はいどもどもども主どす☆
いよいよゲームが始まっていくぅ~☆
グロエロを楽しみにしろ下さいぃ♥w
自己紹介が終わってから全員が騒ぎ出したころ、モニターが突如ノイズを放ち、数秒後あのうざいごみカス声が(言い過ぎ)聞こえてきた。
「自己紹介できた?みんな!」
「は?おまえ消されてたんじゃないの?」
めんどくさそうに天神が答えた。
「自己紹介の時点だと消してたんだけど、ちょっとだるくて」
「なんだよそれ…」
「体調優先でしょ」
「まぁ…うん…」
「さて、みんな声だけで自己紹介してもつまらんし、顔…というか姿、見てみたくない?」
「まあそうだな」
「じゃあみんな外に出てみよー☆」
「”open the door”!」
そうhappyが言うと、ガチャ、という音が鳴った。
「え、ドア空いたんですかね?」
「ぽいな、出てみるか」
「俺様の凱旋だー!」
俺達がドアを開け、外に出たとたん、凄まじい量の光が俺たちを覆った。
「ぅ…?なんだ…?」
目が覚めると、俺はコンクリートで出来た柱にもたれかかっていた。
「?」
周囲を見渡してみても、明らかにさっきまで居た場所とは違う。
柱はカフェみたいな建物の柱だ。
カフェは薄暗く、周りに人がいるとは思えない。
「やっほー!」
あの甲高い声がどこからか聞こえる。
どうやら俺のいる建物にスピーカーがあるようで、そこから聞こえているようだ。
「みんな、”ゲーム”の話は覚えてる?自己破産ゲームの話!まあ、名前はどーでもいいんだけどさ」
「第一ゲームのルールを説明するよん!blood、よろしく」
「理解した」
そう言いbloodは説明を始めた(こっからちょい長いっす)
「まず、貴様らがいる場所からだが、”golem park”…通称”守護者の公園”。
文字通り、この公園には5体の守護者という名の化け物が住み着いている。
そいつらは住処を荒らした貴様らを確定で襲ってくるだろう。
しかし、あくまでこれはゲーム。対処法が存在する。
それは、”hell joke”というアイテムを手に入れること。
これにより、貴様らはこの公園から先ほどまでいたprisonに転送される。
“hell joke”は公園内の各地に点在する。
その数は8個。貴様らは全員で9人。
一つ足りないな?ではどうする。
ここで二つ目の選択肢。
貴様らのうち誰かを殺すか、守護者に戦いを挑むか。
殺し方は問わない。能力を使おうと、見殺しにしようと。
殺人を犯したものを責めるかも問わない。
貴様らが起こす行動は自由だ。
生存する全員がprisonに来た時点でゲームは終了。
貴様らの未来、楽しみにしているぞ」
「説明ありがとう、blood!
それじゃ、ゲームスタート!」
全くもって意味が分からないが、bloodが言うに、とにかく”hell joke”なる物を取ればいいらしい。
なんだか物騒なことも言っていたが。
とりあえず外に出てみることにした。
他の奴に会うことができれば多少は心強いだろう。
外に出ると、青々と生い茂った木々が俺を出迎えた。
残念ながら人影はない。
「誰かいませんかー?」
「あのー…誰かー…」
返事がない。マジで。
もう誰でもいいからいてくれ。
すると、
「日本語喋ってよ本当。だる」
「俺様にひどいこというな!」
声的に天神と貴志みたいだ。
「天神?貴志?いんのか?」
「あーえっと、木更津君だっけ」
「木更津!安心したぞ!こいつが俺様のしゃべり方がどーのこーの言ってきて」
「喋り方でいったらぎり貴志の方が悪いが…」
「何ぃ!?」
声がする方に近づいてみると、大剣を持つ貴志と、兎みたいな見た目をしていてパソコンをもっている天神がいた。
天神、声的には女っぽいのに、見た目で男だってわかるとなんだか落胆する。
「あーよかった。日本人じゃないやつと過ごさなきゃいけないのはやばい」
「い、一応日本人だが」
「自分で一応とか言ってんじゃん」
「…」
「なあ、いいから脱出しようぜ。どっから行く?」
「あ、うん。ごめん」
「こちらこそ悪かった…俺様としたことが」
「いやいいんだけどさ。とりあえずここ三人で固まるのは前提としてどうするよ」
「んー、じゃあ木更津くんから見て右にいこ」
「賛成だ!」
「わかった、じゃあそれでいこう」
しばらく右に進むと、何やら光るものがあった。
禍々しく光るそれは、よくみると瓶のような感じで中に「hell joke」と書かれている。
小指が居たら「闇の力を感じる…っ!」とか言い出しそうな感じで、黒色のエフェクトが漏れ出している。
「”hell jork”…bloodが言っていた脱出するのに使うやつか」
「みたいだけど、一つしかないね」
「お、俺様が使うからな!早く逃げたいんだ!」
「みんなそうでしょ」
「誰が使うか問題だな…」
「とりあえず持ってかない?ヤバかったら使お」
「ちぇっ、もうしーらね」
「まあそれが丸そうだな」
本当はすぐ使いたかったところではあるが、まあ仕方ないか。
何も見つからなかったよりましだ。
こんな謎状況で保険ができたと考えれば悪くない。
すると、近くにあったスピーカーから声が聞こえてきた。
「お知らせでーす!桐原指揮さんが第一ゲーム初の脱出者となりました!」
「これでhell jokeの残りは7個、そして参加者は残り8人。
これからの展開に期待してるよ^^」
「以上、お知らせでした!」
「指揮が脱出した…?」
「能力使えばいけそうだけど」
「というかまずいぞ!だしゅつうできないぞ!」
「脱出な。まあ、一人出たくらいは平気だろうし、俺らには保険がある。7つのうち二つ見つけりゃ勝ちだし」
「まーね。のんびりいこ。ルートはまたずーっと右でいいよね」
「そうだな」
またしばらく歩いていると、だんだんと暗くなってきた。
「え、ここ時間経過とかあるのか…」
「流石に現実じゃないし、プログラムなんとかすりゃそこもデバッグできるよ」
「プログラム…?ここなんなんだ?」
「僕に聞かないでよ、僕もよく分からんし。までも、プログラムで作られた世界っぽい。VR的な」
「おーい、なんかよくわからんけど腹減ってきたぞー!輝煌の者たち、飯を出せー!」
「え、あ」
確かに、言われてみればかなり腹が減っているし、喉が渇いた。
「もしかしてサバイバルしろってことか…?」
「能力的に向いてないよねー。僕は削除しかできんし、木更津君は威力めっちゃ高いらしいし。貴志はまあ…」
「貴志は論外というかな。iQが」
「あいきゅーってなんだ?あいしてる?ってことかぁ!?やめろよ木更津ぅ!」
そう言って貴志は体をくねらせて頬を赤らめている。
「一人だけの世界に行くな馬鹿」
「やめといたら?」
「別に好きでもないわこんなバカ女」
「辛辣」
「あれ、貴志さんに木更津さんじゃないですか。どうしました、こんなところで」
花芽と合流することができた。
「花芽!会えてうれしいぞ!」
「今暗くなってきててどうしようって話してたんだ」
「花芽ちゃんって…いたっけ」
「いたっけは酷くないか?」
「あー…なーんか覚えてるような」
「別に平気ですよ、よくあることなので」
「なんかごめん」
「いえ」
天神って頭良さそうに見えて実は頭悪いのかもしれない。
まあ記憶力と頭の良さは別か。
少なくとも、貴志よりは頭は良いだろう。
「んじゃあ、花芽ちゃんも一緒に動いてくれるの?」
「ああ、そうですね。ですけど…」
そこまで言って花芽は言葉を切り、うつむいた。
「大丈夫か?」
「目の前で指揮さんに能力使われて逃げられちゃって…なんだか動く気になれないんです」
「別に指揮さんだって逃げたい気持ちはあったでしょうし、指揮さんを責める気はないのですが…あれを見つけるまで協力してましたし、なんだか裏切られた気分で…」
「うわ、めっちゃやなやつ」
「だな」
「こんなにきれいなじゅんすいむきゅーな乙女を置いてくなんて許せんな」
「純粋無垢、な」
「あはは…ありがとうございます」
「そういえば、軽い休憩所みたいな場所を見つけましたよ!ベンチもありましたし、寝心地は悪いでしょうけど…最低限生活はできそうです」
「おー、しごでき」
「すごいな…」
「じゃーそこまでいこうぜ!」
こうして俺達は花芽が見つけた休憩所へと向かった。
休憩所は、よくあるちょいでかめ公園にある謎スペース…といった感じで、ベンチ二つに小さい丸椅子が四つ置いてあった。
葉っぱがしいてあり、床で寝ても平気そうだが、変な虫とかがいそうな気がする。
「…ギリ寝れる、か?」
「僕は寝れなさそー」
「俺様もだ。最低でも国産ヒツジのウール100%の毛布に、国内で100枚しかないマットレスに…」
「贅沢言ってられないですよね…それにとっても疲れましたし」
「どーゆー配分で寝る?」
「俺は床でいいけど」
「お、マジ?じゃあ女子ベンチにしよっか」
「あ、ありがとうございます」
「なんか申し訳ないから」
「くそー!まあでも貴重なけんけいかも」
「経験な…もう指摘すんの疲れてきたぞ」
「優しいよね指摘してあげるの」
「あーどーも。んじゃおやすみ」
寝れない予感はしていたものの、やはり色々ありすぎて疲れ果てている。
俺は静かに眠りについた。
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続き気になるからやめてほしい。