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「やーよかった、よくここがわかったなァ!!エマも無事でほんとよかった!早くこっから出してくれ」
「お前なァ、何遊んでんだルフィ…!鳥に連れてかれて見つけてみりゃ今度は檻の中かアホ!」
『ルフィも無事でよかった
手、火傷してるね。ほんとに大丈夫?』
「!ええ、少し痛む程度だから」
『そっか…よかった』
ルフィとゾロが檻越しに話している一方で、エマは女の子の傍により目線を合わせてそう聞いた。
返ってきた答えに安心するも、腫れは酷いのですぐに手当をしてあげたい。しかし、エマの元には道具が揃ってないので心配するしかできないのだ。
そんなエマに女の子は驚きを隠せないようだった。
「おいあいつ…ゾ…ゾロって言わなかったか?」
「"海賊狩りのゾロ"か!?何で泥棒と喋ってんだ…!?」
「あいつの言ってた仲間って…"海賊狩りのゾロ"と、この子の事…!?どうなってんの…!?」
周りがざわざわと騒ぎ出すと、女の子も目を見開きながらありえない、と狼狽える。
すると地面に長い影が伸び、近くに誰かがやってきた。
______道化のバギー船長だ。
「貴様、ロロノア・ゾロに間違いねェな。おれの首でもとりに来たか?」
「いや…興味ねェな。おれはやめたんだ海賊狩りは…」
「おれは興味あるねェ、てめぇを殺せば名が上がる」
「やめとけ死ぬぜ」
くるくるとナイフを回しながら話すバギー。とうとう何にも物怖じしてないゾロに痺れを切らしたのか、戦闘状態を構えた。
「「「「うおおおやっちまえェ船長!!ゾロを斬りキザめェ!!!」」」」
「本気で来ねェと血ィ見るぞ!!!」
「……!そっちがその気なら……!!!」
周りがひゃっほーと騒ぎ出したのを合図に、ゾロに飛び掛るバギー。それに対抗するようにゾロも戦闘態勢をとった。
元々相対する気なんてゾロにはなかったものの、斬り掛かって来られちゃあ反撃するしかないだろう。
ゾロとバギーが交差するように交わる。すると、なんということだろうか。いとも簡単にズバッと斬れ、バギーの体はバラバラになった。
「!」
「うわっ、よえーなあいつっ!!」
『ゾロさすが』
「………うそ…」
「「へへ…」」
これにはルフィも驚きを隠せない。もちろん女の子もだ。
ゾロが強いというのは重々承知の上だったが、こんなにもでかい海賊団の船長をこんなにあっさり倒せるものだろうか。
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