『一章 希望の学級裁判』
【学級裁判 再開】
愛「…それで、何から話し合うんすか?」
秘「正直、俺はまず猪爪が残したダイニングメッセージについて話し合いたい」
音「あー、あのイラストか」
兎「イラスト…なんですかね?」
東「棒と丸…なんかの字ですか?」
羽「…あ、それって英語のQに見えない!?」
蛇「確かにそうも見えますが…棒の位置が違いますね」
飯「…時計、なんじゃないかな?」
秘「時計?」
飯「あ…えっと…なんとなく棒が時計の針に見えるな〜って思って」
音「…確かに!言われてみれば!」
飯「間違ってたらごめん…」
秘「仮に時計だとすると…大体2時と3時の間か…」
2時と3時の間…
…
…最悪なことを思いついてしまった。もしかしたら…いや、間違っていて欲しい
薬「秘田、わかった?」
秘「…特に…」
薬「じゃあ先に、俺がちょっと知りたいことについて聞いちゃっていい?」
秘「いいぞ」
薬「全員両手を見せてくれないかな?」
見「両手?」
薬「まぁまぁ取り敢えず、見せて。手袋してる人は外してね」
紅「…とんだ手フェチですわね。死ぬ前に私の美しいお手を見たいということですわ」
猫「多分…違うでござるよ」
全員が両手を出した。それを薬師寺がじっくり見ていく
薬「…飯田橋、傷だらけだね」
飯「…そうかな?」
薬「でも違うかな、これはただ単に手の手入れができてないだけ」
飯「…」
薬「…うん、犯人わかっちゃった」
愛「え、今のでっすか!?」
蛇「誰ですか?」
薬「犯人は…」
薬「東雲光、お前でしょ?」
東「…私、ですか?」
天「…東雲が?」
羽「あ、有り得なくない!?なんで…?」
薬「説明が難しいんだけど…犯行現場に置かれてた脚立の手すりに血がついていた」
薬「多分あの血は犯人のものだ。」
東「…その証拠はあるんですか?」
薬「猪爪の手には刺し傷なんてなかったし、元々ついていたわけじゃない」
薬師寺は写真を取り出す
愛「あっ…それはうちが撮った写真…」
薬「考えられるとしたら犯人の血、それしかないよね?」
音「…なんで犯人が手から血を流してるんだ?」
薬「猪爪に抵抗されたからだ。」
秘「…」
薬「秘田は説明する気がなさそうだから俺が説明しちゃうね」
薬「まず、犯人は猪爪のことを背後からナイフで襲う」
薬「犯人はここで大人しく倒れてくれると思ってたんだろうね。それが誤算だった」
薬「猪爪は咄嗟に護身用のナイフを取り出して犯人の手に刺した」
薬「そこで焦った犯人はもう一発、今度は正面からナイフをぶち込んだ」
薬「そこから犯行場所がバレないように壁に引きずって運ぶ」
音「ま、待て!なんで犯行場所を隠す必要があった?」
薬「脚立に上る理由を隠すためだよ。」
音「…?」
薬「まぁそれは終わった後に説明する。それで猪爪は壁に磔にされた後」
薬「最後にダイニングメッセージを残した。」
秘「…」
薬「ダイニングメッセージの意味、わかってるよね?秘田」
秘「…2時から3時、この時間は世間的には夜明け前」
秘「夜明け前の空の名前は複数ある。暁、曙…」
秘「…東雲」
東「…!?」
蛇「…確かに…そう…ですね」
薬「それに極めつけは手の傷!ファンデでも塗ってるんだろうけど…」
薬「猪爪に刺された傷跡、バレバレだよ」
東「…」
薬「反論はない?」
紅「…決まりましたわね」
羽「え、ほ、本当に東雲ちゃんなの…?」
東「違います…!私じゃないです!」
薬「じゃあその根拠は?」
東「そ…れは…」
薬「とっとと投票を始めよう、モノクマ!」
モノクマ「はーい!モノクマ登場!では投票を始めましょう!」
東「そんな…!秘田さん…」
秘「…」
【投票終了】
モノクマ「投票結果発表!」
モノクマ「15人中14票で、東雲光さんに決定!」
【学級裁判 終了】
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