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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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「ん、?ここは、、」

「やっと起きましたね、、全く手間を煩わせないでください。」

「!お前は、、!分家の、、!」

「うるさい。貴方様の行動次第で妹様がどうなるか、、、お分かりですね、、?」

「!わ、わかった!!なんでもする!だから、!蘭冷には手を出すなっ!」

「さぁ?あなた次第です」

この日から、地獄のような日々が始まった。

毎日虐げられ、食事もろくにもらえず、1年の時が過ぎた頃。僕と蘭冷は言葉を1年も交わすことなく10歳の誕生日を迎えた。


「こんにちわ、凛冷様、今日は嬉しいお話がありますよ?」

「?」

「こちら、なにか分かりますか?」

「、、?」

「これは、、魔眼ですよ、。」

「、!」

「苦労したんです、!魔族の知り合いに頼み込んでやっと手に入った、、。この魔眼、時を止める能力があるんです。」

「これを、あなたの眼に入れ変えてこの魔眼の交換条件として貴方の眼、麗家の瞳を貰います」

「、、!」

「やめろ、、、いやだ!」

「麻酔はめんどいので、直で、、」

「やってください。魔物のお医者様の皆様」

「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ぁぁ?!」


眼を取られ、入れ替えられてからひとつきほどたった。馴染むまで様子見との事だ、、。

蘭冷、、蘭冷に会いたい。あの無垢な笑顔を見たい。鈴の音のような声が聞きたい。


「凛冷様?これ、なんでしょうか?」

「、、?」

ドサッ

「!」

そこには痩せこけて、今にも餓死寸前の蘭冷が目の前にいた。

「蘭冷には何もしないと言ったはずだ、!」

「さぁ?そんな約束は忘れてしまいました、」

「、お前らは、!なぜこんなことをする?!」

「きまってるじゃないですか、、」

「麗珠香眼を引き継がなかったものがどうなるのかおわかりなのですか、、?」

「兄ばかり優遇されてきた、。兄よりも勉強を頑張っても兄よりなにかに秀でていても、!

両親はみむきもしてくれなかった、!」

「挙句の果てには、私の初恋の人、、琴葉さんまで奪った、!兄は、、、!」

琴葉、、、しばらくあっていない母の名前だ。

「麗珠拳法に才能がなく、!眼もない!」

「なのに、!お前らは、!私のほしいもの全て持っていた、!」

「もう、、疲れた、、」

「お前らなんか、、死ねばいい!!」

「!」

ドカンっ

「、、、蘭冷、、」

「お兄サマ、、傷つける、、許さナイ、、、!」

「ぐはっ、、ぐっ、、」

だめ、、蘭冷、!蘭冷、。人を殺すな、!蘭冷!くそっ、声が出ない、、、!

「!」




「お母様。お父様おはなしってなんですか?」

「あのね。凛冷。あなたはこれから色んなものを見る。蘭冷もあなたほどでは無いけれど沢山の嫌なものを見る。」

「だから、凛冷が守って欲しいんだ。凛冷自身も蘭冷も守れる方法をお父様とお母様は知っているからね」

「それってなんなのですか?」

「この方法はね、使った凛冷にも支障が出ちゃうから本当に使わないといけない時をよく考えて使うのよ?」

「その方法はね、開眼だ。麗家の継承者は開眼という相手を殺してしまう能力がある。」

「凛冷は、もう開花しているでしょう?だから、凛冷にはちゃんとお話しておこうと思ったの」

「今日からお父様と一緒に使い方を学ぼうな?」

「はい!」


「開眼、、!」

その瞬間。凛冷の右目が強くみなはだ色に輝いた。麗家、開眼とは、継承者特有のみなはだ色瞳を持つものだけが使用できる。瞳で相手を怯ませ精神を操ることが出来る。麗家は代々それを大切な人を守るために使ってきた。

刺客を洗脳し自害するように命令したりする当主は多かった。しかし、開眼は使ったものは視力や身体能力に影響がでる。最悪。命を落とすこともある、、、、、。


「、、自害しろ、、」

「い、いやだ、!死にたくない、!嫌だァァ!

うわぁぁぁぁ?!?!」


「蘭冷、!」

凛冷はそっと蘭冷を抱きしめた。

「ごめん、。ごめんね、、蘭冷が辛い時そばにいて上げられなくて、!」

「お兄サマ、、」

「うっ、うわぁぁぁん!」

「お兄サマぁ、蘭冷怖かったのぉ、!くらいとこにいてね、お兄サマに会いたいって言ったらみんな叩いてくるの、!麗珠拳法は、!人を救う時にしか使っちゃめって言われてるから、!だから我慢したの、!でも、怖かったの、!」

「うわぁぁぁん、!お兄サマぁぁ、!」

「ごめんね、、ごめんね、、」

「みんなおめめ触ってくるの、!かいかしないから!前も、!今も!お兄サマばかり背負わせちゃってつらいおもいさせちゃったの、!」

「ごめんなさいっ、!泣」

嗚呼、蘭冷は、、なんでこんなに真っ直ぐなのだろう、、。今まで色んな汚いものを見てきた。でも。蘭冷だけ、蘭冷だけ、いつも

綺麗だった、。


それから僕らは繁華街をさまよっている時氷華さんに拾われ「彼岸花」に入った。

蘭冷には、麗家だということを言わないこと、

麗珠拳法を教えないこと。僕をお兄サマと呼ばないことを約束した。最初は慣れていなかったけど、次第に慣れていった、、。


「、、!」

(そうだ、、調査中に捕まって、、!)

「蘭冷、!」

「威勢がらいいね笑」

「お前は、、!」

「ハナズオウの涼渢。よろしくね?麗・凛冷?」

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分家の人は凛冷と蘭冷のお父様の弟です。2人にとっては叔父に当たります。

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