしている。
さらに驚くべきことに、彼らは空を飛んでいた。鳥のように羽ばたいて飛んでいたわけではない。重力に逆らうようにして空中に浮かんでいるのだ。
地面には巨大な植物が根付き、そこかしこに高層ビルが立ち並んでいる。
「一体どういうことなんだ……?」
呆然と呟く僕の声が虚しく響く中、目の前にある巨大建造物――おそらくビルと思われるものの扉が開かれていく。
「さあ、入ってちょうだい」
そう言ったのは女性の声だった。どこか聞き覚えのあるような気がするが、はっきりとしない。
「えっと、どちら様でしょうか? それにここはいったいどこなんですか!?」
僕が尋ねると彼女は不思議そうな顔をして首を傾げた。
「あら、もしかして記憶を失ってしまったのかしら」