テラーノベル
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クリスマスの夜。
人混みを避けるようにして、二人は並木道の端を歩いていた。 視界を埋め尽くすシャンパンゴールドの光に、タクヤの瞳がキラキラと反射する。
「……リョウガ、見て。あそこのツリー、超綺麗」
「おー、すごいねぇ!まっ、僕の隣にいるタクちゃんの方が何倍も綺麗だけどねっ!」
「……はいはい。そういうの聞き飽きたから」
タクヤは素っ気なく返すが、耳の先がマフラーに隠れきらないほど赤くなっているのを、リョウガは見逃さない。
冷たい風が吹き抜け、タクヤが小さく身を縮めた。
すると、リョウガが自然な動作で、タクヤの右手を自分のコートのポケットに引き入れた。
ポケットの中で、二人の手が重なる。
「……リョウガ、手、あったかい」
「タクヤが冷たすぎるんだよ。ほら、もっとこっち寄りなさい」
引き寄せられ、肩がぶつかる。
タクヤは一瞬驚いたように目を見開いたが、すぐにリョウガの腕に体重を預けた。
「……リョウガ、メリークリスマス」
「ん。メリークリスマス、タクヤ」
派手な演出はないけれど、繋いだ手の温度だけが、二人にとっての特別な奇跡だった。
 ̄ ̄ ̄
短くてごめんなさい🙇🏻♀️💦
𝓜𝓮𝓻𝓻𝔂 𝓒𝓱𝓻𝓲𝓼𝓽𝓶𝓪𝓼🎄
𝓪𝓷𝓭
𝓗𝓪𝓹𝓹𝔂 𝓑𝓲𝓻𝓽𝓱𝓭𝓪𝔂 𝓑𝓾𝓵𝓵𝓮𝓽 𝓣𝓻𝓪𝓲𝓷🎂
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