Ringは僕の「特別」だった。
彼はハグが好きなのに、してあげると恥ずかしがることも知っている。
彼はBloxy Colaが大好きでいつも飲んでいることも知っている。
彼は料理が苦手でいつも失敗していじけていることも知っている。
僕だけが知ってること、それが嬉しかった。
「Ring」
名前を呼ぶと彼は振り向いて微笑む。
「Spawn!」
彼の元気な声が好き。
「Ring、好き」
彼は少し驚いて頬を赤らめる。
「へへ、俺も」
お互いドキドキしていたと思う。自覚するぐらい初々しくて、でもそれが楽しかった。
「大好きって言って」
そう求めると彼は恥ずかしがって不服そうにそっぽを向く。
「そんなことわざわざ言わない」
「愛してるは?」
「もっとダメ!!!」
彼は大きな声でそう叫ぶ。
「……もう」
深呼吸をしてから彼は僕の目を見る。
「す、き……だいすき、あいして、る……」
カタコトで小声で聞こえにくかったけど、確かに聞き取れた。
「んふふ、僕も愛してるよRing」
抱きしめると、彼の体は熱くて、少し汗ばんでいた。
(緊張してたのかな、かわいい)
気づくとRingはうとうとしていて今にも眠りそうだった。
「眠い?」
「ぅぅん……」
「眠くない?」
「ぅーん……」
曖昧な返答すらも愛おしく感じる。
「Ring、膝枕してあげるからここに頭置いて」
「うん……ん」
ゆっくりと倒れる彼を我が子のように撫でる。
いつもの彼とは違う彼。
また特別な思い出ができて口角が上がる。
僕の膝で気持ちよさそうに眠る彼。
いい夢を見ているのか可愛らしく微笑んだり時には寝言を言ったり……
子供っぽい彼についキスをしてしまう。
柔らかい唇が触れて高揚感に満たされる。
彼をベッドに寝かせて、僕も隣で眠る。
顔合わせになって抱きついて、なんなら少しだけまたキスをして。
「愛してるよRing」
「んー……」
彼の頭を撫でながら眠りについた。
その日の夢は、なんだかとても幸せだった気がする。
コメント
2件
ぎゃああああああーーーーーーーーーーーー!!??!! spawnがRingの事を監視してる(?)みたいな感じですき!!!!!!!!!!!!!!!!!!もっといちゃらぶしてください!!!!!!!!めろい!!!!!!!! えちぃ!!!!!!!!!!!!!