「 ちょっと、そこのキミ、僕がキミの運命を占ってあげようか? 」
そう言われたのは、部活がおわって、家に帰ろうとしていたところだった。
男は高校生くらいの身長で、Tシャツの上にフード付きのパーカーをはおっていた。
『・・・はあ?俺、そういう冗談通じないんで。』
「はは、嘘だってのかい?本当だって。1回試してみない?おカネはあとでいいからさ。」
だが、ほんの少しだけ、興味があった。
払うの、あとでいいなら、行ってみよっかな?
『少しだけなら別に。・・・ちゃんと安いんですよね?』
「嗚呼、小学生だってちゃんと払えてる。」
『じゃあ、早く案内してください。学校の課題もやんなきゃいけないんで。』
「まあまあ、そんな焦らなくても・・・。キミがじっとしてれば、すぐ占いおわるしね・・・。」
そういうと、男は少し強い力で俺の手首をひっぱった。
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「ついたよ。ここだ。」
連れてこられたのは、ちいさなちいさな小屋だった。
真っ黒な扉が開かれると、灰色の水晶玉が一つ、赤い布の上においてあった。
『は、はあ・・・。なんか不気味っすね・・・。』
「そんな怯えなくても大丈夫だ。さあ、ここにお座り。」
男は黒い座布団を指さした。
『・・・え?』
俺は、背中に冷や汗をかく。
だって、座布団には真っ赤な血がところどころについていたからだ。
『あ、あの・・・。これって・・・。』
「嗚呼、すまないね。掃除をするのを忘れてしまったみたいだ・・・。」
そのとき、男の目がギラりと光った気がした。
男と目を合わせようとした瞬間、身体が勝手に動き、赤い血がついた黒い座布団に座ってしまった。
一瞬の出来事だった。
俺が座布団に座った瞬間、周囲から手錠がでてきて、両方の手首と足首にガシャン、とついた。
俺は、声が出なくなってしまった。
息をするのも一苦労だった。
「さあ、キミの運命を占おう。」
「キミの運命は・・・。」
「目の前の鬼に丸呑みされる。」
ガブリ。
目の前にずらりと大きな口があらわれた。
コメント
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ネタが無さすぎて困りましたね。 とにかく秒で思いついたネタを投稿しただけですが色々察してください。 私が誰だか、どこの誰とアカウントを交換しているか?