TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

時間は20時。

リビングでテレビを見ている4人。

(それにしてもさゆり心配ね、これからどうするの?)

母親が切り出すと、職場での出来事が思い出してきた。


(でもさ、漏らしちゃったら迷惑もかかるしオムツのがいいんじゃない? )

妹は他人事なのでオムツを勧めてくる。

父は生理現象で言いにくいのか会話に入ってこない。

(やっぱりそうよね、明日からオムツで会社行きなさい!交換するところなんてあるでしょ!)

言われなくてもそうするつもりだったがこれでホントにオムツで職場に行くことが決まった。

(それだったらオムツの準備しないと!買いに行くから着替えなさい!)

え?いまから?

と思うまもなく母は行く準備を初めて、

(さゆり早く着替えなさい)

そして

(あ、オムツ濡れてないでしょうね!)


さゆりを椅子からおろし立たせるとオムツを触っておもらしのチェックを始めた。


(うん、大丈夫みたいね、じゃあ早く着替えて!)

簡単な服装に着替えたものの


紙おむつだけでなくおむつカバーも当てられた上でのスカートは大きく膨らんでオムツをしていることは言わなくてもわかるほどだった。

時間は20時をすぎていたのでお店の閉店時間までに行かないと買えなくては意味がない

母の車に乗りお店へ向かう。



数分後連れてこられた所は、ドラッグストアでもスーパーでもなく、赤ちゃん用品専門店だった。

(早く降りて!いくわよ!)

夜遅い時間だったが駐車場に車は数台止まっていて他にもお客さんがいるようだった。


店内

(いらっしゃいませ)

店員の声とともに小さな子供も何人かいて

赤ちゃん洋品店に連れてこられたことを再確認させられる。

(オムツ、オムツ…)

ジロジロと見渡していると1人の店員が声をかけてきて

(なにかお探しですか?)

との問いに

(この子のオムツ欲しいんですけど)

母親の答えに少しもビックリせず

(オムツはコチラです)

と案内される方向について行った。

そこにはたくさんの紙オムツがあり新生児はもちろん幼稚園児も使えるサイズがありそうなことはすぐに分かった。

(CMでみたんですけど〇〇オムツってありますか?)

(あ、それは新商品なので1番手前になります)

その方向に目をやると、売り場の先頭でお会計する所からも見えやすい場所だった。

店員(〇〇オムツがいいですか?)

母(CMで見たんですけど今付けさせてるのも〇〇オムツなんです)

どんどん2人で会話が進んでいく

店員(まだCMとかはしてないんですけど、こちらも新商品でしてオススメですよ)

母(どこが違うんですか?)

店員(〇〇オムツは薄さ重視なんですけど○×オムツは吸収力が3倍でテープのつけ直しも強化されています。デザインも女の子向けに可愛くなっているんです)

そして

(試供品ありますけど、試してみますか?)

さゆりは早く帰りたかったので話を聞いていなかった。

店員(さゆりちゃんって言うの?オムツどっちがいいかな?)

恥ずかしいさゆりは答えることができず

母(おしっこ?)

そう言いながらさゆりのスカートをめくりあげオムツのチェックをしていた。

(やだっ!)

とスカートを抑えるさゆり。

店員(おしっこかな?でちゃった?)

赤ちゃん専門店なので赤ちゃん言葉を使うことに抵抗がない店員。

母(おしっこしたの?してないの?)

そう言いながらさゆりの手をどけスカートを捲りあげる。

母(漏らしてないじゃない、だったらそう言いなさいよ)

店員(これが〇〇オムツなんですね、実際つけてるところ見るのが初めてで)

さゆりの体を180度回し後ろもスカートを捲り眺めていた。

店員(でもこれだったら○×オムツの方がいいと思います。お嬢さんアクティブそうなんであっちの方が)

(司教品試してみますか?)

母(せっかくなんでお願いします)

トントン拍子に話が進んでいき、奥のオムツ交換スペースに連れていかれ

家でのように仰向けに寝かされる。

スカートをめくるのではなく脱がしてしまい、〇〇オムツが顕になる。

テープを外し前あてをのける。

キレイなオムツ……

ではなくオムツには小さなシミが出来ていた。

店員(ちょっとだけおもらしさんかなー)

店員(じゃあ○×オムツするねー)

と言うと慣れた手つきでさゆりのお尻を浮かせてオムツを下にいれると前当てサイドのテープもしっかりと止めていった。

母(どう?)

どう?といわれても何がなにかも分からず、ただ静かに目の前だけを見ていた。

母と店員さんが何かを話していて、店員さんが店の方へ戻っていくと母と2人になり、

母(オムツはどうなの?言いたいことはちゃんと言いなさい)

(ううん、大丈夫)

と返すのが精一杯だった。

そこへ戻ってきた店員さん

(在庫沢山あったのでお嬢さんに直接選んでもらった方が)

母(わかりました、さゆり行くわよ起きなさい)

母親に起こされ、店内へ連れていかれようとする。

(まって!オムツ!)

そう、今さゆりの下半身は紙おむつしかつけておらずこのまま店内に行くのには抵抗があった。

しかし

母(いいから!早くしなさい!)

怒ったように強く言われ下半身オムツのまま店内に戻って行くことになった。

(お客さんいませんように)

時間はさすがに閉店も迫っている時なのでいても少ないだろうと祈りながら店内に繋がるドアを開けた。

するとそこには数組の親子がいて、しかもオムツコーナーにいるのだった。

店員(こちらです)

大きな声でさゆり達を呼ぶと周りの親子の視線がさゆりたちに集まる。

(早くどっか行って!)

走って店員の元へ行きたい気持ちをこらえ、母と歩いていく。

前を見れず下を向いて歩くさゆり。

下を向いていても子供の視線が気になる。

連れてこられたのはおむつカバーのコーナーだった。

棚いっぱいに積み上げられたおむつカバー。

店員(ここからここまでが○×オムツ専用のおむつカバーになります)

そこは数十か百近くの種類があり見とれるほどだった。

店員(お姉ちゃんだったらこのサイズくらいかな)

1枚を手に取りさゆりの体に合わせる。

体と言ってもオムツの当てている箇所にだが。

母(どれがいいの?さゆりが使うんだからちゃんと答えなさい)

モジモジとするさゆり。

痺れを切らした母が店員さんと話していく。

ふと振り返ると幼稚園くらいの女の子がずっとみている。

(みないで!)

恥ずかしい気持ちが尿意を誘う。

(今はダメ!絶対漏らさないんだから!)

気持ちを込め力を入れる。

足をすり合わせ我慢する。

と、話が終わったのか母に手を引っ張られ、オムツ交換室に連れていかれそうになる。

急に引っ張られたせいで体制を崩し転びそうになってしまった。

それと童子に決壊したさゆりのダム。

オムツが濡れていく感触がある。

店員さんは後ろを歩いているので気づかれるかもしれない。

歩く速度が遅くなり後ろにいた店員さんに

(お母様、さゆりちゃんおもらししちゃってます)

(え!?)

とびっくりした母親と下を向くさゆり。

紙オムツにおもらしサインが出ていたのは言うまでもなく……

さゆりの股を触るとおもらしで濡れた感触があって

(おしっこ言いなさいって言ったでしょ)

周りの視線も気にせずさゆりを叱りつける。

そのまま手を引かれて再び歩きだす。


オムツ交換室

母(おしっこどうして言わなかったの?お店にご迷惑になるでしょ!)

店員(大丈夫ですよ、小さいお子様はよくあることですから)

小さいお子様…

(オムツ買ってあげるからお店に行って1つってきなさい )

母にそう言われしぶしぶオムツコーナーでオムツのパック1つを取りに行く。

幼稚園くらいの子供がずっと不思議そうに眺めている。

恥ずかしくて1つを抱え戻っていく。


持ってきた?

母に渡して自然と仰向けになるさゆり。

自由に使えるおしりふきで拭いてもらい、新しい紙おむつを広げる。

店員(サイズ間違っちゃったかも)

さゆりの持ってきたのはXLで今当てているのはSサイズ。

Sサイズがちょうどよかったのにサイズを確認せずにもってきたのでXLだった。

同じオムツでも何が違うのかと言うと足やウエスト周りが大きい子供用にサイズ違いが作られていた。

店員(少しお待ちいただけますか?)

とすぐに店内に戻って行った店員さん、

母(サイズ見なかったの?洋服買う時もサイズ見るでしょ)

さゆり(だって……)

そうこうしている間に店員さんが戻ってきた。

店員(そのまま使われても横漏れしちゃうと思うんで中に布おむつ当ててあげてください)

(これは売れ残りで返品もできないんで無料で大丈夫です)

(SとXLだと30枚くらいはあてないと漏れちゃうと思うので)

母(いいんですか?申し訳ないです)

店員さんはそう言うと、紙おむつの上にアルファベットのT字型に布おむつを重ねていく。

30枚の布おむつを重ねられた紙おむつは異様な分厚さがあったものの、店員さんが言うのだから間違いないだろうとそれをさゆりのお尻にあてがい前当て、サイドもしっかりとテープで固定することができた。

そして親切にもXL用のおむつカバーも持ってきていたのでそれをあてられたさゆり。

下腹部は大きく膨らみ歩くどころか仰向けの姿勢から起き上がることさえできなくなっていた。

自分がサイズを間違えたもののこんなことになるなんて思ってもいなかった。

紙オムツを当てた上、布オムツも30マイ当てて、さらにおむつカバーまで当てられている23才の女性。

店員さんにお礼を言い、お会計のために店内に行く。

モコモコのオムツでは履いてきたスカートが履けるはずもなく、おむつカバー姿で支払いの列に並ぶ。

早く店を出たいところではあるが1人で歩くことすら困難な状況なので支払いが終わるのを待つ。


なんとか支払いが終わり車に乗る。

モコモコのオムツで座り心地が悪いと感じながらもなんとか家に着くことができた。

loading

この作品はいかがでしたか?

35

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚