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👻🔪も記憶喪失になっちゃう話
👻🔪×🐙🌟 / 🐙🌟×👻🔪 ( 決めてない )
👻🔪→記憶喪失なってます
VTA時代の表現あるかも
不穏
伏文字無
「 小柳 」 『 星導 』
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小柳side
俺が起きた後の数日間、星導は毎日来てくれた。
だいたい星導が何時に来るのかも分かってきた。
いつも俺が起きると星導が居る為、今日は寝たフリでもしようと思う。
『 失礼します 〜 って 、 今日も まだ寝てるんですか 笑 』
星導は静かにドアを閉め、俺の隣へ来る。
『 ほんと 寝顔 綺麗 … 』
意味がわからない。1人で何言ってるんだこいつ。
そんなことを思ってると、星導は唇に触れるくらいの軽いキスをしてきた
俺はそこでつい声を出してしまった。
「 … は ? 」
『 ぇ 、 』
目の前で何と言えばいいのか分からない顔をする星導。
「 い 、 今の 、 」
『 … ごめんなさい !!! 』
そう星導は叫び、走って病院から出ていった。
俺が寝たフリなんかしなければ、あの時声を出さなければこんなことはきっと起きなかった。
星導のキスを受け止めて、そのまま寝たフリを続ければよかった。
だけどそんなこと、出来るわけない。
起きて隣に居たやつにキスされるとか、意味わかんない。
もしかしたら記憶喪失する前の俺はそんなことをしていたのかもしれない。
でも何故わざわざ記憶喪失してる俺にキスをするの?
分からない
分からないよ
だけど、あのキスは嫌ではなかった。
今日は退院できるらしい。でも家が分からない。だから星導が来るらしい。
きっと星導は来ない。そんなはずだ。
朝あんなことあったのに、星導が来るわけない。
『 … 』
朝と全く違う、無言でドアを開けた星導
本当に来たんだ、と驚きを持ち、俺は動けなかった。
『 早く行きましょ 。 』
目を逸らしながら星導は言った。
「 ん … 、 」
星導に手を差し伸べる俺。
『 … ごめんね 。 』
星導は少し嬉しそうにそう呟き、俺と手を繋いで外まで一緒に歩いた。
外に出て暫くした後、俺は呟いた。
「 俺の方こそ 、 ごめん 。 」
『 小柳くんは 悪くないじゃないですか 、 』
「 ううん 、 俺も 悪い 。 」
「 ぁ … 海 、 」
『 ほんとだ 、 海 、 』
「 ね 、 ちょっと ここで 遊んでいかない ? 」
『 いいですよ 笑 』
この海、見たことある。
前の俺が来ていたんだろう。
「 ん 、 つめた 、 笑 」
『 … 懐かしい 、 』
「 ぇ 、 」
星導にもここの記憶がある、?
「 俺も 、 ここ 来たことある 、 」
『 きっと 一緒に来たんでしょうね 。 笑 』
『 そろそろ 帰りますか 、 』
「 うん 。 ありがと 。 」
『 こちらこそ 。 』
俺の家が何処にあるか分からないので、今日は星導の家に泊まることにした。
明日星導の友達に俺の家を教えてもらうらしい。
( 星導家 )
「 家 でか 、 」
『 そんなことないですよ 。 きっと 小柳くんの家の方が 大きいです 。 』
『 寝るとこ どうします ? 』
「 一緒に寝よ 、 ? 」
勝手に口が動いた。
でも、多分俺は本当に星導と寝たい。
『 ぇ … いいんですか ? 』
「 んは 、 何それ 笑 」
『 いや だって 記憶無いのに 俺と寝ちゃって 、 』
「 いいから言ってんの 。 」
『 じゃあ お風呂 、 先入ってください 、 ! 』
「 はーい 。 」
( 風呂 )
星導に変なこと言ってしまった。
「 はぁ … さいあく 、 」
このまま溺れてしまいたい。
そう思い、湯船に顔を突っ込んだ。
勿論息が苦しくなって、すぐ顔を水の中から出してしまった。
「 こんな簡単に溺れるわけないか 笑 」
( 部屋 )
「 風呂 出たよ 〜 。 」
『 着替え 、 俺のでいいですか ? 』
「 いーよ 。 」
『 ちょっと大きいかもしれないけど 、 どうぞ ! 』
「 ありがと 、 」
少し大きい星導の服。
星導の匂いはいい匂いで、落ち着く。
なんて、人の匂い嗅ぐとか気持ち悪いか 。 笑
( 寝室 )
星導が風呂を上がった後、俺達はすぐに寝室へ行った。
「 明日 何時に起きんの ? 」
『 8時くらい ? 』
「 起こしてね 笑 」
『 はいはい 笑 』
「 じゃ おやすみ 。 」
『 おやすみなさい 。 』
俺達は背を向け合いながら寝た。
こうやって一緒に寝ることはもう無いと思う。
きっと。
今日だけ。今日だけは一緒に寝て。
お願い。
でも、そのお願いは今叶ってるんだ 。
星導と居ると安心する。
だからずっと離れないで、ずっと一緒に居て。
おやすみ、星導。