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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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はいども主です!☆

こんなテンションにもみんな飽きてるっしょ?うん…

分かってるんだよね、自分がうざいやつってことは

うん…なんか笑えて来たね。




俺が能力を使用し、放射能汚染が収まってきたころ、モニターからあのうざい声が聞こえる。

「やぁ!能力は試せた?」

「まぁそうだな…」

「よし、でもまだゲームは始められない。実は、君たちの部屋にいる人とは別に、別の部屋の人もいるんだよね」

「え、そうなのか?てっきり3人だけかと…」

「ごめんね説明足りなくて^^」

「…」


「よし、皆の部屋に通話をつないだよ!試しに何か話してみよ~!」

通話…ディスコードとかそういうものなのだろうか。

もしもし、と言おうとしたときモニターからあの二人以外の声が聞こえた。


「あーーーーーーー!もぉしもぉし!!!!聞こえますかぁぁあぁぁぁ!」

はっきり言って超うるさい。びびるわ。

「うるっせーよ!音量考えろ馬鹿!」

口調的に俺みたいなやつもいるらしい。

「ふはははは、面白い!そこのくみ…じゃなくて、愚民!我が暗黒の…えっと…とにかく入れ!軍団に!」

中二病の卵みたいなやつもいる。ちょっと貴志とキャラ被ってる…と思ったとたん、

「ふふふ、この俺様を誰だと思っているのだ!」

共鳴しやがった。なんなんだこの状況。


「少しよろしいですか?」

か弱い声がモニターから聞こえた。

しかし芯はしっかりとあり、なんだか聞き取りやすい。

その声を聴くと、あれだけカオスだった全員が急に黙った。

「自己紹介するのでしょう?」

「私が順番を決めますから従いなさい」

逆らってはいけない。何故だか動物的本能が叫んでいる。

「ではまず私から自己紹介させていただきますわ」

あの女は少し間を取り、自己紹介を始めた。


「私の名前は桐原指揮(きりはらしき)。能力は仕切りやすくなる”仕切る”能力ですわ」

俺みたいなやつが小声で呟く。

「だからあんな従おうって気になったのか…」

「ええ、私は能力を使っておりましたので」

「代償は25%の確率で骨折。2回使ってまだ骨折しておりません」

「き、気を付けてくださいよ…」

指揮は声を少し低くして答える。

「ええ、ですので皆様、私に能力を使わせないようにしていただけると嬉しいですわ」

圧が凄い。

喧嘩じゃ全然震え上がらなかったのにここでは震え上がってしまった。

「では、次は…声量がとても大きかった方、どうでしょう?」

「…うーーーーーーーーーっすぅぅぅぅう!」

「音量なんとかしろよ…」


「っと、音量は気にしないでくださいっすぅぅう!」

「僕の名前は大台音端(おおだいおんぱ)っすうううう!能力は光を操る能力!!!!」

「代償で声がでかくなってるっすーーーーー!」

なんだかかわいそうだが、

花芽が質問した。

「え、じゃあ今も能力を使用してるのですか?」

「そうっすうううう!実はこの部屋たち本当は超暗いっすうううう!!!だから明るくしてるっす!!!!」

「た、試しに能力なくしてみてくれないか?」

「了解っす!!!」

そういってから数秒後、周囲が真っ暗になった。

何も見えない暗黒。全員が文字に起こすのもあきれる様な悲鳴を上げ始めると、数秒前の明るさが戻ってきた。

花芽が悲鳴に近い声で話す。

「うわーー!びっくりした!」

「暗黒騎士にとっては格好の的…ん?的?じゃない?いや、えっと…」

変なこといってるやつもいる。

「ふふ、では折角ですし暗黒騎士さん、どうぞ?」

「…ああ、勿論だとも!我が自己紹介にひれ伏せ!」

不安でしかない。


「しかと耳に焼き付けよ!我が名は暗黒騎士・非斗詐死 孤愉毘(ひとさしこゆび)!そして我が誇りは能力だ!」

「どんな能力なんだ?」

「ふふふ…仰天のあまり頭が地に落ちぬようにな…その名もっっ!」


「小指の爪がのびる速度が上がる能力!なんてすばらしいのだ!」

は?

一瞬頭が真っ白になった。

そして分かった。

だからこいつ今まで嚙んでたのか。

動揺しすぎてたんだ、自分の能力に。

いやまあそうだよな。周りが強い能力ばっかだとな。

吹っ切れるか能力隠すか。中二病にとっては究極の二択になりえる。

「代償なぞ存在しない!暗黒騎士のガードは堅いのだ!」

「え?いくら能力が酷くても代償くらいはあるんじゃ」

「暗黒騎士の!ガードは!堅いのだ!」

「お、おう…」

「ふふ、なんだかおもしろい方ですわね」

「次からはやりたい方…というか早めに終わらしときたい方からどうぞ」

「んー、じゃあ僕がやってもいいかな。僕の能力むずいから、まだみんなが疲れてない時に説明しときたい」

「分かりましたわ」

もう十分キャラ濃いやつが出てきてるせいで疲れてるんだが…


「僕の名前は天神白兎(あまがみしろうさぎ)。能力はバグを消去する能力」

「バグ?ゲームじゃないんだぞ?」

「あー、うん。ちょっとむずいんだけど、自分が”バグとみなしたもの”を削除できるんだよね。だから、プログラムとかシステムだけじゃなくて概念や物も消せるっぽい」

今まで何もわかってなさそうな顔で黙っていた貴志が急に元気になった。

「俺様たちの代償も消せるのか?」

「まー自分のやつ消せてるしいけんじゃないかなー。僕にMacの最新モデル買ってくれたら考えてもいいよ」

「Macってなんだ?」

「パソコンの種類。一般常識だよ?」

…そうか?

まあ、少なくとも俺達の代償を消す気はないようだ。理由は分からんが。

「天神さんの代償以外は何を消してるんですか?」

「happyとblood」

「ぅえ!消せるんですか!?」

「さっきから話してないのはそういうこと」

「すげぇ…」

中々強い味方が出てきたものだ。

「では、次に自己紹介して下さる方は?」

「あ、じゃああたしで~♥」


「あたしは猫手小判(ねこてこばん)~♥能力でくそざこな男共を馬鹿にできちゃうよ~♥」

なんかヤバい気がする。

さっきから頭がピンク一色だったのはこいつのせいか。

次第に頭から考えることが消えていく。

なんも考えらんねー。

「頭バグってきたっすーーーーーーーー!」

「ああああああああ!やっべー!」

「指揮ーー!逃げてくれ!」

「えぇ…」

「こっ…!この程度暗黒騎士には痛くも痒くもな…ぃ…」

「…えぐ」

「代償は秘密~♥男共を食べちゃってからかな~♥」

「あの、指揮さん、能力で…」

「既に使っておりますけれど」

「え」

「猫手さん!お願いします!解除して下さい!話進みませんって!」

「も~しょうがないなぁ~♥」

途端に意識が戻ってきた。

やばい奴だ。性格も能力も。

「やべーなマジで…」

「死ぬかと思ったっすーーー!」

「能力の使い方は考えましょうね、小判さん」

「はぁ~い♥」

「では、次はどうなさいます?」

「早めに終わらせた方がよいと思いますけれど」

俺みたいなやつがいかにも不本意といった形で出てきた。

「しゃーねーな、次俺で」


「俺は衣川。衣川霧(きぬがわきり)だ。能力は色んな魔法を使える能力」

「例えば何できるんだ?」

「炎出せたり、氷出せたり、回復出来たり…まあ色々だ。攻撃力上げたりとかもできるみたいだ」

「へー。すげーな普通に」

「代償は周りにいるやつが具合悪くなるらしいな。そこまで重くない…のか?」

俺みたいなやつは代償も俺っぽくなるらしい。

能力は完全に俺の上位互換だが。

「なんだか似てらっしゃる方がいらっしゃるみたいですわね。仲良くできるかもですわよ?」

「「いや、それはないだろ」」

仲良くはなれないと思う。似すぎてて。

「ふふ、お次は…どうなさいます?」

貴志が突然悲鳴に近い声で返事した。

「次は俺様だぁ!どけどけぇ!」


「俺様は輝煌貴志(きこうきし)!あの有名な輝煌グループの…えらい奴だ!」

花芽が申し訳なさそうに話を切り出す。

「すみません、代償で馬鹿になってるっぽくて…ここからは私が説明します」

「貴志さんの能力は風を操る能力…と推測されます。本人が急に馬鹿になったせいで確認はできてませんが」

「俺と花芽と貴志は同じ部屋だから、貴志の技を見てるんだ」

「そうなんです。なので貴志さんに聞きたいことがあれば私たちにお願いします」

「ふふ、代償程度でへばっているのか?我が暗黒騎士団への入団の道は遠いぞ」

「な、何!?まだまだ鍛錬が必要だな…」

「ああ、お互いにな!」

「お互いに翻訳がんばろーね」

「で、ですね…」

同じ日本語のはずなんだがな…

まあしかし、貴志のこと慰めてくれてる…?と考えると、中二病野郎も悪い奴じゃないらしい?のか?

「このままの流れで花芽さん、でしたっけ。どうぞ」

「は、はい!」


「私の名前は楊梅花芽(ようばいはなめ)です!能力で腕から刃がでてます!」

「代償も自分に痛みが走るだけなので、シンプルな感じです!」

「どちらかといえば貴志様の翻訳係となりそうですけれども…」

「そ、そうですね…あはは…(苦笑)」

「お前らの話聞いてた感じ、普通に汎用性高い能力は貴重だな」

もう衣川は話さないでくれ。紛らわしすぎる。

俺ですら間違えそうになるレベルなんだが。

ただ、俺じゃこんな冷静なコメントは出来ないな。知能高い俺って感じがする。

「っと、最後は俺か?」

「ええ、そうですわ」


「俺は木更津(きさらづ)だ。能力は放射能を凝縮する能力。まあ簡単に言えば炎のレーザーを撃てるって感じだ。

代償は周りの奴が放射能汚染される。つまり具合悪くなるってことだ。衣川みたいなもんだな」

「確かに、だいぶ俺に似てんな。兄弟だったりして」

「苗字違うだろ…」

「冗談だよ」

まあ流石に違うとは思うが、似すぎていてワンチャン兄弟だったりしたかもしれない。

早く顔を見てみたいものだ。

デス・ファイア・ゲーム~混沌の世界へ~

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