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｢恋をして、愛を注いで、｣

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｢恋をして、愛を注いで、｣

第6話 - #6.｢僕のもの｣

219

2025年06月02日

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ななるん 🍏

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｢恋をして、愛を注いで、｣

もとぱ（りょつぱ要素有

藤澤side

あーあ、みーちゃった、みーちゃった、笑

｢みーんなに言ってやろー、笑｣

ぱしゃっ …

カメラのシャッターボタンを押した瞬間、シャッター音が響いた。

僕ね、好きなの。若井の事が。

人気者で、女の子にもモテて、男の子にも告白されてきたの、何度も見てた。

その度に、｢僕の方が好きなのに｣って感情が頭の中を渦巻いた。

だって事実だし、若井の好きなものも、嫌いなものも、タイプも、性格も、身長も体重もほくろの数も、

全部知ってるの、僕だけでしょ？

僕だけが知ってる。

高校1年生からの仲だけど、それだけの時間でここまでなかよくなったの。

まぁ、その理由は僕が小学生の頃から若井が好きだったからだけどね。

小学校の頃は6年間全部クラスが一緒にならなくて、参ったもんだったよ。

中学も１回一緒になったけど、全然喋れなかったんだよね、僕が初心すぎたかな？笑

でも高校になってやっと、やっとだよ。笑

仲良くなってからさ、一番に報告に来てくれたもんね、｢涼ちゃん、好きな人出来たかも｣ってさ、

彼女できたって報告があったらね、その彼女いじめて別れさせるようにしたの。

別れたって報告も僕に1番にしてくる。

そんな”僕しかいない”若井が愛おしかったの。ね？笑

わかってくれるでしょ、若井だからさ。

でもなんでだろうね、なんで大森くんを選んだんだろ、不思議で仕方ない。

若井のタイプは年上だし、別に男が好きって訳でもなかったのに。

それに犬系よりかは猫系で、お姉さんタイプの人が好きなのに。

まぁ、そんなことは良いんだけど、なんか大森くんが癪に触ったから何時もはしない学校新聞にしてやったの。

若井滉斗、1年4組大森元貴が彼女に＿！？

っていう新聞の内容で、笑

それに若井が大森くんの頭撫でてる写真も追加で、笑

ほんとに若井可愛いんだよ。絶望した目で僕のこと見つめてきてさ、♡笑

｢ …笑 ♡ 若井、大丈夫？｣

｢あぁ … 大丈夫、｣

良かった、バレてなかった…笑

バレてても監禁するだけだけど。

｢若井モテるからさ、こういうのあるかもなって思ってたんだけど … まじか、｣

｢ … あるなって思ってたの！！？｣

びっくりしてんの可愛いな…、こんなことするのは僕だけだけどね、

若井は大森くんを見に走り去っていっちゃった。ほんとに好きだねぇ。うざった。

僕が一番好きなのに、笑

とりあえず若井のこと、1秒でも多く見ていたいから追いかけてみることにした。

必死に走って…笑息切らしてるのも可愛い。

ま、どうせ大森くんは若井のことが好きな女子にいじめられてて…、そんでもって傷つくのが嫌な大森くんは若井のこと拒絶する、っていうのがパターンかな。

大森くんの性格的に、傷つくのを1番恐れるタイプな気がするから。過去に虐められたこともありそう。それとも親かな。

そんなことを考えていたらいつの間にか屋上に着いていた。

予感が当たった。

案の定、大森くんが虐められていて、若井がいじめていた女を振った。

ヒステリックこじらせてて怖 ~、笑あんな女が若井の隣に立てると思うなよ。笑

そのまま虐めてた女は屋上から出てきて、その後大森くんが出てきた。若井は出てきてない。

やっぱり拒絶されちゃったか、

｢かーわいっ、♡ … 笑｣

あ、こっち見ちゃった。バレてないからいいけど…笑

大森くん、僕のものだからね、若井は、＿

#6.｢僕のもの｣

藤澤さんside楽しい。るんるんや。