「うわぁ!!ミク!?」
そう大きな声を出しながら司がこちらを振り向く。
「何故奏がここにいる?それにそこにいるのは小豆沢か?」
名前を呼ばれた小豆沢さんが、
「えっ、ワンダーステージの座長さん!?」
と、目をぱちくりとさせて驚いていた。
「2人は知り合いなの?」
ミクがそう聞くと、
「そうだ!!」
「まさか認知されてるとは思わなかったです…。」
とそれぞれの反応をしめす。
バラバラの反応にふと、ニーゴの皆を思い出してしまい笑みがこぼれる。
すぐにその表情を引き締めて言い聞かせるように、
「すぐに戻るって言っちゃったし急がないと。」
と呟く。
未だにワイワイと話してる3人に声をかける。
「私、身体に戻るって皆と約束してるからあの声の子を救うの手伝ってもらっていい?」
そう改めて聞くと、
「当たり前だろ!」
と司が言い、
「一緒に救おうね!」
と小豆沢さん、もといこはねが答える。
「皆、あの子を救おうとしてくれてありがとう、私も出来る限り手伝うから。」
ミクもそう言ってくれた。
「まず曲を作るとして誰がどこを作るか決めよう。」
どうするかが決まったためまとめてみる。
私はいつも通り曲を作る。
司がダンスを考える。
こはねが歌詞を作る。
そう言う風に決まった。
ミクは声の主でこのセカイの持ち主の子について教えてくれるらしい。
???視点
昔はこうじゃなかったと思う。
周りの物全てがきらめいていた。
明るかった。
けど、ある時お兄ちゃんが死んだ。
事故だった。
その時はまだお母さんもお父さんがいたから大丈夫だった。
その後1ヶ月もしない内にお父さんも死んだ。
お兄ちゃんと同じく事故だった。
どちらも交通事故だった。
多分狂い始めたのはこのくらいからだと思う。
お母さんは私が用事もなく外に出るのを嫌い始めた。
その頃は皆交通事故で死んじゃったからかなとか思ってた。
けれどその内学校にも行けなくなった。
お母さんの言うことに私は従うしかなかった。
泣いて、心配させないで、私を1人にしないでと言われると言うことを聞いてしまう。
外の光が眩しい。
太陽もだし、外の人たちも。
「たすけて。」
籠の中から逃げれないこの鳥を。
城に囚われた哀れなお姫さまを。
「ご飯出来たよ。」
お母さんがワタシを呼ぶ
思うだけの私は今日も何も出来ない。
投稿遅れてすいません。
もう旗は作り終わったのでまた定期的に気まぐれに出します。
イラストも描いてるのでそちらもご覧下さい!
感想もお待ちしてます!
コメント
1件
待ってました ???はみんなの言ってる「あの子」かな? 続き待ってます