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〜*Hina*〜
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#ご本人様には関係ありません
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「部長、これをお願いします」佐藤が差し出したのは、企画書ではなく、部署全員の署名が入った『執務環境改善に関する要望書』だった。
内容は驚くべきもの。
**「暇さんのデスクを部長室に移設し、部長のメンタルケア兼、業務の最終確認を一括で行う。これにより部長の機嫌を安定させ、部署全体の残業をゼロにする」**という、前代未聞の提案だ。
「……いいのか? 佐藤。そんなことをしたら、なつが俺に独占されることになるぞ?」
いるまは、嬉しさを必死に隠しながら(隠せていないが)、震える声で確認した。
「ええ、もうどうぞ、存分に独占してください。その代わり、俺たちの決裁は爆速で通してくださいね」
翌週、部長室にはいるまの重厚なデスクの隣に、なつ用の真新しいデスクが並んだ。
まさに「裏ボス」の玉座だ。
「……なぁ、いるま。これ、本当にいいのかよ。周りの目が……」
「いいんだよ、なつ。これは部下たちが勝ち取った『平和』なんだから。……あぁ、顔を上げればすぐそこになつがいる。……最高だ。仕事が、仕事が手につきそうにないくらい捗るよ!」
いるまは10分に一度、なつの顔を見ては「ふふっ」と幸せそうに笑い、そのエネルギーを全て業務に注ぎ込んだ。
結果、いるまの判断スピードは通常の3倍になり、差し戻しも激減。オフィスからは溜息が消え、笑い声が増えた。
なつが常に視界にいることで、いるまの「独占欲」は完全に満たされた。
他の部下がなつに相談に来ても、「あぁ、なつ。適当に教えてやって。終わったら俺とコーヒー飲もうね」と、余裕の笑みで送り出すほどだ。
「……暇さん、ありがとうございます。部長が最近、仏(ほとけ)みたいに優しいです」
「……俺が隣で見張ってるからな。……ほら、佐藤。その資料、いるまに渡してこい。今なら機嫌いいから1秒で通るぞ」
なつが顎で指示を出すと、佐藤はスキップするように部長の元へ向かう。
部長室のドアは常に開放され、なつという「クッション」があることで、上司と部下の風通しは世界一良くなった。
「……なつ。……やっぱり、この発明はノーベル平和賞ものだね」
「……バカ言ってないで、次の会議の準備しろ……よ、いるま」
「了解! ……なつ、大好き」
「……はいはい。……俺も、……嫌いじゃない、よ」
コメント
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読んだよ〜「29話」! いるまの独占欲が部署全体の平和に繋がってるの、最高すぎるw なつが隣にいるだけで機嫌が良くなって、仕事の効率3倍って笑う😂「なつ、大好き」に「嫌いじゃない」って返す距離感が尊すぎるし、佐藤がスキップして書類持ってくシーンで世界観が完璧にまとまった感じがした🥀 この“裏ボス”体制、ずっと続いてほしいな…!