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⬛︎⬛︎⬛︎「⬛︎⬛︎⬛︎〜⬛︎⬛︎⬛︎〜⬛︎〜〜〜⬛︎⬛︎⬛︎〜♩」
⬛︎⬛︎⬛︎「……。」
私は歌を歌う。
だけど、そこには風が吹き、鳥の歌声しか聞こえない。
⬛︎⬛︎⬛︎「⬛︎⬛︎⬛︎……⬛︎……」
何かを言う。
私は何を言った?
⬛︎⬛︎⬛︎「⬛︎⬛︎⬛︎……」
吐息が口から漏れる。
それだけ。
声は…出ない。
自分はどんな声なのだろうか?
あの鳥のように綺麗なのか?
それとも……汚いのだろうか?
声を……バカにされるのだろうか?
貶されるのだろうか?
殴られ、蹴られるのだろうか?
「喋るな」と言われ、口にガムテープを貼られ腕と足を縛られ、窓のない防音室に閉じ込められるのだろうか?
分からない。
私は……一体なぜ生きているのだろうか?
何故死なないのだろうか?
つまらない、何も無い、今を、何故捨てないのだろうか?
まだ、この世界に希望を持っているからだろうか?
分からない……。
「ピチチチチッ!」
鳥が鳴く。
⬛︎⬛︎⬛︎「⬛︎……⬛︎⬛︎……」
今は、朝なのだろうか?
昼なのだろうか?
夜なのだろうか?
ずっと真っ暗だ。
???「化け物め」
⬛︎⬛︎⬛︎「……?」
⬛︎⬛︎⬛︎「……⬛︎!?」
痛い。
お腹がじんじんする。
痛い。
頭がクラクラする。
痛い。
足がビリビリする。
「ボキッ……」
⬛︎⬛︎⬛︎「……⬛︎……⬛︎◾︎……!!」
痛い。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。
どんなに痛くても
悲鳴を上げても
声は出ない
足は曲がり
頭は凹凸して
お腹はへこむ
骨は折れ
臓器はぐちゃぐちゃとなり
歯は折れ、欠ける
いやだ
……助けて……