テラーノベル
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恨み妬み嫉み。全ては1人の男を中心に渦巻いていた。
才能を持つということは何よりも危険なことである。
陽灯高校にはエリートがいた。
神崎巡る。
彼もまた奏斗に狂わされた1人である。
………
自分の名前は神崎巡る。
自分の弟はいつもいつも勉強に追われていた。
自分がとんでもない落ちこぼれであるから。弟はいつもいつも期待されていて、学年1位じゃなかったら殴られていた。
でも、兄の同学年には、天才がいた。弟は学校以外のテストではあと一点…あと一点…と言っていたが。学校で奏斗という存在と対立してからは「奏斗さえ、いなければ…」が口癖になっていた。
自分は、自分が情けなくて。
「自分は、兄なのに、弟にいつもいつも苦労をかけて…」
母さんも、父さんも、どうして弟ばかりに、わかっていた。兄が、自分がおちこぼれだからだ。自分の分の期待まで全部弟が背負い込んでいるんだ。
テストが返って来た日は、一晩中弟の悲鳴を聞き続けた。
自分はどうすることもできず。自分の部屋で布団にくるまっていた。
「痛っ、ごめんなさいっごめんなさいっ!」
しばらくすると身体中傷だらけの弟が廊下を通っていく。
……奏斗さえいなければ、…自分の弟はすごいのに、すごいのに。
しかしどうやら弟は奏斗を恨んでいなかった。
親を恨んでいた。
自分が高校はどこにするか、悩み始める時期に
両親は他界した。
弟は両親を呪い殺した。それと引き換えに弟は廃人になってしまった。
自分は何もかもを恨んだ。
「父さんと母さんが悪いんだ。…弟は被害者なのに、……捕まりはしなかったけど。弟は自分を人殺しとして…」
「奏斗ってやつがいなかったら…そもそも弟はトップに立ち続けたのに」
そんな時に陽灯高校に出会った。
そして、自分は1年留年をすることにした。
奏斗を呪えばここに来るしかなくなるだろう。何もかも欠けたあいつを、ぶちのめしてやる。
しかし、奏斗は色んなやつの恨みを買っていたらしく。それは奏斗血縁者。弟である奏羽という人にもかかったらしく。
……自分は…いつも色んな人に迷惑をかけてしまう…
………
会議室
「良かったのですか?校長、あそこに奏斗さんを入れて、その上寮にも…」
「大丈夫さ、自分の呪いの被害者をいじめるようなやつじゃない。むしろ優しくしてくれるだろう、?」
「しかし…」
「呪いはしがらみだ。それを放っておいたらとんでもないことになる。それに説明はしてあるからね、それに巡るくんを放置する方が問題だろう、留年してまで奏こちらから引き合わせなければ強硬手段に出るだろう?」
「…問題児…ですからね、彼は」
「安心しなさい。何かあれば私からも対処をするからね」
「神崎巡る…エリートなのに、留年なんて…もったいない、」
「天才というものはいつだってこちらからははかりかねるよ、あぁ、でも、奏羽くん本人には、説明していないね、呪いのことを」
………
ガラッ
教室の扉を奏羽が、…奏斗が開けた
「お前が、…奏斗…いや、奏羽、?」
「か、奏斗でいいよ?」
うわぁっ、背高っ
「はいはーい!健二もいるよ!」
「……奏斗、と言うよりも、奏羽ということを百も承知で謝らせて欲しい。」
「……?」
「呪いをかけたのは、…他でもない。神崎巡る。この自分だ」
それを奏斗の後ろで、健二は、眺めていた。
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ユキ
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