「ねぇ、勉強教えてよ~!」
「面倒臭いから却下」
「そんな事言わずにさ~!」
「…………」
俺は今めんどくさい事に巻き込まれている
クラスメイトの佐藤夢という女に
勉強を教えて欲しいと頼まれている
いやめんどくせぇから無理だが…
何で俺なのかもよく分かんね…
「特に英語教えて欲しい!!」
「いいなんて言ってねぇけどな」
「そんな冷たい事言わずにさ!」
俺が押しに弱い事知ってんのか…?
「じゃあいいぞ、教えてやる」
もうここを乗り切るのは無理だと言うことに
気づいた俺は呆気なく折れてしまった
「本当!?ありがとう!」
「ただし、何か奢れよ」
「もちのろんです!」
はぁ、これだから女は…
ーーーーーー数十分後ーーーーーーーー
「もう分かんない…」
「まだ勉強してちょっとだぞ?」
集中力無さすぎだろ
と心の中に秘めておく
言ったら絶対怒られる未来が見える
「もう無理、ギブです」
彼女は本当に限界らしい
俺には分かんねえけど
「はぁ…」
デカイ溜息を付く
「じゃあちょっと休憩な」
これまでの時間を無駄にされたら困る
「やった~」
「私さ英語ちょっとなら言えるんだよ!」
彼女が自慢げに話してきた
「へぇ」
「もっと興味持ってよ!」
「無理だな」
「何でよ~!」
「無理なもんは無理」
ちょっと弄んだ感があったがこれくらいの
距離感がちょうどいいのだろう
「私ささっき英語喋れるって言ったじゃん?
聞かせてあげるよ!」
「別にいい」
流石にやり過ぎたか…?
けど…
「1回でいいから!」
「……じゃあ聞かせろよ」
またまた押しに負けた
こういう所を直したい
「ILoveYou」
「は、」
思わず声が出てしまった
「ほらどう言えたでしょ?」
彼女がからかいのような言い方で言ってきた
「言えたのはいいが、それって」
「はぁ、男の子何だからそっちから
言って欲しかったな…」
「………」
「好きです、私と付き合ってください」
「…………」
「おーい?」
まさかの反応無し
「わ、悪ぃ、ビックリしたわ 笑」
驚いてフリーズしてたらしい
「……ごめん 笑」
「けどやっぱ__ 」
「俺も好きです、先に言えなくてごめん…」
「……!」
反応からして断るかと思ったら
OKかよ 笑
「はぁ、まぁいっか 笑」
「幸
せ
に
し
て
ね」
#もものコンテスト
青春恋愛部門希望
1話完結
コメント
27件
最高です ...!🫶🏻💕︎︎ こんな告白の仕方されたら誰でもトキメキますよぉ😖💓
告白の仕方神すぎる...... ひな小説書くの上手すぎ!!!😭✨