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最近の俺は太陽を見る。

ギラギラと輝くあの太陽を見つめて歩く。眩しいけれど、それよりも見たくないものがあるから。

それは”影”だ。

自分の姿をそっくりと映し出す影が俺は嫌いだ。

でも昔の俺は影が見えないような暗闇にいたからそんなこと気にすることもなかった。

でも今は違う。あいつらのおかげで明るいところを歩けているから、影のことを気にするようになった。

影を見ると昔のことを思い出してしまうから。

太陽のことを見ていれば影は見えない。

だって影は太陽の真反対にできるから。

太陽を見ていることは自分の暗さを引立てるから苦手だけど、それよりも影のことが嫌いだから。

目を伏せてしまいたいから。俺は今日も太陽を見て歩く。






最近の私は空を見る。

青く永遠と続く空を見つめて歩く。自分がどこかわからなくなるけど、それよりも嫌なことがあるから。

それは”世界”だ。

嘘や偽りだけでできていた世界が私は嫌いだ。

でも昔の私はそんな世界に生きていたから目を伏せようにも伏せれなかった。

でも今は違くて。あいつらのおかげであの世界を抜け出せれたから、世界のことを気にするようになった。

世界を見ると昔の自分が出てきてしまうから。

空を見ていれば世界は見えない。

だって空は上の方向にあって、世界は下の方向に続いているから。

空は自分の位置がわからなくなりそうだから苦手だけれど、それよりも世界が嫌いですから。

目を逸らしてしまいたいから。私は今日も空を見て歩いていく。





最近の俺は地面を見る。

果てしなく続いていく地面を見つめて歩く。転んでしまいそうになるけどそれよりも嫌なことがあるんだ。

それは”太陽”だ。

眩しく輝いて俺を照らす太陽が俺は嫌いだ。

昔の俺も、今の俺も。裏からまだ完璧に抜け出せていないから。

なのに、表の対象であるような太陽を見つめているのは結構辛いことで。昔も今も嫌いなんだ。

太陽を見ると自分の居場所を知ってしまうから。

地面を見てれば太陽は見えない。

だって地面は太陽の真下にあるのだから。

地面ばっかり見ていたら転びそうだから嫌だけど、それよりも、太陽が嫌いだから。

見ていたくないから、俺は今日も地面を見て歩く。





最近の僕は世界を見る。

いろんな感情でできている世界を見つめて歩く。その感情の多さに酔ってしまいそうだけどそれよりも嫌なことがあるんだ。

それは”空”だ。

無限に広がって青く染まっている空が僕は嫌いだ。

昔の僕も、今の僕もね。今もなお裏の人間だから。

なのに、表の道を歩んでいるからこそ、その象徴のような空を見るのは結構胸が痛む。

空を見ると自分がどこかわかんなくなって、消えてしまいそうだから。

世界を見れば空は見えない。

だって世界は下に続いていて、空は上に続いているから。

世界ばっか見ていたら酔ってしまいそうだけど、それよりも空が嫌いだから。

見ていたくないから、僕は今日も世界を見て歩く。

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"影"…? もしや 黒神月双影、?

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