cp. 黄紫(攻め,受け)
⚠注意⚠
・地雷さんはおかえり下さい。
・通報などしないで下さい。
・本人様とは全く関係ございません。
・少し橙さんが可哀想かも…。
・1話完結です。
・誤字脱字があるかもしれませんが、大目に見てください…。
ご理解よろしくお願い致します🙇⤵
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黄side
あぁ、好きだなぁ。
窓の光が差し込んで、君の髪が光を帯びている。
集中する横顔は誰よりも綺麗で、
思わず見惚れてしまう。
紫「あれ、ずっとこっちなんか見て、どうしたの?笑」
黄「…ぁ!い、いえッ、なんでもないです…。」
紫「そっか、笑」
君に漂う不思議と儚いオーラ。
笑う姿は可愛くにも、まるで奇妙にも見える。
紫「今日は皆んな遅いね。」
黄「そうですね…。」
紫「黄くんが早かったんだよ」
黄「それは紫ーくんもですよ」
紫「えへへ、確かに笑」
何気ない会話が嬉しい、楽しい。
こんなことにも胸が踊る。
春の午後。
大きなオフィスに、光が反射して
はらはらと舞う埃がよく見える。
…するとそいつは、臆病な僕に取れと言わんばかり、紫さんの髪を目掛けて落ちてった。
黄「…あ、紫さん、髪に埃が…」
紫「ん…?取って。」
黄「はい、」
手を伸ばした。
ドクン…
胸が高鳴る音がした。
な、なんだ、こんなの普通の事じゃないか…。
そう、なのに、触れられない自分が居た。
紫「…?どうしたの?」
黄「あ、え、と…」
少しの沈黙。
はっきりとした目で僕を見るもんだから、
本当自分が馬鹿らしくなる。
はぁ、しっかりしなくちゃ。
浮かれてばかりではこの人の迷惑になってしまう。
…
黄「…と、取れましたよ!」
紫「ん、ありがとうね。」
直ぐパソコンに向かう紫さん。
そうだよね、本当、こんなの普通なことだ。
はぁ、
髪に付いた埃を取るくらいで日寄っていたら、告白なんて出来るのだろうか。
したい…のに。
自信も、無い……。
そして活動の事もある。
本人、食べることさえ忘れて、何よりも活動を優先するような人だ。
恋愛なんて、出来る状況にないって分かってる。
ましてや僕なんて…、メンバーなんて男なんて。
恋愛対象ですらないかもしれない。
ただ、好き。
心の底から。
そんな下心を持って彼と接する時ほど、
辛い時はない。
いつか告白…、
しないとね。
赤「ごめ〜ん!遅れた!」
橙「遅れました…!」
青「この時間の電車が遅れたんだ〜、ごめん!」
紫「全然大丈夫だよ!電車が遅れたなら、皆んな仕方ないしね。」
桃「あれ?黄は早かったんだな。」
黄「はい、1本先の電車に乗っていたので。」
赤「ふ〜ん、そんなに早く行きたいような、理由があったの?紫ぁくんに早く会いたいとか…」
黄「ちょ!ちょ、赤!?」
赤「えぇ事実でしょ〜?」
黄「ば、ばか…ッ!」
紫「ふふっ、黄ちゃん俺に会いたかったの?笑」
黄「えっ!?// そりゃ、は、はい…」
紫「あはは、それは嬉しいな。ニコッ」
黄「////」
可愛い…
桃「ちょっと、俺たちも来た事だしずっとイチャコラしてないで会議しようぜ?」
青「そうそう、甘ったるくて見ていられない…」
紫「あはは、それもそうだね、会議始めよっか。」
黄「は、はい…〜/// 」
僕が紫さんの事好きなの、赤は知っている。
他のメンバーも、僕が紫さんと話すだけで林檎のように真っ赤になるから、気付いているだろう。
…ただ1人、橙くんの口からだけ、そういう話聞いた事無いけど。
赤「お!いいね、この案。」
紫「ね!俺もそう思う、じゃあこのプランBを…」
会議は順調に進んで、
気づけば空は橙色になっていた。
青「わっ、もう夕方…!」
紫「本当だ、そろそろ解散しよっか!」
赤「そうだね〜」
橙「あっ、紫ーくん、ちょっと後で話したい事があって。ええ?」
紫「…?全然いいけど」
橙「おおきに!」
橙くんが…?珍しいな。
ソロの活動で何か相談でもあるのだろうか。
赤「じゃね〜!」
青「ばいば〜い!」
桃「またなー!」
次々皆んな帰っていき、
橙くんも紫さんを連れて部屋の外へ出てしまった。
僕もそろそろ帰ろ…。
鞄を手に持ち、椅子を戻して、扉を開けた。
そして長い廊下を歩いていると…
橙「本当に、心から大好きなんです……」
橙「恋愛感情として……。」
広いオフィスの廊下では
橙くんの声がはっきりと聞こえた。
えっ…
紫さんのこと、好き?橙くんが?
頭に混乱が起きる。
えっ、えっ、どうしよう、なんで?
付き合っちゃったら、どうしよう
橙くんも紫さんの事好きなんだ、
なんで言ってくれなかったんだろうって
混乱と焦りと嫉妬と…
盗み聞きせずにはいられなかった。
橙「好き…です。ごめんなさい…」
紫「ちょ、なんで橙くんが謝るの…」
橙「好きになっちゃ駄目な人やって、分かってた…。でも抑えられへんくて、こんな自分が情けないけど、まだ紫さんと付き合いたいって…欲がある自分がほんま憎たらしい…。」
紫「……」
橙「振ってくれたって、ええから…。もちろんイエスが1番聞きたい…けど、……」
…
紫「…橙くんの気持ちは、とても嬉しい。ありがとう。だけど、ごめんなさい。俺…、好きな人がいて、橙くんの気持ちは受け取れない…」
えっ!?!?!?
す、好きな人……いるんだ…。
硝子が割れるようなパリンとした音が、
僕の胸の中で聞こえた。
混乱が離れない。
僕の好きな人には、好きな人がいて、
僕の大親友は、僕の好きな人が好きだ。
あぁ、なんで気付けなかったんだろう。
どちらにも。
混乱している僕なんか知らない彼らは、
更に会話を続ける。
橙「好きな人いるんや、そっか…、薄々気付いてはいたよ…改めて言われると、悔しいなぁ。」
紫「ごめんなさい…。」
橙「誰か教えてくれへんの?」
紫「言ったって誰も得しない事だよ…」
橙「俺が知りたいんや。せめて、なぁくんの幸せ応援させてや。」
紫「橙くん…、ありがとうね…。驚かないで聞いて?
!?!?!?
僕のことが、好き!?!?
橙「うん、知ってたよ。」
知ってたの!?!?
紫「そっか…、ごめんなさい、こんなこと聞かせちゃって。でも俺なんかに黄くんなんて勿体ないから…。この気持ちは、墓場まで持っていくものだって感じてる。」
橙「そっか、でも黄の気持ちは分からないやん。」
紫「言われなくったって、黄くんは俺の事何とも思ってないと思うよ。」
橙「ふ〜ん…。」
!?
紫side
黄「……」
部屋を仕切る柱の後ろから、
俺の愛しい人が顔を覗かせた。
紫「る、黄ちゃん…!?聞いてたの!?」
黄「はい…。すみません、盗み聞きするつもりはなかったんですが…。」
紫「っ……」
最悪…こんな形で黄くんに知られちゃうなんて。
幻滅されたに決まってる……。
橙「んで、どうなの?実際黄は紫ぁくんの事どう思ってんの?」
紫「ちょ!橙くん!急に何聞いてんの!?
黄「………ぼ、ぼ、…く、」
ほら、混乱しちゃってるじゃん…。
黄「…ぼ、僕は!す、好きです、紫さんのこと恋愛感情でとして…!」
へ!?!?
紫「えっ、ほ、本当に?冗談じゃなくて?」
黄「……ぼ、僕は紫ぁくんの事、本当に、大好き…ですよ、ずっと。///」
紫「う、うそ……//」
黄「嘘じゃないです…。」
紫「…///」
うそ……夢みたいだ
一生届かないと思ってた
触れることすら、億劫で……
なのに、今、俺黄くんと両思いだ。
橙「あーーー、一応振られたんやけどー。流石に目の前でそういうムードはやめてやーー笑」
呆れたように、笑顔を含めて彼は言った。
紫「わっ//ごめんなさい…、もう、本当ありがとう。橙くん…、」
黄「橙くん、本当にありがとう…」
彼が居なきゃ、きっと俺たちはお互いの思いに気付けていない。本当に、本当にありがとう。
橙「……うん、いいよ、紫ぁくんが幸せで俺も嬉しいわ!お幸せに…、」
紫「橙くん…」
橙「ほら、お二人はここから盛り上がるところですから!邪魔者は失礼しますね〜!じゃ!」
紫「ちょ、え!?」
紫「はぁ〜、行っちゃった…、」
黄「二人きりに、なりましたね」
紫「だね…。」
黄「あの…、キスしてもいいですか?」
紫「はっ…!?!?急に!?」
黄「駄目ですか…?」
紫「うぅっ、ズルいよ黄ちゃん…。」
黄「いきますよ?」
紫「うん…。」
チュッ…
紫「んっ…優しい…」
黄「深いほうが良かったですか?」
紫「はっ!?、もう、黄ちゃんて意外と積極的ですよね…//」
黄「えぇ、そんな事…、紫ぁくんがあまりにも可愛い過ぎるからですよ。」
紫「またそういう事言って…/」
… … … …
黄「紫ぁくん、見てくださいよ、月が綺麗ですよ。」
紫「ほんとだね、望月だ。」
黄「まるで満たされた僕の心の様…」
紫「なに?ポエム笑?」
黄「それくらい嬉しいってことですよ、笑」
紫「うん、俺も嬉しいよ。」
橙side
あぁ、今頃二人は口付けでも交わしているんやろか。
あかんあかん、考えちゃ。
なんだろう、この心をくしゃりと潰されたような気分は。
ハッピーエンドの裏には、1人の小さな物語で、
バッドエンドが起きていること。
きっと主人公達は知らない。
でも俺は、そんな無慈悲な主人公を、
愛してしまったんだから。
虚しいなぁ。
こんな日に限って、月はとても美しい。
この月を応援と見る人も、見下されてる様だと見る人も、きっと様々なんだろう。
ザァー
あ、雨。
雨音が響いてる。
さっきまでムカつくのほど綺麗に丸かった月の姿は、もう雲で見えない。
橙「え、赤!?」
赤「傘もってなかったの?駄目じゃん!ちゃんと天気予報みなきゃ〜」
ポロリ
あ、やべ、涙が、
赤「橙……?」
赤「よーし分かった、今日は家で飲むぞー!話、なんでも聞いてやる〜!」
橙「ッは、はは、あはは!」
橙「よーし今日は飲むぞー!」
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『片想い。』END
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なんだか没気味なのですが…、せっかくなので投稿させていただきました…!
ちなみに「雨音が響く」は愛していましたという意味らしいね!
最後まで読んでくれた方ありがとうございます!✨
コメント
14件
今回もとてもドキドキとしました…、黄くんや紫さん、橙くんの気持ちの表現が凄くて感情移入しまくりですっ…!!とても読んでいてハラハラドキドキしました…三角関係はとても読んでいて楽しいんですがとても自分もハラハラドキドキしてしまい心臓に悪いです…良い意味ですけどね!!
橙くぅん……なんて優しいんだ…(´;ω;`) もう3人で付き合っちゃえば…(^p^)((( そしてみんなも来て……(^p^)(((殴 書き方めちゃんこ上手ぅ…✨
楽しみにしとりました、 わかめごはん様ぁぁ✨ さいこぉやん… スコスコスコ(꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆((♥ 橙くん優しい… もうみんな優しい… ステキ…_:( _ ́ཫ`):_ 書き方めちゃんこ上手… 尊敬…(●´ω`●)