その番号は……
 
 
 
 
 
 スンミナのオンマの電話番号だった。
 
 付箋には、
『考えがまとまったらいつでも電話してね。
(電話番号)
スンミナのオンマより 』
 と書かれていた。
 
 
 
 
 スンミナのオンマには本当に頭が上がらない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 プリンを食べて、不安が落ち着いたのか急に睡魔が襲ってきた。
 
 時刻は01:32。意識を手放したように眠った。
 
 
 
 
 
※seungmin side※
 
 
 
 朝…
 
 
 
 憂鬱だ。今日は学校に行っても、リノはいない。しかも、足が折れてて、思うように動けない。
 
 
 病院からは松葉杖を貰い、それで生活するようにと言われた。
 地味にムズいし。しかも普通にコケそう。
 
 
 
 階段も上り降りが、危ないとのことで、しばらくは1階での生活になる。
 
 
 
 時計を見ると、起きなければいけない時間になっていたので、起き上がり、リビングに向かう。
 
 
 
 
 1階 リビング
 
 
 
 S:え…?オンマ、なんでいるの?
 
 
 
 S母:ちょっと時間遅らせてもらったのよ。あんたを送迎しないといけないから。
 
 
 
 S:あー、そうなんだ。ありがとう。
 
 
 
 S母:ほら、早く朝ご飯食べちゃいなさい。時間ないんだから。
 
 
 
 S:はーい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 S:あ、今日お迎え大丈夫だよ。リノの病院寄っていくから。
 
 
 
 S母:ん、わかったわ。
 
 
 
 
 学校…
 
 
 
 
 S母:はい、行ってらっしゃい!
 
 
 
 S:いってきまーす…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 靴箱…
 
 
 
 履き替えムズ。松葉杖どうしろってんだよ。
 
 試行錯誤しながらなんとか履き替え、教室に向かう。
 
 
 
 
 あ、また障害物だ。
 
 
 
 そう、階段。
 
 
 
 
 手すりと松葉杖を上手く使い、1段1段ゆっくり登る。
 
 5月の朝なのに額に汗が滲む。
 
 吹き出す汗が傷口滲みて、地味にいたい。
 
 
 
 
 なんとか登り終え、教室に向かう。
 
 
 
 
 
 
 
 教室…
 
 
 
 
 ガラガラガラ…
 
 
 
 
 友:よっ、スンミナ…って、お前どうしたんだよ…!?
 
 
 
 S:はぁッ…はぁッ…ちょっと…後で……
 
 
 
 友:お、おう…
 
 
 
 
 靴箱からここに来るまでで疲労困憊になり、席でひと呼吸置く。
 
 
 
 
 
 好奇の眼差しを持ったいつもの連中(友)が僕の席に集まる。
 
 
 
 
 友:うぇ〜!お前足折れてんじゃん!しかも、顔怪我してるし、派手にやったな。
 
 
 
 S:喧嘩はしてねぇからㅎ
 
 
 
 
 
 まぁ、トラブルではあったけど。
 
 
 
 
 友:しばらく遊べねぇのか…
 
 
 
 S:そうだね、全治1ヶ月だってさ。
 
 
 
 友:かわいそ…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 I:スンミナ〜!って、どうしたんですかその怪我!!
 
 
 
 S:実はね……
 
 
 
 I:うわぁ〜…そんなことが……。それでリノも来てないんですね、、
 
 
 
 S:そうなんだよ……
 
 
 
 I:会えなくて悲しいんでしょ、ㅎ顔に書いてあるよㅎㅎ
 
 
 
 S:当たり前じゃん…、だから今日もお見舞いに行くの。
 
 
 
 I:え!僕も行きたい!!
 
 
 
 S:いいけど、○○病院ってわかる?
 
 
 
 I:あー、あそこのでっかい病院だよね?わかる!
 
 
 
 S:そこの1025室だから!
 
 
 
 I:おっけー!
 
 
 
 
 
 先:ほら〜、席付け〜
 
 
 
 先:あ、スンミナ、親から聞いてるぞ。階段の上り下りは、学校のエレベーター使っていいからな。
 
 
 
 
 S:あ、分かりました、。
 
 
 
 
 …先言えや。
 
 
 
リノ病院
 
 
 
 
 
 S:よっ!リノ!
 
 
 L:今日も来てくれたのㅎありがとㅎㅎ
 
 
 S:今日学校でさぁ〜、
 
 
 
 
 
 
 
 L:ㅋㅋㅋ早く言ってくれれば良かったのにねㅎ
 
 
 
 S:ホントだよ〜ㅎ
 
 
 
 S:あれ、今日イエナも来るはずだったんだけど遅いな。
 
 
 
 L:ぁ、そうなの?確かに遅いね。
 
 
 
 I:リノ〜!!大丈夫ですか??
 
 
 
 S:イエナ!!やっと来たㅎ
 
 
 
 L:肋と腕が折れてるだけだからㅎㅎ
 
 
 
 I:え…!痛そ〜、…。僕も肋折れたことあるけど、めっちゃ痛くないですか?席とかくしゃみがいたいっていうか…
 
 
 
 S:へぇ〜…
 
 
 
 C:おーい、俺達もいるぞー
 
 
 
 B:イエナに誘われちゃったからねㅎㅎ
 
 
 
 S:わッ…居たんだ。
 
 
 
 C:おい
 
 
 
 I:も〜、病人の前で喧嘩しないでくださいよぉ〜!
 
 
 
 S:僕も一応病人ㅎ
 
 
 
 I:スンミナは大丈夫。めっちゃ元気だし。
 
 
 
 S:あー!足が痛くなってきたー!リノぽっぽー!!
 
 
 
 I:やめてください!!今僕と話してるんです!!
 
 
 
 S:僕の彼氏だし!!
 
 
 
 C:やー!イエナも俺のだぞ!!
 
 
 
 B:チャンビナ声でかいってㅎㅎ
 
 
 
 L:ㅋㅋㅋ
 
 
 
 
 
 
 やっぱりみんないると楽しいな。
なんでこんなに楽しい友達から離れようなんて思っちゃったんだろう。
 
 
 サイドテーブルに貼っ付けておいた付箋にふと目を向ける。
 
 
 その瞬間僕の中で考えがまとまった。
 
 
 
 
 
 
 みんなが帰ったあと、スマホを使って、付箋の電話番号を入力し、電話を掛ける。
 
 
 
 
 プルルルルル…
 
 
 プルルルルル…
 
 
 
 
 
 『はい、もしもし…』
 
 
 
 
 L:ぁ、スンミナのオンマですか…?
 
 
 
 
 『あ、リノくん??元気?』
 
 
 
 
 L:はい、お陰様で…。
 
 
 
 L:それで…里親の話なんですけど……
 
 
 
 『うん、』
 
 
 
 L:非常に言い難いんですけど……
 
 
 
 L:スンミナの家に引き取ってもらえないかなって……
 
 
 
 
 『ありがとう。真剣に考えてくれたのね。まだスンミナは帰ってきてないけど、聞いたらあの子も喜ぶと思うわ。』
 
 
 
 
 『退院したらうちが迎えに行くからね』
 
 
 
 
 
 L:!!ありがとうございます…!
 
 
 
 L:失礼します…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 スンミナの家に引き取ってもらえた。
 
 スンミナの家庭には感謝してもしきれないな…ㅎㅎ
 
 
 
 
スンミン家
 
 
 
 
 S:ただいまぁ〜、
 
 
 
 S母:おかえり!
 
 
 
 S母:スンミナ!聞いて!リノくんを家で引き取ることになったわ!
 
 
 
 S:ほんと…??やったー!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ここで一旦切りますねー!
 
 
 次回はリノ退院編になります!
 
 
 実はですね……リアルな話でいうと、明後日から学校が始まってしまうので、また投稿頻度が🐢になってしまうと思います……。
 今日と明日でたくさん投稿したいとは思っていますが…。わかりません…笑







