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「 恋 を して 、愛 を 注いで 、 」

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「 恋 を して 、愛 を 注いで 、 」

5 - #5.「 分からない 」

♥

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2025年05月30日

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「 恋 を して 、 愛 を 注いで 、 」


もとぱ



若井side

ー 学校にて ー


昨日は元貴と帰って、幸せな時間を過ごしたと思っていた。

それなのに …


俺の学校は学校新聞があり、俺は何度かサッカーのことなどで乗せられたことがあった。

だけど今日は違う。

若井滉斗 、1年4組 大森元貴が彼女に_!?

と言う題名で新聞が貼られていた。

画像も貼られており、俺が元貴の頭を撫でているところが切り取られていた。

昨日のシャッター音はそういう事か…


「 …若井 、大丈夫? 」


「 あぁ … 大丈夫 、 」


尋ねてきたのは1年からの友達の涼ちゃん、藤澤涼架だった。


「 若井モテるからさ 、こういうのあるかもなって思ってたんだけど … まじか 、 」


「 … あるなって思ってたの!!? 」


今はそっちの方が気になった



「 ぁ 、元貴 っ 、 」


元貴は結構こういうので傷つくタイプだし…もしかして俺のことが好きな女にいじめられてる可能性もある。

ほんと酷いことするよな、この世界。


走って1年4組まで行くと、元貴はいなかった。


「 っはぁ 、どこだよ … 」


トイレに行ってるだけかもしれないと思ってトイレに向かってもおらず、

2年と3年の廊下も全部見たがいない。

図書室、職員室、体育館、体育館裏と回ったが元貴の姿は見当たらなかった。

後は 屋上だけ






「 っ、ふ、はぁ … 元貴 っ !! 」


「 …ぃ” 、っ ぁ” … 」

屋上のドアを開けると、いつもはキャラを作って俺に声をかけてくる女がいた。


「 ひ、ひろと、くんっ…!? 」


「 … 邪魔 、どけよ 」


「 っ”~~ !!! こいつが!! こいつが悪い”!!!

私が !!1番、世界で1番滉斗くんのこと好きなのにぃ”っ… !!!

うぁぁぁぁ”っ … ひくっ、 ぅ、”っ … 」


この前までの甘い声とは別人のように変わって、声を荒らげ、折角巻いてきた髪もボサボサ。メイクも涙で崩れている。


「 … 好きになってくれてありがとう 、でもな、俺の事好きになったなら、俺の幸せを尊重して欲しい 。 」


優しくなだめてやると、涙を流して何も言わずに屋上から出ていった。


「 元貴 っ 、だいじょっ 」


「 触んないでください っ” 、!

僕行きますんで 、それでは 。 」


「 ぁ 、ぇ …? 」


気づけば俺は屋上に一人ぼっちになっていた。


「 … ♡ 」


誰か覗いているなんて、知らなかった_



大森side


昨日は若井先輩と一緒に帰り、幸せな時間を過ごした。

そんな時、学校新聞に僕と若井先輩が載っていた。

若井滉斗 、 1年4組 大森元貴が彼女 に _ !?


「 ぁ、ぁ … 、? 」


僕の頭を撫でている若井先輩の画像がでかでかと貼ってあり、近くからはヒソヒソとこちらを向いて話す女の人達の声。

だから恋なんてするんじゃなかった。

人に迷惑かけて、でも愛して欲しい。

我儘すぎだね、僕。



「 大森くん、だよね? ちょっと来てくれないっ ? 」


「 ぁ 、… はい 、 」


声を掛けられた。

にこにこと笑っている人だが、目は笑ってなくて、声も高いけどなんだか不気味。

何されるかなんて、検討、というか…もう分かっていた。





「 ぃ、っ 、ふ、っ …” 」


「 お前なんてっ”!!! 私がっ”!!

いちばん”っ、滉斗くんのこと好きだったのにぃ”っ !!!

ふざけんなっ”!! 人の男とりやがってぇ”っ!!! 」


屋上に連れていかれたと思ったら、暫く殴り続けられて、腕はまともに動かなくなっていた 。

そんな時、屋上のドアが開いた。


 「 っ、ふ、はぁ … 元貴 っ !! 」


「 …ぃ” 、っ ぁ” … 」


若井先輩。



「 ひ、ひろと、くんっ…!? 」


「 … 邪魔 、どけよ 」


「 っ”~~ !!! こいつが!! こいつが悪い”!!!

私が !!1番、世界で1番滉斗くんのこと好きなのにぃ”っ… !!!

うぁぁぁぁ”っ … ひくっ、 ぅ、”っ … 」


ヒステリックをこじらせて泣きだす女の人。僕のお母さんにそっくり。

あーあ、怖くなってきちゃったや、笑


「 … 好きになってくれてありがとう 、でもな、俺の事好きになったなら、俺の幸せを尊重して欲しい 。 」


優しく女の人をなだめた若井先輩。どうせ女の人が好きなの?それとも”人気者”ゆえの優しさ?

まぁそんなの関係ないんだけどね、僕のことなんてわかんないんだから。



「 元貴 っ 、だいじょっ 」


「 触んないでください っ” 、!

僕行きますんで 、それでは 。 」


「 ぁ 、ぇ …? 」


もう、関わりたくない_ 



#5.「 分からない 」





女の子の気持ちが分かりすぎてつらい。やばい。

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