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目を覚ますと、真っ白な部屋。
淡い色のカーテンが閉められていた。
大森「生き、て…る、」
死ぬかと思った、
もう生きる意味を探していた。
そこで、医者が来て、こう言った。
医者「目が覚めましたか…残念ですが、
大森さんは、余命があと1年です、」
大森「嘘、…僕、まだ生きたいです…」
大森「治すことは、出来ますか…っ?」
医者「恐らく、出来ないでしょう、」
医者は悲しそうな顔で言った。
大森「お願いしますッ”!!…」
僕は泣きながら医者の手を掴んで言った。
医者「最後は、…思いっきり人生を楽しんでください、
私からはそれくらいしか言えないんです、」
大森「くそ…っ、!」
大森「けほっ…げほっ、」
…血、
医者「大丈夫ですか?寝転びましょう、」
大森 「もういいですよ…、ほっといてください、」
医者「床を拭くので、もうちょっと居させてもらいます」
そっぽを向いて黙った。
―――
山田side
急いで病室に行く。
走って行くが、看護師に走るなと言われてしまった。
着くと、ドアを勢いよく開ける。
山田「元貴くん、!」
すると、そっぽを向いていた元貴くんが、
こっちをゆっくりと見た。
大森「やま、ださ…」
元貴くんはこっちへ歩いてこようとする。
それを医者が止める。
医者「落ち着きましょう、まだ回復してませんよ」
すると、医者は僕の前で一礼して、
部屋から出て行った。
山田「元貴くん…」
さっきからずっと名前を呼んでいる。
元貴くんの横に行って、頭を撫でる。
そしたら元貴くんが急に泣き始めて焦った
―――
大森side
誰かと思ったら、山田さんだった。
頭を撫でてくれて、そっと瞼が重くなる。
大森「ひぅ”ッ … ごめ、”なさ…ぃ”ッ」
山田「どうした、?」
大森「も”う…、僕と”はッ かか、”わら”な、”いでくださ…ぃ”ッ」
山田「…え、?やだよ、大森君、?」
大森「いぃ”、んです…」
どうせすぐ死ぬから。
今のうちに離れといた方が絶対にいい
後々嫌な思いをするだろう。
山田「…大森君のそばにずっと居ちゃ、だめかな、」
大森「後悔”…しま、すよ”ッ」
山田「ううん、後悔なんてしない。僕の大好きな人だから」
大森「大好き”、ッ?」
山田「いつの間にかね…可愛いなって思っちゃって、
あ、僕…やっぱ大森君がいいと思ったの」
大森「迷惑…”かけて”、ッごめ、なさぃ…ッ」
山田「迷惑なんかかけてないよ、回復まで…というか、
これからずっと!隣に居てあげるからね」
大森「幸せ”で ッ”、良かった”…」
僕は自然と目をつぶって寝てしまった。
2時間くらい寝て、起きると目の前にお医者さんがいた。
お昼ご飯だろうか。こっちに視線を合わせて、
言葉を喋る。だが、あまり聞こえない。
何を喋っているのかは分かるけど、詰まった感じがしている。
医者「お昼ご飯、入りそうですか?」
大森「…はい、でも、少しで」
医者「了解しました」
大森「ちょっと、待ってください…」
医者「どうされました?」
大森「耳が、聞こえずらいんです」
医者「病気の症状かもしれません、お昼ご飯の後、
検査に向かいましょう。」
大森「ありがとうございます…」
医者は去っていった。
そういえば、山田さんが居ない
帰ったのかな…そりゃあ年下のやつが寝てる所見ても
面白くないもんね
お昼ご飯を食べて、検査に向かった
検査結果は、病状悪化だった。
耳、目、鼻、口、身体、更には記憶の順で
異変が起こるらしい
なんでこうなったんだろうなぁ…
気分転換に、お散歩をすることにした。
医師に聞いてみると、室内でもいいし、外でもOKだと。
点滴を引いて歩く。
歩くのも、もう辛くなっていた。
大森「はぁ…っ ふぅ…、」
大森「…っ!」
僕は倒れ込んでしまった。
前を見ると、山田さんがこっちに来ていることが
確認できた。
大森「立てな…ぃ、っ」
山田「大森君、!」
その後、近くにあった椅子に座らせてくれた。
そして、山田さんは、コンビニでゼリーなどの色んな
ものを買ってきてくれていた。
山田「無理しちゃいけないよ、?」
大森「外の景色が見たいんです…、」
山田「自分の部屋でも見れるんじゃないの?」
大森「直接出たいんです」
山田「じゃあ一緒に行こっか」