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📖 第二十一章:「放課後の背中」
放課後。
校門へ向かう道を、凛とサッカー部の男子が並んで歩いていた。
サッカー部の男子:「今日の練習きつかったわー…」
凛:「お前、途中からサボってただろ」
凛が呆れたように言うと、男子は肩をすくめて笑う。
サッカー部の男子:「バレた?いやでもさ、あの暑さは反則だって」
凛:「言い訳すんな」
そんな他愛もない会話をしながら歩いていると――
ふと、前方に一人の姿が見えた。
夕焼けに照らされながら、ゆっくり歩いている女の子。
○○だった。
一人で、静かに帰っている。
それに気づいたサッカー部の男子が、ふっと口角を上げる。
サッカー部の男子:「…あれ、○○じゃね?」
凛も目を向ける。
凛:「ああ……ほんとだ」
その瞬間――
ドンッ。
凛:「は?」
いきなり背中を押されて、凛は数歩前に出る。
振り返ると、サッカー部の男子がニヤリと笑っていた。
サッカー部の男子:「行ってこいよ」
凛:「は?何言って――」
サッカー部の男子:「じゃ、俺帰るわ」
そう言うなり、男子は手をひらひら振って、
サッカー部の男子:「お幸せに〜」
と茶化しながら走り去っていった。
凛:「おい、待てって……!」
止める間もなく、その背中はどんどん遠ざかっていく。
残された凛は、小さくため息をついた。
凛:「……あいつ、ほんとに……」
その時。
前を歩いていた○○が、ふと振り返る。
そして、凛に気づいた。
○○:「あ……凛?」
少し驚いたような、でもどこか嬉しそうな声。
凛は一瞬言葉に詰まる。
凛:「……ああ。偶然だな」
ぎこちなくそう言うと、○○は小さく笑った。
○○:「ほんとに?今来た感じじゃなかったけど」
凛:「……まあ、そんなとこ」
完全に見抜かれている気がして、凛は視線を逸らす。
少しの沈黙。
でも、不思議と気まずくはなかった。
凛:「……一緒に帰るか」
凛がぽつりと言う。
○○は少しだけ目を丸くしてから、
○○:「うん」
と優しく頷いた。
二人は並んで歩き出す。
さっきまでとは違う、少しゆっくりな歩幅で。
夕焼けの中、並ぶ二つの影が伸びていく。
コメント
1件
サッカー部ナイスゥ!ブルロ学園だったら潔とかかな?
201